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マイペースを大切にする
マイペースという言葉は、あまり良い印象で使われない言葉ではないかと思います。自分勝手であることを間接的に表現しているような気がしてしまいます。
しかし、自分のペースで進めていくことは悪いことではないと思います。自分のペースを守ることに罪悪感を感じて、他人のペースに合わせることを続けていてしまっては、きっと自分自身がおかしくなってしまうと思うからです。
人間は一人一人それぞれのペースがあります。心臓の鼓動一つとっても、全く同じ人は世界に誰一人としていません。そういう意味では、自分のペースが他人と合うことはないでしょう。
自分のペースを完璧に他人に合わせることは、不可能です。ですから、自分のペースを大切にして、他と比べたり悪く思う必要はありません。
とはいえ、社会においては様々な人が関わりますから、全員が全員自分のペースで物事を進めていては上手くいかないことも出てきます。その際、自分のペースとは少し異なることをする必要があります。
少し速いと感じるときもあれば、少し遅いと感じるときもあるでしょう。このときに大切なことは、自分が遅れているからと言って必要以上の罪悪感を感じる必要はないということです。また、他人が遅いからと言って他人が悪いと感じてはいけないことです。
誰一人ペースが同じ人はいないという前提を持てるかどうかが、社会では大切な考え方でしょう。これは、自分のペースを見失わないために、とても大切なことであると思います。
他人に対してペースが速い場合は、自分のペースを見失うことはないと思いますが、他人に対してペースが遅い場合は、罪悪感から他人に合わせないといけないと思うがばかりに、自分のペースがわからなくなってしまいます。まずは、落ち着いて自分のペースと比べて速いぞ、と感じて、自分のペースを見失わないことが大切です。
マイペースは他人に強要するとよくありません。速いマイペースを強要することも、遅いマイペースを強要することもよくないことです。ですが、マイペースは他人との違いが必ずあります。必要とされるペースがマイペースとどれほど違うのかを認識して、自分の立ち位置を把握し、その上で必要とされる努力をすることが大切です。
自分を見失わないように、自分の現在地を意識して、マイペースを大切にすること。そして、今できる限りのことを精一杯やること。このことが、きっと私たちの人生をより豊かなものにしてくれるのではないかと思います。