バターとハーブたっぷりブリのかま焼き シチリアの島ワインの迸(ほとばし)るミネラルと豊かなフルーツ香
だいぶ前に冷凍のお魚ミール、フィシュルを注文した際におまけにブリのかま焼きが付いてきた。当時の初回注文特典か何かだったが、冷凍庫の中に放置してしまっていた。流水で解凍してフライパンで焼いで酒のつまみに。
カマはエラから頭にかけての部位で、脂身が乗っている。可食部が少ないのかと思いきや、たっぷりと身が付いていて驚いた。パッケージの、”塩とハーブで味付けしてありますがお好みの調味料で味付けを”、との説明書きを見て、遠慮なくたっぷりのバターで炒め、仕上げに乾燥パセリを振った。
ワインは東京駅地下のワインショップ、リカーズハセガワ北口店で購入したシチリア島のワイン。地場品種ジビッボで造られる。ジビッボはモスカート・ディ・アレッサンドリアとも呼ばれ食用でも楽しまれる。
造り手について。欧州最大の自然保護区を有する、イタリア中部・アブルッツォ州に位置する「カンティーナ・オルソーニャ」。オーガニック農法やビオディナミ農法を実践するイタリア屈指のワイン生産者共同組合で、1964年の設立以来、有機農法による高品質なワインを造り続ける。このオルソーニャとシチリアの『BIO GAIA』とのコラボレーションにより生まれたのが、「ルナガイア・シリーズ」。ビオディナミを取り入れた生産を行う農業組合で、エチケットにはUNESCOの無形文化財に登録されているシチリアの伝統劇が描かれる。
ルナガイア, ジビッボ, マガンザ, シチリア, 2022, 13%, 約2,100円
Lunagaia, Maganza, Zibibbo, Sicilia
ほんの微かにグリーンがかった中庸から淡めの色調。
香りには爽やかにアプリコット、青リンゴ、白桃、ライチ、そこに強くハーブと潮香、ヨードの香りがたっぷり、フラワリーなニュアンスもありめくるめくフレーバー。
味わいには清々しく滑らかな果実味、塩味の効いたミネラルたっぷりの味わい、ほろ苦さがおおらかにじっくりと広がる。非常にクセが強くゆったりと一つずつ理解しながら飲みたい通向けのワイン。
(89.5/100)(12月3日)
ブリのかま焼きにワインを合わせる。ブリはかなり軽めの風味でクセもなく食べやすい。脂も思いのほかさっぱり。そのためバターとパセリ、ハーブが染み込んでブリの風味をしっかり引き立てる。ワインのイーストのフレーバーがよく繋がり、ほろ苦さがぶりの風味とバターのコクを引き締める。ワインのミネラルが豊かに広がり余韻を爽やか、ドライに締めるマリアージュ。相性: ★★★★☆
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