違和感手帳13₋カンボジアでの問い
2023年12月22日
帰国して翌日からもう日常だった。
けれどどうも、ふわふわとしていた。
とりわけ以前と変わった日常や自分になっている、という自覚はほとんどないけれど、気づかぬうちに受け取ったものは数多いのだろう。
「日本の強固な医療システムが失ったものとは」
そのテーマの回答は見つかっていない。
ただ、新たな問いはたくさんあった。
<問い>
○何が正しいのか。なにをよいとするのか、その指標みたいなものはあるのか、どう立てるのか。
○ひとつの方向に向かうのはベストか
○便利になるのが最善か、コスパの良さが最強か
○実感のなさも伴う繋がりやすさの良し悪し
○「古き良きもの」に気づけるのはどんな条件で
○伝統文化は残すべきか、それは誰がどんな視点で決めるのか
〈ある日の日記〉
8:00 農協の組合員の家畜のところへ。
9:30 農協へ。商品のラベルステッカー開発と、価格交渉。
12:00昼食
13:30 カカオ農園へ
14:30組合長の自宅へ
朝:R5000牛肉の米粉麺(クイティウ)
昼:R4000豚肉のせごはん
夜:ご飯、独特のソース(酸味あり、ナッツ入り)、生のナスや胡瓜、緑豆のココナッツミルクがけ
今日も犬が歩いてる
地雷除去のため森が伐採され、金儲けのために田畑を作り、借金してコンバインを買う。しかし、うまくいかずに借金が膨らむばかりだ。
時間がかかるけど、お金がかからない方法は、拝金主義により淘汰されつつある。
乳幼児死亡率の高い側面はあるが、西洋的な治療の施しがなくても農村では、80〜100越えのおじいやおばあがいる。彼らは、昔からある薬草を飲むことで健康を守っているという。
貧困地にいる農村では、子供含めベトナムへの出稼ぎでそのひぐらしをしている。教育への就職口などのインセンティブが十分にない。
繁殖力の高く餌代の低いヤギなどの家畜を貸し出して自立を支援する。収入を増やすことも重要だが、支出をいかに減らすかということも大切だ。
カンボジアの天ぷらは2度あげ。………
※そもそも経験を抽象化すること自体、「どの側面で捉えるか」によるので、全てにいえることではないけど。
今回見た物についても、「これが全てではない」という戒めをしておきたい。