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みぞおちにパンチくらった気分 「小学校~それは小さな社会~」を見て私が感じたこと
観るか悩んでいた「小学校~それは小さな社会~The Making of a Japanese」を観てきた。
はじまってすぐに苦しくなったけど、結果、観て良かったんだと思う。いろんな事を思い出し、いろんな事を考えた時間だった。
内容については映画の公式サイトを見ていただけたらと。
観終わった後、私は苦しくて涙が止まらなくなりそうなのを必死で止めていた。それは息子に学校に行って欲しいとかそういう感情ではなく、私自身が蓋をして、記憶から無くしていた小学校という場所で感じていた感情を思い出してしまったから。
この気持ちを息子と同じと考えるべきではないので、息子の事とは別だと考える必要がある。観終わって、息子は連れてこなくて正解だったと思った。ひとりで来たおかげで、息子の問題と切り分けて、息子の事をいったん忘れて観ることができたように思う。まぁ、完璧には切り離せないけどね。
でも、私は忘れていたあの頃の私に出会えた。たくさん、理不尽な思いを抱えていたあの頃の私。そして、父が毎晩私の話を聞いてくれていた事。
言葉にできない感情を父は他人を変えることではなく自分の考え方で解決する方法をたくさん教えてくれた。自分次第であることをたくさん言葉を変えて教えてくれていた。
だから私は耐えられたのだと思う。
映画を見ながら、胸が苦しくて、楽しかった思い出だってあったはずなのに、あの頃に戻りたいと微塵も思わなかった。それを思い出せただけでも観て良かったのだと思う。
息子がどう感じていたのかはわからない。だって1年生の1学期しか行ってないんですから(笑)
ただ、小学校という場所は私たちが通っていたあの頃から変わろうとはしているけど、変わらないんだなと思った。
映画館はほぼ満席で、泣いている人も多くいたけど、感動で泣いていたのだとするとそれは、申し訳ないがとてもおそろしい世界だと思った。
日本の教育を否定したいわけではない。ただ、アレをするには私にとっての父のような存在が全ての子供に必要で、それを今の共働きの核家族化の進んだ家族という場に求めるには申し訳ないが限界なのではないかと感じた。
そして、先生も余裕がないように感じた。ちゃんと、ケアをする仕組みが必要だと思う。昨年末にうつ病などで休職した教員が過去最多というニュースが流れていたが、納得してしまった。
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