見出し画像

【デュエマ】魔王軍の軌跡 ~DTL第4節調整録~

こんにちは、魔王軍のりっきーです。

先日7/19に開かれたデュエチューブリーグ第4節、皆さんはもうチェックされましたでしょうか?


"flat-gaming" "魔王軍" "Team SAGA"

デュエチューブリーグ | デュエル・マスターズ (takaratomy.co.jp)

"3つのチームが半年間をかけてとり行うリーグ戦、強豪プレイヤーたちが集結し、最強のチームを決める最高峰の大会"

それがデュエチューブリーグです。

"魔王軍視点"の調整録が今までなく、第4節でようやくではありますが執筆することにしました。
どんな感じで調整が進んでいるのか、どんな戦いだったのかを中心にわかりやすくまとめているので、是非読んでみてください。


なお、今までの対戦はすべて以下のリンクから確認できます。
記事読み終えた後でも良いので、まだ観ていない方は是非チェックしてください。

・第1節

・第2節

・第3節

・第4節


1 デッキ捜索

第4節では、"ファイアーバード""ドリームメイト""スプラッシュクイーン""デスパペット""スノーフェアリー"の5つの種族の中から1つ選び、その種族のカードを28枚以上使用してデッキを構成しなければならないという縛りが設けられました。

もちろん、その種族を28枚採用していれば別の種族のカードを主軸にしたデッキでも構築可能なので、ある種のズルみたいなのも可能です。

魔王軍は基本的に個人個人が様々なデッキを持ち寄って調整し、その中からいいデッキを発掘するという指針でやっています。

ではまず、どんなデッキが出てきたのか確認してみましょう。

・デイガファイアーバード
・赤単速攻
・赤白NEXダンテ
・赤白我我我ドギラゴン閃
・リースドリームメイト
・黒緑ケンジキングダム
・青白マーシャルループ
・青黒デスパペット
・青黒COMPLEX
・シータスノーフェアリー(カツキングプチョヘンザ)
・青緑ジャイアント
・緑単オービーメイカー
・緑単スノーフェアリー(スミレ)
・トリーヴァゴスペル
・赤緑逆悪襲

調整2日前までデッキを探しており、全部でこれくらい出てきました。
すべてのデッキについて話すととても長くなるので、いくつかに焦点を当てて調整の流れをまとめようと思います。


2 調整の流れ

ひたすら気になったデッキをぶつけて結果を共有→ダメなところを改善→これをひたすら繰り返す→総合的にどのアーキタイプが強いか判断

という流れで毎回調整しています。


■序盤

序盤で試していたデッキはそれぞれこんな感じでしょうか。

dottoさん : 赤単速攻、リースドリームメイト、緑単スミレ
セキボンさん : トリーヴァゴスペル、デイガファイアーバード
りっきー : 青緑ジャイアント、青白マーシャル、青黒COMPLEX
ドラ焼きさん : デイガファイアーバード、青黒デスパペット

ドラ焼きさんは今回DTL不参加だが、DMマシーンなので当然調整に参加
初期に触ってた赤単、意外とおもしろい
メタを複数体並べて圧殺

序盤の調整結果として得られたのは

・赤単がおもしろい
・ファイアーバードは普通に強い
・ドリームメイトは赤が必要なのか要検討
・ジャイアントはキャディ×面除去で割と強そう(数日後完全体のファイアーバードとCOMPLEXとマーシャルにボコボコにされることをりっきーはまだ知らない)
・マーシャルが弱い(パルカディア採用型でループ速度が非常に低かったのが要因)
・ゴスペルはなし
・COMPLEX×5000VTが環境的に通りが良い
・デスパペットはフィニッシャーに難あり

とこんな感じです。
スノーフェアリーが大好きな私はDTLでジャイアントスノーフェアリーをいっぱい使えるとワクワクしていました。

そういえば途中でこんなのも通ったな…


■中盤

dottoさん : 青白マーシャル、リースドリームメイト、緑単スミレ
セキボンさん : デイガファイアーバード
りっきー : 青緑ジャイアント、シータスノーフェアリー、青黒COMPLEX
ドラ焼きさん : デイガファイアーバード、青黒デスパペット

dottoさんは本当にいろんなデッキを回してたんだよなあ

序盤で弱かったデッキを見直したり、良かったデッキのリストを対環境向けに洗練したりという作業をしました。

特にブラッシュアップされたポイントは以下の部分でしょうか。

・ファイアーバードに暴竜爵のお出ましだッチやアシステストインコッピが採用されて安定感が向上する
・マーシャルからパルカディアが減りループしやすさが格段に上がる
・青黒COMPLEXに採用していたボーン踊りチャージャー×メアリージェニーのセットが環境的に弱かったため抜ける(COMPLEXに寄せて対応力向上)
・デスパペットのフィニッシャー枠としてグーゴルプレックスが発見される(ドラ焼きさんがセキボンさんにこの環境ならゲンムでいいと言われて瓦解)
・ファイアーバードを滅ぼすためにガイアッシュカツキングプチョヘンザ入りガン受けシータスノーフェアリーが開拓される(それでも5~6割)

dottoさんがかなりうまくまとめてくれた
決まった時の動きは芸術
鳥とドリメしか見とらん

このタイミングで環境の整理が行われています。

具体的にはデュエバサのyoutubeで語っていますが、中盤での調整結果はざっくりこんな感じ。

・デイガファイアーバード、青黒COMPLEXが環境を定義する(この2つ+何かで他のチームも構成してくるだろうという読み)
・マーシャル系統は基本的にファイアーバードとCOMPLEXに厳しい戦いを強いられるためなし寄り
・スノーフェアリーとジャイアント系統は寄せればファイアーバードに勝てるかもしれないが、他のデッキに微塵も勝てなくなるので不採用
・上振れ(最速3t特殊勝利)があり、青黒COMPLEX以外明確な不利がないドリームメイトは3番手のデッキとして優秀

結論がまとまり、デッキは概ね決定。
デッキ強度に明確に差が生まれていたのもあり、結構順張りのデッキ選択に。
あとは誰がどのデッキを担当するのかを決める、デッキを最終調整するだけになりました。


■終盤

最終調整で課題となったのは主に3つ。

ファイアーバードの初動にお出ましを採用するかマジシャンを採用するか

調整段階ではお出ましを主に採用して調整が行われていました。

マジシャンにはハッターの動きを安定させるメリットがある分、色バランスを大きくは解消してくれないデメリットがあります。
対してお出ましは色バランスやメクレイドの安定感を向上させ、必要なメタカードやインタビューを状況に応じて持ってこれる分、2コストをキャストしていないので3ターン目の動きが貧弱になる弱点がありました。

最終的には2コストキャスト3ハッターによる上振れを太く取ったほうが勝ちやすいと判断して、マジシャン採用に至りました。

COMPLEXの空いた自由枠4枠を何にするか

自由枠12枠のうちコンセプトのCOMPLEX×4と相性抜群出せば勝ちに大きく近づく5000VT×4は最初から確定していたものの、ドルブロ/ボーン踊りチャージャーが抜けた4枠に何を採用するかが2つ目の課題になりました。

・受けの方向性
ザミュート : 確実に1ターンをもらうことができ、COMPLEXや5000VTを探しに行く初動にもなる
ブルーインパルス : 能動的に使うことはできないが、ドリメに強く効いておりファイアーバードにも踏ませれば勝ちに近づくS・トリガー
・メタの方向性
ボンキゴマイム / ラッキーナンバーここにあり : どの対面にも有効なメタで、下面が同型対策になり得る
オニカマス : ファイアーバードにかなり強力な一枚だが、ドリメのヴィヤンドゥに踏まれる
・その他の方向性
アーテルゴルギーニ : メアリージェニーが抜けて細くなったビッグアクションのかさまし
ライヤ : COMPLEX自体を能動的に使えるようになるが、一部アカイブと役割が被る

序盤はボンキゴ2アーテル2等を主に試していましたが、結局デッキにルータがなくCOMPLEXと5000VTを素で引かなきゃゲームにならなかったことから、ザミュートを採用することになりました。

誰が何を握るか

デイガファイアーバード、青黒COMPLEX、ドリームメイトとデッキは決まったものの、誰が何を握るかがまだ決まっていませんでした。
概ねdottoさんがメインで調整していたドリームメイトはそのままdottoさんが握るんだろうな、という感じだったのでセキボンさんとりっきーのデッキを決めることに。
私がDTL前日の調整にて、ファイアーバードを使いたい!マジでCOMPLEX引けん!となった結果、りっきーデイガファイアーバード、セキボンさん青黒COMPLEXとなりました。


3 使用した構築


■りっきー : デイガファイアーバード

初動はマジシャン4ルピアガナテハ4ヤットバウル2の10本体制にしており、残った2枠にインコッピとピース盾ルピアを採用しています。
インコッピを2枚採用するのがCSだとベストになり得ると考えたものの、このDTL環境では初戦でピース盾ルピアを見せれば2戦目に警戒してもらえると考えてそれらを1:1で採用しました。


■セキボン選手 : 青黒COMPLEX

COMPLEXデッキの強みを活かしつつファイアーバードに勝つには、十分な受けと5000VTが必要だったので、パーチェスモールスまで採用して受けを増やすことにしました。
ついでにパーチェスを採用しておくとお茶会を使いまわすルートも取れるのも強みですね。
ハンプティで抜かれても5000VTを使えるように、堀々人形ジェニスを1枚最後に加えています。


■dotto選手 : リースドリームメイト

ドリームメイトというデッキはイザナイメイ様の降臨を軸にして山札から確実に狙ったドリームメイトを引っ張ってこれるので、特殊な効果を持ったドリームメイトをピン採用してもしっかり活用できます。
また、ラビシェフがおかしいくらいドローするのも触りやすい要因の1つです。
そのためdottoさんは低コストに重点を置き、マナを払って召喚することが少ないモーニンジョーやラビシェフを減らす構築を組みました。
ポン吉で低コストのメタをはじけるようにしたり、フォクシットで同型やファイアーバードの打点を減らせるようにしたりと面白い工夫がされているのがdottoさんだなぁとなりました。


4 結果


■vs Team SAGA

1戦目 りっきーvsのすけ選手

りっきー : デイガファイアーバード
のすけ選手 : 青黒COMPLEX

結果 : 負け

振り返り : 先攻を取られてCOMPLEX→アカイブで綺麗に2コストを取られたのち、ライヤで5000VTをかけながらの4t起動。
シールドの突撃インタビュー+手出しクイーンルピアからの切り返しを狙いましたが、GS+お茶会に阻まれる形になりました。
負ける条件が揃いすぎていたので、仕方ないかなという感じです。
ライヤを採用してしっかり最大値を出してきたのすけ選手に感服です。


2戦目 セキボン選手vsおんそく選手

セキボン選手 : 青黒COMPLEX
おんそく選手 : リースドリームメイト

結果 : 負け

振り返り : ザミュートをルータとして採用したおかげで4tにキーカードとなるCOMPLEXを4ターン目に設置し、ペトローバによる展開も5000VTで切り返せたのは非常に大きかったです。
結果的に最後、おんそく選手の隠し味"鬼丸終斗"によるリーサルを盾3枚で受けきれば勝ち、受けは23枚あるよ!という展開まで持っていくことができました。
ただ、分のいい勝負ではあったものの何もなかったのはかなり苦しい1敗となってしまいましたね。


3戦目 dotto選手vsはるる選手

dotto選手 : リースドリームメイト
はるる選手 : 緑単ベアフガンガンオー

結果 : 勝ち

振り返り : まさかのベアフガンに最初は驚きましたが、先にdottoさんが面をつくったことではるる選手がリーサルを組みにくい状態をつくりました。
ただ、それでもそのまま押し切られないのがはるる選手のこの緑単。
新弾のカミタイオからマナのベアフガンガンオーを回収、即座に侵略させボードをひっくり返されます。
ただdotto選手も負けておらず、伸びたマナでプワソン+パティシエメイ様を利用して打点を組み、そのままコユキを踏まずに殴り切るゲームになりました。
ハラハラとさせるシーソーゲームで、最後の1点まで勝負の行方が分からなかっただけに、なんとかここで1勝をつかみ取ってくださったのはさすが魔王といったところでしょうか。


■vs flat-gaming

4戦目 りっきーvsひんた選手

りっきー : デイガファイアーバード
ひんた選手 : 青白マーシャル

結果 : 負け

振り返り : 後3ハッターバルピアアリスを決めて、かなり優勢にゲームを進めていました。
ただ、歌劇団を踏んでしまったことで、次のマーシャル召喚を必要以上に警戒してしまい、ボードが完成しきっていないのに無理やり追加ターンを取る展開に。
ここは完全に練習不足が露呈してしまいましたね。
結果として、2回のメクレイドで再度ボードをつくりにいくという展開にしてしまい、両方とも弱い3枚が見えてB.F.Fモーメントを踏んで負けた形になります。
ひんた選手が途中で踏んだ理想と平和の決断での盾追加2回でしっかりとこちらに圧力をかけてきたのは、さすがの選択でした。
相手の要求値と自分の要求値を見誤ってしまいしっかりプレミ負けなので、本DTLでは一番もったいない1敗となってしまいました。


5戦目 セキボン選手vsSON選手

セキボン選手 : 青黒COMPLEX
SON選手 : デイガファイアーバード

結果 : 勝ち

振り返り : 試合は後1COMPLEXからスタート。
SON選手の動きがやや渋くハンプティから入ったので、そこにアカイブを当てて、その後の打点にはしっかりS・トリガーウォカンナ+お茶会を踏ませるという理想的なゲーム進行になりました。
その返しのターンに5000VTをかけてロッカマグナムをかける…ここまでは完璧。
ただし、その詰め方に分岐がありました。
COMPLEX+横4打点(うち1体はハイパー化でWブレイカー)、どう殴りますか?

COMPLEX5点から行く : ピース盾ルピア1枚でも踏むと返しに逆リーサルを組まれる恐れがある
1点→COMPLEX4点で行く : ピースや突撃インタビューを最大限ケアしつつ1点GSでも横に打点が残るのでかなり負けない

調整中はピース盾ルピアが入る枠はそんなに多く用意できない、できる限りGS+インタビューの要求値を上げるという前提から5点で突っ込んだり最後詰める前に次の試合に行ったりするケースが多くそのケアを見落としていました。

結果5点でピース盾ルピア+突撃インタビューを踏み、SON選手に逆リーサル+1を組まれてザミュートかお茶会or2トリ要求という具合で綺麗に多くのトリガーケアをされた状態で勝負する形になります。
最後の盾にザミュートが埋まっていたため勝ちましたが、この試合も反省点が残る形となっていました。

6戦目 dotto選手vsるるる選手

dotto選手 : リースドリームメイト
るるる選手 : 青黒COMPLEX

結果 : 負け

振り返り : るるる選手の先1COMPLEXでゲームスタート。
トレスにヴァミリアを当てられ、苦しい展開…でしたがdotto選手は返しにアンティハムト+イザナイメイ様で仕方なしの1点をエラーでヴァミリアにブロックされ、安全に展開できる形に。
プワソン+ラビシェフで5000VTを当てられても大丈夫な面をつくりました。
返しにきっちり5000VTを当てられたので、盾との勝負に出ることになります。
パワードブレイカーでプワソン3点…"通ります"。
パティシエメイ様で2点…"お茶会×2!!!!"
るるる選手の勝負強さを発揮され、負けてしまいました。
dottoさんも最初から最後まで勝利を掴みに行くプレイを見せつけてくれましたが残念…GoodGame!


■総合成績

ということで第4節でのチームの結果は2-4
またしてもTeam SAGAに引き離される形となってしまいました。

あと2節で5ポイント差をひっくり返さなければリーグ優勝とはならないので、最低でも次節で3ポイント差は返したいところです。
その一方で、調子を上げてきたflat-gamingに下剋上されないように十分気をつけなければなりません。


5 振り返り

"デッキ構築"という点では今回非常に良い成果を出せたと感じています。
ファイアーバード、ドリームメイト、青黒COMPLEXという、現オリジナル環境でも通用する3デッキを選択し、チューニングして対DTL用にうまく仕上げることができました。
ここは、魔王軍の強みである"1人1人がデッキを構築できる"という点を活かせたのではないでしょうか。

一方で課題が残ったのはプレイング面です。
もちろんその場で初めて握るデッキだし、ハイレベルで緊張感のある場だから仕方ないという言い訳もできるかもしれませんが、我々は最高峰のリーグの選手。
私は今回のDTLを通して、落ち着いて状況把握をしてリーダーdottoさんのように丁寧なプレイングができるように、事前に十分な準備をしなければならないと反省しました。
次回は2ブロック、自分が参加するかどうかはわかりませんが、事前準備の量こそ大切であり自分自身が最近よく触っていたフォーマットなので、サポートでもプレイヤーでも貢献できるように頑張ります。


6 次節第5節の情報・あとがき

次回は2ブロック(直近2年のカードしか使えない限定フォーマット)での戦いです。
新殿堂での戦いとなるので、特に店舗大会から全国を目指すプレイヤーは要チェック!
また、2ブロック特有のおもしろいデッキがチェックできるので、あまり2ブロックを触ってこなかった人でも興味が持てると思います。

8/16 18:00にスタート、その時間はみんな空けておこう!

第5節"#魔王軍WIN"のハッシュタグをつけての応援待ってます!
(毎回ちゃんとチェックして励みになっています!!!)

それではまた次節のデュエチューブリーグでお会いしましょう!!!
ご精読ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?