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#30「私の好きな本」...いま私たちがこれからの生き方を思考しなければならない。
8月のとある暑い日。
夏のワクワクする楽しさとまた別に、違う感情が芽生えてきます。
74年前の夏。
人々はどんな想いで、今日を生きて、どんな想いで過ごしていたのだろうか?
当たり前のように明日が来ると思って生きていたのだろうか?
当たり前のようにご飯が食べれて、家があって雨風防げて、ちゃんと寝る所があって...
命の危機が直ぐそばにあるなかで、現在の「当たり前」の感覚ではとてもじゃないけど、生きることはできなかったことだと思います。
74年たった現在。
若い人たちの可笑しな事件や、殺人、親が子どもを殺し、子どもが親を殺す。
また虐めや自殺。
物質的にも豊かになった日本ですが、戦後目指した姿が本当に今の日本なのでしょうか?
何もなくなってしまった日本が今日のような社会を築き上げるまでには、謙虚な気持ちでとにかく目の前の仕事に真摯に向き合ってきました。
もちろん、戦後ですから食料や便利な道具、生活環境を豊かにしてくれる家電などはありません。
そういった”便利”とはかけ離れた生活。
だけどモノはなくても、沢山の助け合いの想いがありました。地域住民が助け合って生きてこなければ、とてもじゃないですが生きて行くのは困難な時代。
大人は必死になって働き、子どもは親ではない大人が面倒を見てあげたり、また幾分大人の子どもが見てあげたり、地域で面倒を見てあげて、おいしい食材が手に入ったと思ったら近所でお裾分けして、何もないからこそ、「人としての心」が人と人を繋げていたのではないでしょうか。
戦前での教育は「人としての生き方」を宗教や地域社会の大人たちが、子どもたちに教えてきました。
人として何が大切なのか?
「人の嫌がることはしてはいけない」
「人のものを盗んではいけない」
「モノを大切にする」
私たちが小さいときに教えられた教えだけれど、大人が本当にそのことを理解してそれを本当に実行しているのが今の世の中なのでしょうか?
戦後の経済成長は物質的な豊かさを求め、他国との競争をくり返し、企業も個人も利や富を求め、それだけの「欲」を求めて生きてきました。
科学文明の発達に伴い、宗教がないがしろにされてしまいました。それに伴って、人間としてあるべき姿を指し示す道徳、倫理、哲学、そういったものさえも次第に忘れ去られてしまいました。
世の中が便利になればなるほど、人として本当に大切なモノを失っているような気がします。
物質的な豊かさはあり、今日食べるものにも困らない。雨風凌げて、ちゃんと寝れる家がある。
手の中には世界各国と繋がれる便利なツール。ボタン一つでその「欲」は解消され、また「欲」にかられて欲する。
時間を持て余せば、それを埋めてくれるものもある。
人と人で繋がっているけど、それって本当に繋がっているの?家族として一緒にいるけど、ちゃんと相手を想って対話している?
何不自由ない生活を送れば送る程、答えのない混沌とした世の中になっていってしまっている。
じゃどうすれば良いのか??
それを教えてくれるのが
「自然です」
自然の摂理がだけがその答えを導いてくれます。
昨今起こっている異常気象や、天候、そして東日本大震災後も未だに起こる地震災害。
どうしてこういうことが起こるのだろうか?
人が「欲」を求めて、ないモノを更にモノで埋めようとし、埋めてもまだ尚「欲」は収まらない。
科学文明が自然節理の還元を壊してしまった。この先の未来はこれまでの人類の歴史では計り知れない世界が繰り広げられてしまう。
自然を壊し、地球を壊し、
人のモノを妬み、富だけに目がくらみ、財を築くために人を蹴落とす。
争うということは勝者が居る。勝者がいるということは敗者がいる。
「自由」を求めるがあまりに、幼い子どもに「個性教育」と題して「自由な教育」を標榜し、物心つかない幼児たちを放任してしまう。それでは、大人になるまでに必要な最低限のルールさえ身につける機会がありません。
そんな子どもたちがこれからの日本を創っていくのです。
これが幕末の世に、これからの日本を夢に見た、幕末維新の夢だったのでしょうか?
...
答えは
”NO”です。
東日本大震災を経験し、色々な人と出会い、色々なことを今まで考えてきました。
「人はなぜ生きるのか?」
そんな生き方を漠然と考え、釈然としない世の中で、偶然にも出逢ったこのBKS。
その思考のさなか出逢った本。
そして今まで出なかったその答え。
これからの「生き方」
私がこれから生きていく上で指針となる考え方になった本です。
これからの未来を創る私たち大人が本当に読むべき本だと思います。
「利他の心で生きる」
もっと相手をよくしてあげたい
もっと他人を幸せにしてあげたい
という
思いやりや
「愛」
それがこれからの日本に、いや世界に必要な「心」の考え方だと思います。
宇宙万物を作った「愛」に対して、私たちがやれることを本気で考えないといけない時がやってきました。
未来へ繋ぐ子どもたちのために。
いまやれることを。本気で考えましょう。