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関西を浴びる

5泊6日の関西帰省兼旅行に行ってきた。
関西の街はすごく元気で、特に大阪は万博を盛り上がる雰囲気でムンムンになっていたり、箕面が開発され御堂筋線の終点が伸びていたりした。
ちょうど兵庫知事選なんかもやっていたりして、テレビの敗北を見届けたり。

そんな中、帰ってきたな〜と特に思ったのが行き交う他人から聞こえてくる会話が元気すぎることだった

例えば、梅田に最近できた商業施設KITTEにて。
11時のオープンとほぼ同時に入って友人の早めのお昼ご飯どころを探していたのだが、同じくランチの店を探しているであろうギャルが「こういうのはな!?今!!!初動が大事やねん!これで今日1日が決まると言っても〜…(スタタタ)」とすれちがっていった。

おそらく今日の命運をこのランチに捧げているのだろう。割と遠くからこういうのはな!?と聞こえてきたのですれ違い終わりに耐えられず思わず友達と笑ってしまった。

あと、ユニバで名探偵コナンコラボショーを見たとき。ショーでキッド役の役者が出てきて、かっこいいアクションを見せてくれた。シアターから出る時後ろにいた親子連れのお父さんが「俺な、キッドがどうしてもあかんかってん。やっぱり平日はあかんわ!ユニバもわかってるな〜もうちょっとカッコよくないと!」とぼやいていた。
確かにまあ、顔が似ているわけではなかった。だからといって土日にかっこいい人がやってくれるという訳でもないだろう。ユニバ側も平日に手を抜くわけがない。独特な感想にジワった。

また、府外から初めて大阪に来てくれた友達がいたので、通天閣を案内した。新世界なんて他人に絡むためにあるような場所で、もう入り口のおっちゃんが既にタメ口関西弁でゴリゴリにイジってきて、友達は若干引いていた。

景色をみながら何がどの辺にあるかを府外から観光にきた友達に話していたとき、マダムが「やんな!?ほんであっちが〜やで」普通に会話に入ってきた。そして会話を終えるとサッと去っていった。なぜかあの場限りでしか会えないかっこよさがあった。

他にも六甲のロープウェイで乗務員さんの解説アナウンスにへぇー!とか、なるほど!とか、こちらまで気持ちよくなるようなリアクションをするオーディエンスが老若男女問わずたくさんいたりもした。

私が関西から関東に引っ越す時、先に上京していた先輩から「れちゃん、東京では知らない人話しかけてはだめなんだよ。」と教えてもらったことがあるが、確かに関西人は他人への距離感が狂っている

もちろんこれら全ては観光地での出来事なので登場人物が全員浮かれポンチであることは間違いない。

それでも私は旅行中に関西人の根っこにある人懐っこさを感じ、そしてそれを愛さずにはいられないと思った。