12星座のお話会とにじたぺの営み
息子の晴が通っていた「里山のようちえん にじいろタペストリー」、通称“ にじたぺ”で在園児の保護者さんとOBの方向けに「12星座のお話会」を開催しました。
シェアさせていただいたのは、暦の二十四節気に沿った12星座のお話。
春分からはじまる季節のプロセスと子どもたち(人)の成長プロセス、そこに寄り添う行事の意味合いについて、星座と二十四節気の両方の視点からみんなで感じていきました。
前日にふと思いつき、急遽園長のふみふみに今年度の行事の日程をもらい、それをもとにお話しました。いつも保護者たちのひらめきを受け容れてくれているふみふみには、大きな感謝があります。
にじたぺは、シュタイナー教育とわらべうたを大切に、霧島市の里山で、四季折々の自然とともに生きる暮らしを育んでいます。
春にはタケノコ掘り、梅仕事、郷土料理のあくまき作り、夏には夏越の大祓で子どもたち手作りの茅の輪くぐりや、地域で受け継がれてきているお神輿など、季節ごとの手仕事と行事を楽しんでいます。
園の暦には地球暦を採用し、自然の摂理と調和した行事と育みを実践していて、ほんとうにすごいなぁと思う。
自然の摂理に沿った暮らしでこころ、からだ、たましいを育む。
そんなにじたぺで遊びきって暮らしていた晴は、卒園した今も身体がしなやかでみっちり。身が詰まっている感じ。
晴は自然との付き合い方をにじたぺで学んだ。いまは小さな森のある自然学校に通っているが、当初授業に参加したくなかった晴はひとり森にいたのだそうだ。
それを遠くから見守ってくれていた学園長が「晴くんは森に守られていますね」と言っていた。
それは、にじたぺですでに自然と交流していたからだろうと思う。危ないことは分かっている。自然のなかでは危険があることも知りながら、森にいて安らいでいる。
そんな晴に、森も答えてくれているように感じた。
にじたぺの子どもたちの姿が、美しく、活力に満ちているのはもちろん、大人たちもキラキラと輝いていて、今回の星のお話も自然なものとして受け取ってくれていた。
卒園してあらためて気づくのは、スタッフさんや保護者さんたちも、にじたぺの共同体としての質はやさしくてやわらかい。にじたぺにいるとやさしさに包まれる。
自然の摂理と調和したとき、安心、くつろぎ、あたたかさ・・・と言った中庸の感情がこころのベースになるんだろうなと思う。
同時に、にじたぺの質は特にやわらかくてやさしい。
それは里山の自然が与えてくれているものであり、里山との交流で、自然と人のお互いから生まれてきている思いやりの質なんだろうなとも思う。
里山も子ども(大人)たちも、お互いに楽しみ、遊び、響きあっている。
子どもたちが大好きな竹に吊るされたハンモックブランコは、大人が押すのと同時に、竹自身が無邪気に自らをゆらゆらと揺らしている、そんなふうに見える。
里山と子どもたち(人)が、溶け合っている。
そんなにじたぺに、卒園したいまも訪れることができて幸せです。