PCS3 ASIAチーム紹介(中国編)

・4am
・MultiCircle Gaming
・NewHappy
・Infantry
・Petrichor Road
・Tianba


現在リージョン別でPCS3連覇している中国。
ディフェンディングチャンピオンのTSGはPCLで15位と惨敗するほど全体的なレベルも高まってきています。

リージョン別PCS完全制覇は為るのでしょうか?


・4am

PCS charity showdown 6位
PCS1 12位
PCS2 8位
PCL fall 優勝

4度目の出場となる4am。
LYGのエースであったcrazyを獲得し、その勢いのまま楽々とPCL秋を圧勝。
初の公式国際大会優勝の期待が厭がおうにも膨らむ。

とにかくLuが強かった。粘り強かった。
そして4人全員が全距離に於いて火力の安定感が他と違った。

大体godvが途中パフォーマンス急に落としたりするのが定説ではありましたが、各チームのエース級を集めた3人に劣らずしっかりやりきったのは大きいはずです。

ムーブも冷静に融通を利かせてここというタイミングで刈り取る狡猾な立ち回りでポイントを量産。

PCS本戦はVLGとの初動マンションバトルが濃厚なのでハッキリとした懸念点はありますが、やはり色々な意味で魅力的なチームではあります。


・MultiCircle Gaming

PCL fall 2位

PCSは初出場。
元VCのsummerがオーダーで仕切っている。

その為、非常にクレバーな立ち回りを要求されている様に見受けられ、しっかりとそれを他の3人が応えた形。組織的な動きの練度が高い。

中国選手の下地としてPCL決勝に出たほぼ全員がミクロの立ち回りに秀でていて、決定的な差が出やすかったのがDMRの差し合いだと個人的に思いました。

その中でも射線管理は勿論の事、状況把握から導かれる判断力は素晴らしいものがあります。

そういった事からもミラマーが得意なチームなのかなと。

基本的なムーブとしては中心を積極的に狙う傾向が強いですが、決して無理はしないであくまで相手を見て自在に態度を変えるというのが基本的なムーブの考え方なのかなと感じました。


・NewHappy

PCL fall 3位

こちらもPCL初出場。
1246からオーダーの名手Giaoを獲得し、確実な変化をチームにもたらした。

華やかな火力、フィジカルとどうしようもないマクロの動きの鈍さがNHの特徴ではありましたが、前述した通りGiaoがハッキリと明確な道を示してチームを導いた形。

後ろのMMingと前のxkという縦の関係性がより破壊力を増して、それがゴリゴリと進む様は驚異ではあります。
捌きも上手く、冷静なミクロの立ち回りを披露していました。

ムーブの特徴としては完全な端ムーブ。
ここは動くここは動かないと言ったメリハリを利かせて、周囲の警戒も怠らず状況判断をし、ちゃんと薄いと思われる場所から好ポジションを狙っていくという動きが主。

ただやはりオーダーが新加入という事で、MCGや韓国チーム程は引き出しもなく精度も良くない感じはしました。


・infantry

PCS charity showdown 13位
PCS1 優勝
PCS2 2位
PCL fall 4位

PCSはフル出場。
正直説明不要の中国の超強豪。

今回のPCLでは周りの練度が上がったのか、かなり苦しんだように見受けられた。
しかし押さえる所はしっかり押さえて、PCS2回目の制覇に向けて悪くない感触はあった様に思える。

安地を引けた時のポイントを稼ぐ力は世界一なのは間違いないです。
全員が世界トップレベルの強靭なフィジカルを有して、生存第一を念頭に置きながらも暴れまわるので周囲の敵も居ない上に大量得点を重ねているのでそうなったら誰にも止められないです。

しかし今回のPCLでハッキリとした懸念点が出てきた事も確かです。

自分達のフィジカルを押し付けながら場を制圧するタイプのチームなので、懐が深いチームが周りに多くなると受け止められて時間稼がれてリソースが削られる場面が多くなっていました。
ムーブも質が優れていたムーブとは言えず凡退も多くなっていた印象です。


・Petrichor Road

PCL fall 5位

PCS初出場。
RNGの絶対的エースにして超が付く大物ストリーマーXDDが、競技シーンから撤退するvici gamingが持つPCL参加権を取得。

Lstarからmonster、longDD
SSSからmamuという有力な選手を次々と獲得し、PCL2シーズン目にしてPCS出場を果たした。

…と、書きましたが、このチームは結局XDDです。
ネームバリューと大物ストリーマーが作ったチームという事で4amに酷似していますが、違うのはそのリーダーが暴れまわるという事。

チームにも良い影響(特にインファイトへの姿勢)を与えます。
今大会一番の注目選手と言っても過言では無いでしょう。

ムーブは後入り。
ですが、そこまで積極的に中へアプローチするわけでもないので中間で敵を捌きながら状況見て中へ突貫という形。


・Tianba

PCS charity showdown 優勝
PCS1 5位
PCS2 4位
PCL fall 6位

PCL最終日…
PCS出場は絶望的な位置から獲得したポイントは83p。
まさに強豪の意地を感じた一日だった。

とにかくギリギリ滑り込みでPCS皆勤賞は果たしましたが、不安材料は間違いなく中国チームで一番多い。

Tiantianの穴を埋めれていない

Tianbaの生命線である盤面制圧はTiantianの中距離DMRの精度に依るものでした。
PCLではそれが明らかに影を潜め、詰みの場面が露出するようになっていました。

それに伴うスタイルの変化

明らかに通用するレベルでは無かった為に、後入りムーブへの転換を試みていた感じはありましたが、ガッチリハマった印象は受けなかった。

GEN.Gが南ジョージ奪取に意欲

tianbaは得点源がエランゲルに偏ってる訳ではないので影響は限定的ですが、スクリムで決着つかないと優勝は相当難しくなります。

勿論選手の能力的に優勝は狙える立場のチームであることは間違いないとは思っています。

それでも安地の助けなどが無いとやはり厳しく見えてきます。


・総括、優勝予想

PCLは過酷さを増してきていて、今回の6チームも良くない所はありましたが、それはPCLレベルでの相対的な話になるのでPCSではそれが出てこない可能性もあります。

圧勝でKR予選を勝ち上がったENTUSは悪い所は無かった様に思えますが…
PCSでは力不足な所も出てくる様な事も有り得ます。

全体的に端ムーブがいつもより多いので中央に拘れるAF、MCG、OPGG等はある程度チャンスは出てくるかなと。

しかし注目したいのはENTUSですね。

ハッキリとここに焦点を当ててきているのが窺えます。

どうなるか楽しみです。






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