見出し画像

【角を綺麗に出すコツ】縫代とピンセットの使い方が重要

【縫製テクニックシリーズ】角を綺麗に出すコツ

ここでは、パタンナーが実践で学んだ、
縫製に関する、決して難しくない基本の内容を、日々の製作に交えてシェアしたいと思います。

専門的に学んだ方はご存知の内容かと思いますが、趣味でハンドメイドを楽しんでいる方などに、少しでも参考にして頂けたら嬉しいです。


今回は、リボンや衿などによく使う角出しの方法についてのお話です。


縫製をしていると、角があるアイテムって多くありますよね。

前回スカートの丈詰めをした際、カットした残布で何か出来ないかと考え、オリジナルのリボンヘアゴムを製作しました。


今回はそれを例に挙げて説明します。


素材や角度によって、方法を変えなくてはいけませんが、今回は、薄手素材鋭角な角を出すときに私が行なっていることをご紹介します。

【角出しのコツ】鋭角な角編


素材や角度によっても違いますが、今回はあくまでも薄手の素材で鋭角と言うことを頭に置いて聞いてください。


⚫︎まずは中縫いします。


⚫︎次に角の余分な縫代をカットします。


⚫︎このカットの仕方がポイント。
今回はあえて真っ直ぐに。
薄手素材はカットし過ぎないこと

良くやりがちなのは、先に行くにつれて細くカットしてしまうこと。


この左のカットの方法は、薄手の素材には向いていません。


なぜかと言うと、この後の作業にも関係するのですが、縫代を上り線で折り込んだ時に、縫代がなく変形しやすいのです。


薄手の素材は、角に縫代の芯を作ると言うのがポイント。



ただここで注意!
このままひっくり返すだけでは、ダメです。


右の様にしっかり上り線で折り込んだら、
縫代の重なっている部分をピンセットでしっかり挟みます。


先の細いピンセットで、角ギリギリまでしっかり挟むことがポイント

その縫代を掴んだまま、ひっくり返します。

そして、内側から、ピンセットで角を押し出します。


こうする事で、内側の縫代は、しっかり重なったまま角の変形を抑える芯の役目をしてくれます。

ピンセットを使わないと、この縫代がぐちゃぐちゃになり、悪影響!


整えてアイロンをかけるとこの様な仕上がりに。


いかがでしょうか。

普段からこの方法をとっている方もいらっしゃるかと思いますが、
私も以前は、角に行くにつれて縫代を細くカットしてしまっていて、ひっくり返してから目打ちとアイロンで整えていました。

しかし、それは厚手の素材向けの方法。
それを薄手に使うと、角が丸くなってしまったり、変形しやすくうまくいきませんでした。


そして、最大のポイントピンセットの活用法!

素材や角度によって、色々方法はありますが、
鋭角な角出しは、ピンセット必須です。

慣れるまでは掴んだままひっくり返すと言う作業が大変かもしれませんが、機会があれば、是非一度お試しください。

少しでも参考にしていただけたら嬉しいです。


こちらの内容は、過去に無断盗用され、削除せざるを得なかった自身のブログらかの引用です。


※この記事の文章、画像は全て、無断転載をお断りいたします。
宜しくお願い致します。

いいなと思ったら応援しよう!