雨女と晴女の水源巡りはどちらが優勢か??
長い長い期間、大自然で生まれたてのお水を汲みに山へ行きます。
沢山の水脈が引き継がれる場所は、私にとってなによりの癒しです。
水の清らかな場所。
まず、行ったらご挨拶をします。その土地を守る龍神様に…。
美しい水の場所は、神様からの恵みだと思うんです。
何年も何十年も、湧き続ける豊かな水。
いつも、恵みをありがとうございます。と頭をさげます。
その日は、曇りでした。
一緒に同行した母親は、晴れ女。
私は雨女です。
☔は、嫌いじゃないです。
雨の日は、気持ちもしっとりなれるから。
普段の忙しさを癒やしてくれます。
母親は、太陽みたいな人なのでみんなを照らすような明るさがあって時々眩しすぎて目を細める感じで、子供のように無邪気です。
水のほとりに車からでると、必ずパラパラと雨が落ちました。
しばらくするとパラパラが収まる。
何度もそんな事が続き。
2人で、笑いました。
雨女、本日は優勢かなぁ。。。
水源の表面に雨粒が落ちて円を描く。
それを、のんびりと眺める時間が幻想的でした。
雨の波紋。
気持ち良さそうに泳ぐ。
金色の鯉を静かに見ていました。
あれ!人面魚じゃない??ほらっ、見てみて〜!!
今、ちょっと静かに見たかったぁ。。。
なんて心の叫び。
こだまする。
太陽みたいな声に、黙って頷く私でした。
人面魚が気になって仕方なくなってしまいました。
頭の中で、エリック・サティのグノシエンヌ 第3番やクロード・ドビュッシーの夢想が流れていました。
夢と現実。
太陽と雨。
光りと影。
緑と水。
動と静。
そこ数分の間、いろんな狭間で感情が優しくユラユラ揺れていました。
その場所は、不思議な空気が流れていたのでそんな世界から一瞬にして引き戻してくれた母に笑みが溢れました。
ありがとう。
読んで頂きありがとうございます。