ほぼ日手帳についていけない(3)
多分これでほぼ日手帳のネタは終わると思う。
商品のラインナップ
17年も使っていれば、毎年変わるほぼ日手帳の動向も気になるものだが、Plannerにして、革カバーにした後はあんまりチェックしなくなった。
昔はカズンを買ってみたり、文具を買ってみたりしていたのだが、結局いつものスタイルというやつに落ち着いたのだ。
手帳の種類が増えるのはよいと思う。
というのも、需要がなかったりして手帳そのものが廃盤になってしまう、ということが我々手帳ユーザーには大変な痛手であるからだ。
中には毎年手帳を変える人もいるけれど、とにかくいつものでいいよという私みたいなタイプは安定して供給してほしいという願望がある。
だから、色んな種類を売り出して、様々なニーズに対応して、客層を常に動かして、こんなにも長い間ほぼ日手帳というブランドを維持してくれていることにはとても感謝している。
アーティストやブランドとのコラボ、私が糸井重里の名前を知ったMOTHER2シリーズ、最近だとらんまとかONEPIECEとか、これでもかと間口を広げている。
文具の多さ
ほぼ日オリジナルのテンプレートなど
2024年限定のシールやカバー、ノートなど
下敷き各種
カバー・オン・カバー各種
筆記具
はさみ、のり、定規
ノート、メモ、付箋
シール、スタンプ
整理収納アイテム
バッグ
本、雑貨
ずらりとカテゴリを並べただけでこれだけの文具がある。
ここまでくると、もうほぼ日デパートだ。
かつてのただの手帳を売るだけではなく、一緒に使ったらより楽しめるアイテムをどんどん出している。オリジナル商品もあれば、既存のものを売っていることもある。
年によって品物も変わるので、眺める分には退屈しなくてよい。
あまり眺めていると物欲が刺激されるので適度にみるくらいでいい。
カバーの種類
いろいろなものが売られるようになった反面、私が毎年「うーん」と感じることがある。
それは手帳のカバーがどんどんグレードアップしていくことだ。
おそらくミナペルホネン辺りからレアなカバーが登場していった。
ナイロンカバーは、カラーズとして2色を組み合わせたものが毎年いくつか販売される。また、限定のイラストや素材を使ったカバーもある。
だが、カバーの種類はまだ天井に届かない。
かつては革カバーもカラーズのように何色かパターンがあったように記憶しているのだが、今はもう定番のブラックとその年に合わせた単色のカバーがあるだけだ。一世を風靡したヌメ革もどこへやらである。
革カバーは決して安くない。私も今のカバーにするのにはちょっとした勇気を必要とした。ちなみに私のカバーは2016年に発売されたROSSOという赤い革カバーである。
内側はヌメ革を使用しているので、7年以上使って少しずつ色が濃くなって馴染んでいくのがとても気に入っている。
最近、しおりがちぎれてしまったが、雑に復元してまだまだ使う予定である。
閑話休題。
カバーの種類はかつてないほど増えた。ジッパーズというポーチタイプもすっかり定着した。それと同時に、カバーの値段が目を疑うような価格につり上がっていった。
ブランド品なのだから、高額なのは当然なんだと思いつつも、カバーだけで3万円を超えると思わず口から「ひぇ……」と声が出てしまう。
ちなみに、今年一番高かったのは
土屋鞄製造所 / はじまりの手帳(ROLL)ブラウン [カズンサイズ(A5)]→45,650円
土屋鞄製造所 のカバーは大変人気なので、いつも抽選販売である。
カズンサイズやweeksのサイズもあるのだが、軒並みお値段は4万円に近い。
ブランド価値をつけるのはよいと思う。
先に述べたように、客層を増やすためにいろんな種類を売るのもよいと思う。
ただ、年々柄物やキャラ物、限定高級カバーが増えている気がして、古参としてはちょっとだけ悲しい。
私が買ったROSSOのように、特別なブランドじゃないけどちょっとだけリッチな革カバーにはもう何年も出会っていない。
あれだけたくさんカバーがあるのに、これが欲しい!と思えなくなってしまった。それだけROSSOが気に入ってるとも言えるのだが、なんというか、近年のラインナップはミーハーな感じがするのである。
けれど、それらの要素でほぼ日手帳が存続しているのも事実だと思うし、私はもうほぼ日手帳のゴールに到達していて、あとは中身を毎年買い換えるだけの段階なのかもしれない。
選ぶ楽しみが減ったのはちょっと悲しいけど、自分のスタイルが確立されたんだと思えばそれもよいかなと。
ついていけなくてもついていく
結局ほぼ日手帳は好きなので、色んな商品が出て、ぶんぶん振り回されても販売されている限りはずっと使うと思う。
購入商品はもう固定になってしまったけど、それが買えるのは幸せなことなのだから。