なぜテレビ報道は令和6年能登大震災のネガティブな情報ばかり流すのか?

なぜテレビ報道は大地震の悲惨な光景ばかり流すのか?

大晦日から元旦にかけて宿泊した和倉温泉から帰宅後の1月3日、自宅でテレビニュースを見ながら感じたことだ。

画面から流れてくる情報や光景は、無惨にも潰れた家屋や亀裂が入って隆起した道路など、人々の恐怖と不安を煽るようなネガティブな情報ばかり。

でも、たった前日まで現地にいた身としては、地震直後も避難先の宿でも、あんな悲壮感に満ち溢れた情景は広がっていなかった。

確かに避難先の小学校は人でいっぱいだったが、水、サランラップ、トイレットペーパー、お菓子類、パン類、おにぎり、布団、バスタオルなど、物資は豊富にあった。

それらは、七尾市からの物資が運ばれない中、付近の和倉温泉の宿から支給されたもので、宿のスタッフの皆さんが夜を徹しておにぎりを握ってくれたり、お菓子などの物資を運んでくれたおかげに他ならない。

そして、避難先では、高齢者や妊婦の方は暖房が入る校長室や保健室に優先的に誘導され、それ以外の人たちは体育館や教室や廊下で自分たちのスペースを確保したが、何か混乱やトラブルが起きた気配は感じられず、現場の雰囲気はむしろ穏やかだった。

また、次々と運ばれてきた物資は、ボランティアの方々がフロアやスペースごとにチームを編成し、高齢者や子供に優先的に行き渡るように配慮し、尽力してくれた。

宿のスタッフの方々も、宿に戻れる目安など、宿泊者からの問い合わせにできる限り真摯に対応してくれていた。

突然起こった緊急事態の真っ只中においても、調和と助け合いと思い遣りの精神を発揮することで、困難な状況でも比較的容易に乗り越えることができたのではないかと思う。

地震当日の避難所ではテレビ取材が入る余地などなかったが、私がテレビカメラマンだったら、そうした思い遣りと助け合いの様子を撮影し、報道したっかった。

そうすれば、「緊急事態でこそ、日本人のDNAに宿る調和、思い遣り、助け合いの精神を今こそ発揮する時である」というメッセージを日本中、世界中に流すことができただろう。

2024年元旦に起こった大地震は、「日本人よ、目醒めよ。日本人のDNAに宿る大和魂を今こそ思い出し、発揮せよ。」との宇宙からのメッセージだと私は受け取った。

テレビ報道に惑わされず、一人一人が今回の地震で自分に必要なメッセージを受け取ることができるよう切に祈る。

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