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【イベントレポート】かつらおハッカソン2024

突然ですが、皆さん、エビは好きですか?

実は日本人はエビが大好きで、2023年に1世帯当たりが消費したエビは1.3キロにもなるそうです。一方で、国内で食べられているエビの約9割が輸入に頼っているのが現状です。

そんな中、福島県葛尾(かつらお)村では株式会社HANERUという企業が、なんと陸上養殖でエビを育てています。

そして今回、学生の皆さんの力でそのエビの陸上養殖事業にITシステムを導入するプロジェクトに挑戦しました! それがかつらおハッカソン2024です。

かつらおハッカソン2024では、実際に葛尾村にてフィールドワークを行いつつ、葛尾村の美しい自然とともに開発に集中できる最高の環境を提供しました。

このレポートでは、そんなかつらおハッカソン2024の様子を存分にお伝えします!

福島県葛尾村とは?

まずは本イベントの舞台となった福島県葛尾村についてご紹介します。

葛尾村(かつらおむら)は、福島県の東側(浜通り)に位置する小さな村です。2011年の震災後、一時期は全村避難を余儀なくされましたが、現在は約400人ほどが暮らしています。車で福島市、郡山市からそれぞれ1時間半程度の場所にあり、四方を山や田畑に囲まれた自然豊かな地域です。

葛尾村の様子

ここを訪れると、空気の美味しさにびっくりする方が多いかもしれません。「美味しい空気って何だろう?」と疑問に思う方は、ぜひ一度足を運んで、その清らかな環境を肌で感じてみてください。

かつらおハッカソン2024の様子

テーマは「株式会社HANERU葛尾の業務」

今回のハッカソンでは、葛尾村で陸上養殖されているエビの現場を支えるITシステムの開発をメインテーマとしました。
学生エンジニアの皆さんは、まず養殖場を見学し、株式会社HANERUの方に直接ヒアリングを行いました。こうしたリアルな現場とのやりとりから課題を抽出し、チームごとにソリューションを検討していきます。

養殖場の見学(左) ・ヒアリング(右)の様子

開発会場はリノベーションされた中学校

開発の拠点となったのは、使われなくなった旧中学校を改装したコワーキングスペースです。コンピュータ室ってなんかテンション上がりますよね。自然に囲まれながらチームメンバーと議論を交わし、現場での使いやすさを真剣に追求する姿が印象的でした。

白熱する議論@ワーキングスペース

いいアイデアは美味しい食事から!

かつらおハッカソン2024では、開発だけでなく、地元の美味しい食べ物を満喫できるのも大きな魅力でした。

ブランドひつじ弁当とブルーベリーソフト

葛尾村で育てられたブランド羊を使った、贅沢なお弁当。
「やわらかくて、想像以上に味わい深い!」との声が多く、参加者の疲れた身体にエネルギーを与えてくれました。

そして、村産のブルーベリーをたっぷり使用したソフトクリーム。
甘酸っぱさとひんやりとした食感が、開発合間のリフレッシュにぴったり!

村の人も一緒にBBQパーティ!

BBQパーティの様子

そして、ハッカソン期間中の夜には、HANERU葛尾の社員の方々や地元住民の方々も招いてBBQパーティーを開催!参加者同士・村の人々との交流も弾む、賑やかな夜になりました。

村の公民館でのアイデア発表

合宿の最終日には公民館をお借りして、実施の視察やヒアリングを通して企画したプロダクトのアイデア発表を行いました。

公民館での発表の様子

公民館という、“地域の拠点”ともいえる場所で地域の方々もお招きして発表が行われたことで、プロダクトはどんどんブラッシュアップされていきます。

オンライン開発からの最終発表

現地での開発合宿が終わった後、2週間にわたるオンライン開発期間を設定。遠隔でのミーティングやタスク管理ツールを駆使して、各チームは自分たちのプロダクトを実際に実装します。

都内会場での最終プレゼンテーション

ついに迎えた最終発表は、渋谷の協賛企業オフィスをお借りして実施。HANERU葛尾の松延社長や協賛企業のエンジニアの方々が審査する中、それぞれのチームのサービスやプロダクトが次々と披露されました。

最終発表を行うチームひろのじの皆さん

最終的な審査では、機能面だけでなく、ビジネスとしての可能性や持続性、さらに地域へのインパクトも重視。参加者同士や審査員の間で活発な意見交換が交わされ、大盛況のうちに幕を閉じました。

表彰式の様子

おわりに

いかがでしたでしょうか? 福島県葛尾村を舞台にしたかつらおハッカソン2024の魅力は、少しでも伝わりましたか?

最後に、実際のアンケートの声をご紹介します!

・初めて参加したハッカソンで非常に多くのことを学ぶことができました.また,村の良さにも気づくことができ,大変有意義な合宿でした.参加してなかった後悔してた思うほど,今回参加できてよかったです
・振り返ってみると夢のような時間でした。自分にとっては仲間と仲を深めることが出来、また、自分の将来の職についても見つめ直す大変いい機会でした。

実際に現地を訪れ、企業の方や村の方と交流しながら”生”の課題に取り組むことで学生生活では得られない開発の体験が積める。そんなハッカソンになっていたのではないでしょうか。

  • 「たまには最高の環境でハッカソンに参加してみたい!」

  • 「地方×ITに興味がある!」

  • 「自分の力で世界を少し変えてみたい!」

そんな思いをお持ちの方は、ぜひ来年も開催予定のかつらおハッカソンにご注目ください。次回も盛り上がること間違いなしです! 参加を検討される方は、今後の続報をお見逃しなく。

かつらおハッカソン2024 レポート、最後までご覧いただきありがとうございました。

※かつらおハッカソン事業は、福島イノベーション・コースト構想推進機構「地域の価値向上のためのブラッシュアップ事業」に採択されて実施しています。

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