出来高・ボラリティーインジゲーター
こんにちは、レめん(@cris_crypto)です。今回はボラリティーを可視化したインジゲーターについて記載します。
今回のインジゲーターは出来高とボラリティーを比較するためのものです。
見方は単純で、上半分が通常の出来高を指数化、下半分がボラリティーを指数化したものになります。指数化した理由は、出来高とボラリティーの右軸を合わせサイズを統一するためです。機能は通常の出来高と変わりないため、スルーで大丈夫です。
今回作成したものは公開してありますので、TradeingViewのインジゲーター検索より「VOL_rmn」とお調べください。
今回用いたボラリティー(以下ボラ)は「高値ー底値」です。青い線1本でその足のボラを示しています。つまり青い線が長いほどその足で大きく動いたということになります。(当たり前ですが)
通常ボラと出来高は似たような動きをするものです。出来高が相場を動かすパワーであり、ボラがその動いた結果になるためです。しかし、出来高が大きいのにも関わらずボラがない時や、ボラがあるのにも関わらず出来高がない時などがあります。
前者、「出来高が大きいのにも関わらずボラがない時」は相場の転換点になることがあります。
これは出来高=パワーと考えれば、パワーを一定の位置で貯めて後で爆発させるためです。重要な水平線前や大きな板前に見られる現象です。一気に力を解放すると損切りを巻き込んで相場が動くため、大きなボラになります。
後者、「ボラがあるのにも関わらず出来高がない時」はトレンドの終了時などに見られる現象です。
これはパワーがなくなってきているため、それ以上トレンド維持が厳しくなってきている、もしくは売買バランスが拮抗してなく、ただ一方にダラダラ動いているだけの相場になります。
また、設定により「ボラリティーのみ」、「ボラリティーの向き変え」が可能です。
ボラリティーのみ
インジゲーターの設定より入り、両方のチェックを外します。
ボラリティーの向き変え
インジゲーターの設定より入り、両方のチェックします。
このようになります。
また、『出来高を表示しますか?』のチェックを外せば、ボラのみを表示できます。
〜〜〜〜使い方例〜〜〜〜
このインジには2つの特徴があります。時間的観測と距離的観測です。見やすくするため、ボラのみを+の方向で表示しています。
時間的観測
通貨によってボラ周期が観測できます。どのくらいの期間で一定以上のボラが発生するという時間的観測が可能です。
画像のように、完全ではありませんが一定以上のライン(今回はピンクの水平線)に達するのには、時間を少し置いてからでないと到達しないということが分かります。(赤線が時間)これを応用すれば、次に動く時間はどのくらいなのかが大まかに予測できます。
距離的観測
もう一つは距離的観測。つまりボラリティの大きさということです。
どの通貨にも1つのローソク足で動く距離(ボラ)はおおよその範囲があります。一つの足あたり、どのくらいのボラが最大であるのかを知ることにより、利確幅を伸ばしたり、ストップでのヒゲ狩りに合いづらくなります。
画像の場合、次に大きなボラが発生した時は最大でも2つのピンクのラインに収まる可能性が高いであろうと予想が立てられます。(特大ファンダ時などは別)
ダイバージェンス
チャート・出来高・ボラの3つを複合させダイバージェンスの応用も可能になります。チャート上昇中にボラ・出来高は下降→トレンド終焉の可能性を示唆しているなど、このように考えることも可能です。
〜〜〜〜終わりに〜〜〜〜
今回の使用しているボラは出来高と軸を合わせるために指数化しています(500本の平均を100とした時、どのくらい動いたかという指数化です、つまり数値が500の場合は平均の5倍であるということ。)。故に軸を見ても、一瞬で価格がいくら動いたかは分からない状態です。
よって指数化する前の純粋なボラを右軸にしたものを同時に公開しますので、そちらもご使用ください。TradingViewにて『VOL1_rmn』とお調べください。