見出し画像

"架空鉄道"「独立急行鉄道」を成仏させる

みなさんは、「架空鉄道」というのを聞いたことがあるでしょうか。いわゆる鉄道オタクであれば常識なのかもしれませんが、実のところ私も最近まで寡聞にして知りませんでした。

「架空鉄道」とは、実在の場所を走る自分の思い描く鉄道路線を想像してみたり、実在しない想像上の場所に鉄道路線を敷いてみたり、というややマニアックな遊びです。ただ、調べてみると、案外広く認知されている模様。インターネット上には、架空鉄道をGoogle Map上に手軽に描くことができる『空想鉄道』というサイトもあります。

私が「架空鉄道」を知ったきっかけは、友人でした。彼はとある目的でWebサイトを運営していたのですが、あまりうまくいかずに頓挫。インターネットプロバイダーとサーバー契約があるため、いわば赤字でした。そこで、彼は「架空鉄道」サイトで広告収入を得ようとしたわけです。

彼が考案したのは、東日本~四国エリアを縦断する「独立急行鉄道」。現実の鉄道路線の存在を前提として、その間隙を突く利便性の高い路線を考えたといいます。どの鉄道会社にも忖度しない、という気持ちを込めて、「独立」を"社名"にしたとのことです。英語表記はIndependent Express Railway、略称はIndEx(インデックス)。なかなかしゃれたネーミングをするものだ、と思いました。前述のサイト『空想鉄道』に彼の路線が保存されていますが、かなりの時間をかけたものだと推測できます。

友人が作成した「独立急行鉄道」の全路線
弘前~松山空港を複数の路線で結んでいる

しかし、彼もまた鉄道オタクでもありませんし、職業も全く鉄道業界には関係ありません。そこで私に相談があったのですが、「時刻表を作ってみたら?」「運賃表はどうかな?」といった月並みな提案しか思いつきませんでした。

結果として、彼は「独立急行鉄道」のWebサイトの採算が取れない、という悩みを抱えて、先日ついにサイトを閉鎖してしまいました。しかし、彼もかなりの苦労があるため、簡単に手放せないという気持ちを持っています。

そこで、私がnoteに投稿する中で、時々「独立急行鉄道」の紹介をしてみることになりました。鉄道自体にマニアックな関心を持っていない私でさえ、彼の相談を受けているときに少しワクワクしましたので、きっと読者のみなさんも、多少は楽しんでもらえるものと思います。

それでは、不定期連載「『独立急行鉄道』成仏企画」も、今後ぜひお楽しみください。

以上、Hal(とその友人)でした。

(文字数:1000字)

いいなと思ったら応援しよう!

Hal
……決して無駄にはしません……! だから、だから……!