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れんたろう
2022年12月25日 00:02
サンタクロースは赤い服なんて着ていない。八歳の夜、サンタの姿を見てみたくて、寝たふりをして待っていた。扉が開いたからそっと目を開けてみると、お父さんだった。目が合うと少しびっくりして、「早く寝ないとサンタさん来ないよ?」と言って部屋を出ていった。いつもは頭を撫でてくれるのに、あの日は撫でてくれなかった。二十四歳の夜、大好きな彼女をデートに誘った。いつもは行かないオシャレなレストラン。