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きこえてくるよ

私は決意した。必ず、かの残忍酷薄な巨人どもに異を唱えなければならないと決意した。

私には、巨人の言葉はわからない。
ただ一つ確かなことは、巨人にとって私たちの命など取るに足りないものだということだ。

私の恩師は巨人に捕まり、何やら怪しげな部屋で、多くの目に晒される中、斬殺された。

私の竹馬の友は、巨人が操る鉄の塊の下敷きになって亡き者となった。

私達の頭領は、若い女の巨人に無理やり持ち上げられ、カウントダウンの後、思い切り地面に叩きつけられるという醜態を全国に晒された。

巨人は、まるで汚物を見るような目で私たちのことを見る。
ただ必死に生きているだけなのに。
何も求めていないのに。

私には、同じ種族で無意味に争い、平気で他者を傷つける巨人どもの方がよっぽど醜く見える。

今日も、巨人どもがやってきた。
さあ、皆の衆。声を上げろ。
これが私たちの魂の叫びだ。

「おっ!のどかでいいね~。か〜えるの〜う~た~が~」


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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