女性はここを見てる!好かれる男性の『違いをもたらす違い』
バイト先のTさん(♂)、私が休憩してるとき相談に来ました。
「Nさん、俺に素っ気ないんだけど、何で?」
Nさんは、バイト先のパートさんです。
私はNさんがTさんに対して素っ気ないのは何となく気づいていて、その理由もなんとなく分かっていましたが、Tさんは32歳。
私よりも12歳も年上です。
しかもTさんは社員、私はバイト。
「その原因はTさんにあります!」
とは、答えたくても答え難い立場です。
TさんはNさんと今以上に仲良くなろうと、朝、仕事が始まる前も、食事休憩時も、帰りの道のりも、常に一緒にいようとしています。
でも、そんなに頑張ってるTさんに対して、Nさんは素っ気ない態度をとっています。
Tさんから何か話しかけれても、きちんと返事をしなかったり、ちょと遠くの方を見るような仕草をしたり・・・
早い話が、NさんはTさんをそれほど好意的には見ていないのです。
いえ、Nさんだけでなく、他のパートさん達も、私達バイト生達も、あまりTさんの事を好意的には見ていません。
でも、Nさんは副店長とはとても仲がいいです。
いえ、Nさんだけでなく、他のパートさん達も、私達バイト生達も、副店長には好意(恋愛感情ではない)をもっています。
「Nさん、副店長と話す時、あんなに楽しそうに話すの何でだろ?」
「そりゃそうですよ」
と、言いたかったけど、それも私には言えません。
Tさんと副店長、何が違うんでしょう?
副店長は、顔は中の上程度。
それほどイケメンではありません。
Tさんは中の下程度。
それほど酷いというわけではありません。
つまり、2人のルックスの差はそれほどありません。
仕事は正直、副店長よりもTさんの方が確実です。
まず、ミスする事がありません。
一方、副店長は、たまにミスをします。
月に数回程度ですが、ミスをしないTさんと比べると多いです。
仕事内容を見ると、実はTさんの方が上です。
年齢は副店長は42歳、Tさんは32歳、10歳も離れています。
若さだけで選ぶなら、断然Tさんです。
副店長は既婚者、Tさんは独身。
恋愛するなら、既婚者の副店長とでは何かと問題になってしまいます。
身長は副店長は170㎝くらい。
それほど高身長ではありません。
Tさんは副店長より少し低いくらい。
168㎝くらいでしょうか?
なので2人の身長差は、それほど変わりありません。
会話は、副店長はたまにしか話しをしません。
Tさんは、よく話しかけて来ます。
会話量なら、断然Tさんです。
でも、パートさん達から好かれているのは、42歳・既婚者・それほどイケメンでなくて・それほど高身長でなくて・ミスが多くて・会話は少ない、『副店長』の方です。
「副店長と俺、そんなに違う?あまり違いなんて無いよね?っていうか、何か違う?」
「はい、全然違いますね」
とは言えず、私は
「え~、まぁ・・・人の好みは色々ですから、多少の違いはあるのかも知れませんね・・・」
と、苦笑いしてごまかしました。
「この前、副店長、Nさんのおなか触ってたよね? remちゃんも見てたでしょ? 昨日なんて気安く肩揉みなんてしてたし!あれってセクハラだよね?」
「セクハラじゃないと思わせるのが副店長の凄いところで・・・」
とは言えず、私は
「あ~・・・そうなんですかねぇ?」
と、とぼけていました。
あなたの職場、学校、サークル、コミュニティなどにも、こんな人いませんか?
『なぜか女性から好かれている人』が。
そして、逆にこんな人もいませんか?
『なぜか女性から避けられている人』が。
そしてこんな事、思ったりしていませんか?
「なんで女性は、あの人に対する態度は違うんだろう?」
「どうしてあの人が帰るときだけ、○○さんは手を振るんだろう?」
「え!?何でそんな所、触られてるのに、〇〇さんは嬉しそうにしてるんだろう?」
などなど・・・
不思議ですか?
いえいえ、女性って、ちゃんと見てるんです。
ちゃんと違いがあるんです。
でも、なかなかその違いが解らなかったりしますよね?
それは当然です。
女性から好かれる人っていうのは、さり気なく好かれることをしているんです。
でもあまりにもさり気ないから、男性目線だと気づきにくいのかも知れませんね。
いろいろな違いがあるのですが、今回はその中の1つをご紹介します。
きっと新たな気づきを得られると思いますよ。
女性はここを見てる!好かれる男性の『違いをもたらす違い』
・ナウシカの心があるか?
どういうこと?
ちょっと解説が必要ですよね。
ある日、朝の仕込み準備中に、ゴミ捨てに行ったバイトの子が、
「どこかで猫の鳴き声がするんです。でもどこにいるのか見つけられなくて・・・」
と、言ってきました。
そこで、私を含めたバイト3人と副店長とでゴミ捨て場の方に行ってみたのですが・・・
確かにどこからか猫の鳴き声が聞こえます。
でもその声は、とても小さく、そしてとても弱々しい鳴き声でした。
「あ!いました!そこの隙間に!」
バイトの1人が猫を見つけたようです。
その仔猫は、壁とクーラーの排気ファンの隙間に背中を向けて隠れていました。
手のひらに乗るくらいの、とても小さな仔猫です。
でも、なんだか様子が変なんです。
私の父の実家には猫が2匹いるのですが、猫って隠れるときは体の下に手足を曲げて小さくなって隠れているのが普通です。
なのにその仔猫、手足が伸びたままの姿で横たわっているではありませんか!
「副店長、この子、もしかして死にそうなのかも?」
私がそう言うと副店長もそう思ったらしく、真剣な表情で頷きました。
そして腕を伸ばし、隙間でグッタリとしている仔猫をそっと下から掬い上げるようにして救助し、胸の前でそっと包み込むように抱いてあげた瞬間、その仔猫は必死の力を振り絞っての抵抗なのか、副店長の指にガブ!っと嚙みついたのです!
ふつうだったら、噛まれた瞬間、痛さのあまり抱いていた手を離したりするものです。
なのにこの副店長、まるで珍しい物でも見るような目で、しかもとっても優しい笑顔で、
「ほら、怖くない、怖くない」
って言うのです。
「ナウシカじゃんw」
って他のバイトの子が言って、みんなで笑いました。
そう、まるでナウシカがキツネリスのテトに噛まれた時と同じです。
こんな人、私は初めて見ました。
ナウシカのテトは、噛んだ口を離すとナウシカの指をペロペロ舐めますが、その仔猫は少しして噛んでいた口を離し、副店長の胸に隠れるように大人しく抱かれていました。
バイト生「副店長、その仔猫、どうするんですか?」
副店長「うん、テトって名前にする」
バイト生「そうじゃなくて!w」
指から血を流しながら笑顔で冗談を言う副店長、そして副店長の腕の中ですっかり安心してグッタリしながらも安心している様子の仔猫に、私達の心はとっても癒されました。
その後、副店長は仔猫に暖かい寝床を作ってあげて、その日は早退して動物病院へ連れて行きました。
病院の先生によると、その仔猫はダニが大量に付いていたらしく、ダニによる吸血のせいで貧血状態になっていたそうです。
病院では仔猫をそっとお湯に浸け、丁寧にダニを落としてから、栄養剤を点滴してもらったようです。
貧血になっているからといって、人間のように輸血できるわけではないため、おそらくあのまま誰も気づかなかったら、その日のうちに死んでいた可能性が高かったそうです。
今ではその仔猫は『テト』という名前で副店長の家で元気に暮らしています。
たまに写真を見せてくれるのですが、あの瀕死の時の記憶がまだ残っているらしく、とても臆病な性格だそうですが、副店長にはとてもよく懐いているんです。
Tさんはテトの写真を見るたび、この時の事をネチネチと言います。
「あの時、副店長帰っちゃって、マジ大変だったですよ。猫なんてほっときゃいいのに!」
つまり、そういうトコなんですよ!女性が見てるのは!
確かにあの日、副店長が早退して忙しかったのは事実です。
でも、副店長はあの日のメンバーを見て、たとえ自分が抜けたとしてもなんとか回していけると判断してから早退したんです。
しかも、「みんな、本当にゴメン!でもこのメンバーなら絶対大丈夫!」と、声をかけてくれて、私達を信用して早退していったんです。
つまり、そういうトコなんですよ!女性が見てるのは!
Tさん、わかりましたか?
いや、Tさんには、わかんないだろうなぁ〜w