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ほぼ日手帳についていけない(2)

前回で、私がほぼ日手帳好きだということはわかっていただけたと思う。
では何が「ついていけない」のか。
冗長な文章にお付き合いいただけたら幸い。


バリエーションの多さ

これはロングセラー商品全般に言えることなのだが、初期のシンプルさから比べると今の販売商品は桁外れである。

では一気に書いていく。

まずはオリジナル。これは原点にして頂点である。
そして大きいサイズのカズン。これもオリジナル愛用者がもっと大きいものが欲しいと言った経緯で発売された……と思う。

次はHON。
これはカバーをつけなくても使えるのが特徴で、言語も日本語と英語から選べる。
ほぼ日手帳はとにかくカバーが高いという印象があるので、これは「ふむ」と思った。
サイズはオリジナルとカズンの両方から選べる。

お次はday-free。
なんとこのday-freeは、月刊カレンダーと方眼ノートしかない。一日1ページと言うのが圧になってしまう人のために、好きに使っていいよ!と自由度を広げたもの。
最大の特徴は、月刊カレンダーとメモだけという、究極の削り方をしたため、圧倒的に薄いのである。ほぼ日手帳は何かとかさばる印象なので、これは面白いなと思った。

次、weeks。
週間レフトタイプで、ほっそりしたタイプである。オーソドックスな形で、左に1週間の予定を書き、右にメモを書くことができる。スリムなので持ち運びがしやすく、結構人気である。カバーをつけて楽しんでもいいし、独特の生地で作られた表紙をそのまま楽しんでも良い。

next、ARTS&SCIENCEディレクションのすっきりしたシンプルなPlanner。
海外向けに作られただけあって、日曜日だけ赤い文字になっているだけで、他は何もオリジナルと変わらない。
オリジナルは、毎月色がインデックスについてくるのでカラフルだが、Plannerはシックなのでモノクロである。
ちなみに、オリジナルの方眼サイズよりも、Plannerの方眼の方がやや大きい。
(古い情報なので、今はどうなのかはわからないです)

最後のオオトリを飾るのは、5年連用タイプの手帳である。
一日1ページ、何があったかさっと書くだけ。こちらはもう手帳ではなく日記帳である。私はとても続けられる自信がない。

使い回しができる

実はここまでに紹介してきた手帳類は、専用のカバーがあって好みでそれを装着する。
day-freeはちょっと異色だが、それでも一応カバーは用意してある。
毎年公開される新色にしてもいいし、何万円の限定カバーを選んでもいい。
チャックで閉じるポーチのようなカバーもある。

だが、私はこれでほぼ日手帳を知った気になっていたのだった。

weeksの落とし穴

落とし穴と言っても、私が勝手に見間違えたのだから公式にいちゃもんをつけるわけではないのだが、MEGA版というメモページが倍増されたバージョンが存在していた。
厚みは普通のweeksのほぼ倍であり、weeksのカバーはもちろん使えない。
ここまで、勝手にどの手帳のタイプにも汎用性があると思い込んでいた私に落ち度がある。

しかもこのMEGA版にはカバーが用意されていない。
スニーカーというシリーズで、非常に本体が柔らかいのが特徴なのだ。
だからその特徴を阻害しないためにカバーはあえて用意していないのだと私は思っている。

穴にハマった原因

毎年ネットで手帳を購入しているので、同じくほぼ日ユーザーの母親の分も一緒に買う。送料かかるし。
それで一応LINEで毎年どれが欲しいのか聞いている。
母は予定を細かく把握したいので、weeksを使っていたのだが、一昨年はday-freeを使っていた。

私「今年はどれにする?」
母「去年の青いやつがよかったから、それをお願い」

私はweeksの青色だと思い込み、母はday-freeを頼んだと思いこんでいた。
(day-freeの表紙は青い)

そして手渡したときに「あれ?」と二人して疑問符が頭に浮かんだ。
結局母は「weeksでいいわ」と言い、私は来年こそは間違えないように手帳に申し送りメモをくっつけておいた。

そして今年。2024年の手帳を注文する季節がやってきた。

私「今年こそはday-freeにするんだよね?」
母「うーん、やっぱりweeks使いやすいから、weeksにする」
私「わかった。じゃあ色はどれにする?」

母が選んだのはやっぱり青色。ラグーンという爽やかな名前である。
だが、ここで私の三歩歩けば忘れるはずの記憶力が警鐘を鳴らした。
ラグーンは確か去年、母に間違えて買ってしまったやつだ。
ほぼ日手帳のカラーネームは使い回しがほとんどないから、ラグーンは去年のバージョンじゃないかと思ったらやっぱり2023年度版だった。

私「というわけだから、もう一回サイトを見て選んで」
母「おっけー、じゃあこのアクアブルーにする」
私「あいよ」

勘違いの連鎖

ほぼ日手帳の公式ページだと送料が高くつくので、今回は申し訳ないがLOFTのネットから購入した。
ただ、LOFTのページには各手帳の詳細は書いてないので、公式ページをがっつり見てLOFTで確実にオーダーした……はずだった。

私はPlanner一択なので間違えようがないのだが、もう一冊入っている青いweeksがなんかでかいのだ。
weeksは細くてスリムなのに、なんだかPlannerと同じ厚みがある。
そしてパッケージには「MEGA」という文字が印刷してあった。

頭まっしろ。
ぷるぷるしながらほぼ日手帳の公式サイトを見たら、MEGAと記載はしてあった。でもこれちょっと気づきにくい……。

一応、母本人に選んでもらったのだが……。

一応、weeksのMEGAサイズは2018年に登場している。
新顔だから見逃しちゃった!という言い訳は苦しすぎる。
ほぼ日手帳が毎シーズン進化して、新しいラインナップが爆誕し続けていることを知らない母は、多分形とweeksというカテゴリで決めたのだと思う。

更に悲しみの連鎖は続く。
スニーカーシリーズなので、しおりがついていないのだった。
一応貼ってはがせる付箋がついていて、それを目印にすることもできるが、かばんの中で剥がれちゃったりすることもあるので、しおりほど当てにならないな、というのが個人的な感想。

バリエーションが不利になる

冒頭でバリエーションが豊富だという話をしたが、今回はそれが仇になった。しかも2年連続で。

サイズ、フォーマット、カラー、全部がズレてしまった。
その原因はやっぱりバリエーションの豊富さにあると思う。
(公式に喧嘩を売る目的ではないです!)

たくさん種類があると目移りしてしまうが、今回の私と母の場合はもとから「使いたい手帳のタイプ」は決まっていて、それが視野を狭めたのかもしれない。
weeksにMEGAができたことはすっかり忘れていた。
カズンは勿論覚えているし、day-freeはかろうじて覚えていたのに何故weeksのMEGAだけ忘れていたのか。興味なかったのか。

正直に言うと、目が滑ってわかりづらい。
確かにMEGAというマークはついてる。LOFTサイトでもMEGAという表記はちゃんとある。
なんだけど、weeksは単色とコラボ系の柄物以外は「ない」というバイアスがかかっていて見落としてしまった。

母が選んだんだから、それでいいじゃないと言われればそこまでだが、母が求めているのはMEGAじゃないweeksなのである。
しおりもなく、カバーもないMEGAを渡すのは流石に気が引ける。

……どうしてこうなった!
(まだ続く)

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