行為のハードルを下げるデザイン。
今日も有料版のノートを更新してみたいと思います。
ざっくばらんに書いていきますが、もし参考になるところがあれば嬉しいです。
UI(ユーザーインターフェース)とかUX(ユーザーエクスペリエンス)という言葉が一般的になったように、様々な場面でそこに関わる人の経験をデザインする事が一般的になってきているように思います。
そして、ぼくも身の回りの様々なものが、実によくデザインされていて、それらが経済活動を促進するようになされているように日々感じています。
そして、それらの殆どは、その行為を如何にスムーズにしてハードルを下げることができるかにアイデアと技術を注いでいるように思えます。
ぼくが大学院を出て設計事務所に勤務し始めたころに、SUICAという仕組みが登場し、公共交通機関での移動が非常に楽になりました。SUICAのおかげで、「財布を開く→小銭を取り出す→切符を買う」という工程を省くことができ、スムーズになったわけです。
そして、現在では、SUICAは物理的なカードではなく、iPhoneの中に納まってしまっています。iPhoneを改札に近づけるだけで、SUICAアプリが反応して電車に乗ることができます。これによって、「SUICAを取り出す、SUICAをしまう」というプロセスもさらに省略されてしまいました(ほとんどのひとはスマホを常に出しやすい位置にいれています)。
これによって、よりスムーズに電車にのることが可能になっているわけです。これは、電車に乗る人が便利だというのはもちろんのことですが、そのスムーズさの背後には、お金を払うという感覚を薄れさせるという効果もあると思います。
実際に現金を出して切符を買わずに、数字だけを見ているような状況は、交通費を払うという実感を希薄にさせているのは間違いないでしょう。そして、お金を払うという感覚を希薄にさせることで、お金を継続的に払ってもらうことができるようになるわけです。
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