丸くなるな、★星になれ。
巣篭もり生活になって、テレビを見る時間が長くなりました。
ということで、ちょっと気になったCMについて書いてみます。
アルコール類がほとんど飲めないので、贔屓のビールメーカーはないけど、サッポロ生ビール黒ラベルのCMはエッジが効いてて嫌いじゃないです。
視聴者に媚びてない感じ。
ちょっと古いけど、山崎努と豊川悦司の温泉卓球のCMとかも好きでした。
サッポロビールといえば、高校の時に先生から聞いた話で
友達(男性)がサッポロビールに就職の面接を受けに行ったとき、面接官に質問されてもすべて無言というのをずっと貫いていた。
ついに怒った面接官に"もう帰っていいよ"と言われると、彼は立ち上がりひとこと、
"男は黙ってサッポロビール。"
それで、面接に受かったらしい。
というのを憶えてるけど、
その話を聞いたとき、クラスの誰も三船敏郎の"男は黙ってサッポロビール"のCMを知らなくて、オチがつかずに微妙な空気が流れたことがありました。。
(調べてみたらこの話は都市伝説らしい。先生に騙されてた!)
さて、いまのサッポロ生ビール黒ラベルのCM
"大人エレベーター"もすでに今年で10周年で、King Gnuの常田大希の回で第35弾らしいです。
長いですね。
大人エレベーターに乗って、ステキな大人から仕事のことや生き方にまつわる、ちょっと深い話を聞きにいくというこのCMは、ファンも多いみたいで、書籍化までされているらしいです。
なんとなくエレベーターは上に上がるイメージなので、妻夫木聡より大人(歳上)な人にだけ会いにいくのかと思い込んでいたら、
今回の常田大希が27歳で妻夫木のひと回り歳下だったので、急にエレベーターが下降したような印象でした。
(実際には、歳下の人に会う回も以前に2回ほどあったらしい)
若者のビール離れを食い止めたいから?(ちょっと媚び始めた?)とか、勝手に勘繰ってしまいました。
大手のビールメーカーの熾烈な競争についてはニュースでよく観るので、視聴者に全く媚びないスタイルを貫く難しさも理解できるし、もし本当に若者に媚びたとして、自分は何も言える立場では無いですが。
山崎努と豊川悦司のCMで、"何が言いたいんだかよくわからないけど、ただかっこいい"スタイルのCMに当時衝撃を受けた世代なので、ちょっと寂しい気もします。
当時としては、かなり尖ったCMだった記憶があるので。
ただ、
三船敏郎の"男は黙ってサッポロビール"に象徴されるように、"大人エレベーター"に出てくる"大人"たちは、全員男性。
あからさまに男性狙いなところは、全くブレないですね。
なんとなくサッポロビールの公式ホームページを見てたら、
サッポロビールは爽やかで切れ味が特色であり、やや女性的であるとされていました。当時のヘビーユーザーは男性でしたから、男らしいイメージに方向転換させなければなりませんでした。こうした背景で生まれたのが「男は黙ってサッポロビール」。1970(昭和45)年のことです。世界の三船敏郎の起用は必然性があったのです。
っていうのがあって、ちょっと意外でした。
いまだに頑なに男性にターゲットを絞っていることは他社のCMと比べても特異な印象ですが、
そこが、時代に迎合せずに自分を貫く
"丸くなるな、星になれ。"の
サッポロビールの心意気かな、とも思ったりします。
ビールをほぼ飲まないので、サッポロビールの味自体にエッジが効いているのか全く確認できないのが惜しいですけどね。。