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今のNOAHの盛り上がりは、G-manリングアナ無くして語れない

はじめに

「このリングアナの方、誰だろう?」

2022年秋、毎月必ず観に行っているプロレス団体であるプロレスリング・ノアを観に行った際、リングアナのいる本部席に、見知らぬ外国人男性が座っている事に気付いた。

ノアには所属でリングアナを務める味方冬樹リングアナがいるが、味方アナとは別に、英語アナウンスを担当していたのが彼だった。

2022.9.16後楽園ホール大会


彼の事が記憶に残った理由は、大会後のことだった。

出入口付近の混雑緩和で行われる規制退場中、一番最後に退場をアナウンスされた北側座席の観客達に向けて、彼が声をかけたのだ。

「SEE YOU NEXT TIME!ありがとうございます!」


私は、そのホスピタリティに感動を禁じ得なかったのである。


その後、他の方から、彼の名前が"G-man"であるということを知った。
当時の私はG-manのことを(失礼ながら)一時的なゲストリングアナだと思っていたが、その後、ノアにとって欠かす事の出来ない存在になるとは予想も出来なかったのである…。


武藤敬司引退後の盛り上がりを支える立役者

「Ladies&Gentlemen!こんばんは!」


2023年春。大会開始前に行われるG-manの前口上に、沸き立つ会場。

最初は名前も知られていなかった彼が、いつしか観客から「G-man!」と名前を叫ばれるようになり、拍手と歓声を注がれるまでの存在になっていた。


何故、G-manがここまでNOAHファンのハートを掴んだのか?
理由は単純明快だ。カメラに映らない所で、NOAHの大会を盛り上げようと動いていたからである。


大会前、サイン会が行われる会場でファンと目が合えば会釈してくれたり、大会開始直前に場内に流れるファンキー加藤の『Voyage』に合わせてジェスチャーしてくれたり、中継では映らない箇所でも目いっぱい観客を盛り上げる動きを務めているからである。
そして、いつからか、大会が終わってG-manが退場する際に、ファンから大きな拍手が注がれるようになっていた。

こうした動きを現地で見てしまえば、G-manを嫌いになる人はいないはずだ。
それくらい、彼の"おもてなし"の高さは素晴らしいのである。


2023年2月の武藤敬司引退後、NOAHは人気が落ちるんじゃないか。
正直な所、私はそんな不安も感じていた。


しかし、今のNOAHは、試合開始前の段階で拍手や声援が絶えない、良い雰囲気の中で興行が行われており、そうした懸念は現状杞憂に終わっている。


今の盛り上がりに貢献している要因の一つこそ、G-manだと私は思う。

観客だけで、開始前から雰囲気を作るのは(NOAHに限らず)難しい。
しかし、開始前から観客のいる方向に視線を向けて盛り上がりの契機をG-manが作っている事で、スムーズな形でオープニングから観客の拍手と声援が出るようになった。

個人的に、大会の最後を締めるメインイベントが素晴らしい試合だったとしても、大会全体の評価が素晴らしい時は、得てして第1試合~第2試合の盛り上がりだとか内容だとかが素晴らしいという持論があるのだけれども、今現在の序盤から良い雰囲気が流れている光景は、G-manの前説なくして考えられない。

彼の貢献度は、間違いなく高い。G-manがファンから支持されるのは必然だったのである。


まとめ

プロレスリング・ノアにやってきてから、会場の盛り上げに貢献しているG-man。

彼が来るまでは、入場時の英語アナウンスは、スタッフの女性通訳か英語実況席の外国人担当者が兼任していた。
G-manは、2022年秋から後任を務めているが、最早後任という言葉で語り尽くせない程、NOAHファンのハートを確実に掴み切っている。

彼の前口上が聞けないと大会が始まった感覚が無いし、何より盛り上がりの部分で不安を抱いてしまう。言い過ぎではないくらい、彼が約半年で築いたポジションは大きいのである。


これからも、G-manの前口上やアナウンスが会場で聞けますように…!!


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