2024年振り返り
ご挨拶
あけましておめでとうございます、レクあらため菅原ヒロトと申します。今年から心機一転ということもあり、二次創作や個人・同人以外での名義に関しては菅原名義にてやっていこうと思っています。今まで商業では菅原で名乗りつつも、ファンメイド文化や制作に対する距離感が近い案件などでは依然としてレク名義でやっていたりと、その場その場で右往左往することから中途半端な動きになっていたので、2025年を迎えたということもあり菅原名義で統一していけたらと思っています。でもまあ今まで通りレクという名前を捨ててる訳でもないので、今まで通りどちらの呼び方で呼んで頂いて大丈夫です。
HNの由来
レクという名前はたまにSNSでも言ったことがあるのですが、偽与野区役所さんが作られたFLASH「終わらない鎮魂歌を歌おう」に凄く影響を受けて、そこから鎮魂歌(requiem)からレクと取った思い出があります。小学6年生の頃です。懐かしいですね。あの時使い始めたHNが何十年も使うことになるとは思っていなかったのと、エゴサしづらい二文字の名前を今までよく使ってきたな…という思いでいっぱいです。でもまあ今ではその気恥ずかしさみたいなのも麻痺して、切っても切り離せないような血肉になっていて、多分死ぬまでレクって名前と付き合っていくのかもなって思ったりもします。
名前がカタカナにしているのは有馬トモユキさんやRICOLの伊藤ユキノブに倣って…と言いたいところなのですが、決めてから(あ、やべ被せてしまった…!)と気付いた感じでした。今でこそ言えるけど。既にインターネットに公開されていたりするのでアレなのですが、本名は菅原啓人と書きまして、基本的にスガワラ ケイトと間違えられる人生をずっと送ってきました。しかもこの字、日常生活で「拝啓〜」の時しか見ないし、ましてや「ひろ」なんて呼ばないよなと。日常として営業の中で名刺を渡したり、ご挨拶をするなかで名前を覚えてもらうためには一瞬で読めるような名前じゃないと相手の頭の中に残らないし、なるべく相手に覚えてもらえるように考えた結果が菅原ヒロトという名義でした。でもここまで説明しましたが、ただでさえ影が薄いしインターネットに全然顔を出さないので、覚えてもらえるだけ嬉しいです。知らない人は覚えてね。
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2024年1月
という訳で振り返っていきます、2024年。
正月は確かおせちを食べつつ、夜はsatellaさんやRyunosukeKudoを自宅に招きながら、ふるさと納税で贈られてきたもつ鍋セットを堪能。チャオチャオや正規ルールのUNOをやったりして、何かをとち狂ったのか夜の3時~4時くらいから15kmくらいを歩くやつをやり足をズタボロに。運動不足だから散歩しよう!で一気にやるもんじゃないなと痛感。朝にやっている銭湯に行き、初売りでセールしているデパ地下お菓子を購入して帰路に。
14日にアークナイツのFESへ、satellaさんとRyunosukeKudo、Alinutや石井くんと一緒に。朝からビックサイトに並びつつ、1時間ほど並んでいざチケット確認のなかで一人分チケットが足りてないことが発覚して、satellaさんがそのまま帰路へ。かわいそう。その後、自分がロゴデザインした「太陽のマーチ」を見届けて満足。
そして翌週はブルアカFESに。こちらも制作したものを観たり、DJイベントで盛り上がったり、偶然知り合いと遭遇して話し込んだりと楽しかった思い出。基本的に外に出ない人間なのでこういう事で外に出れるイベントは大事にしていきたい。
27日に棗いつきさんの2ndライブ「パラレルショット」へ。グッズデザインを手伝ってもらっているひかがみひなみさんやaranくん、いつものsatellaさんと時間を合わせて観に行く。コンセプトが詰まった表現と演出、メッセージ性を感じるセットリストや歌詞の意味を考察したりしつつ、ライブって良いよな~って思ったりそういうライブにお手伝い出来ることが嬉しいなと思ったりした。
2024年2月
安藤さん(https://x.com/wolphtype)からご飯のお誘いがあったので伺ったり、祖母の容態がよろしく無いという事で帰省したり、スクエニさんのVinylExhibitionのロゴデザインを制作した経緯からレセプションにお邪魔したり…。二月上旬は外出予定が多かった半面、後半は仕事をずっとしていたような気がする。ああ、そういえばこの時にPCを買ったりした。石井くんに組んでもらったPC、全然壊れる気がしないので5,6年くらい使い続けていた気がする。GTX1080からGTX4070になったので、色々と快適になった。
2024年3月
ミニチュアを色々買ったりしていた。荻原さんのTHE DOGSやnkztさんの実にファイルセットなど色々買っては机に並べていた。今は埃が被ったりメンテしている余裕がないのでケースに入れて保管しているが、いつの日かちゃんと飾りたいなと思っている。
何かの縁でYostarさんの会社を見学させて頂いたり、好きな服のブランドであるTammeの先行試着会にお伺いしたり。それ以外は全部仕事の記憶なので書くことが無いのであった…。
2024年4月
オッペンハイマーを観る。最高~~~!という感想をするのはちょっと違うなと思いつつ、自分の中に映画の出来を褒めるような言語化が出来ていなかったのであった。演出や間の取り方、音楽、あの緊張感や時代が追い付いてくるような焦りが作中で表現されているような気がして、あたかも自分が生きていないあの時代の空気感を感じるような気さえした。良かったな~。
あと人生初めて髪の色を染めました。イベントで会った人はびっくりしたかもしれない。赤色に染めてはいたのだが、メンテナンスを怠ったことで1カ月後には赤色が抜けてブリーチ状態の金髪になっていて、また染めたんですね!と言われることに。髪の毛染めてて維持してる人スゲーーーとなる。
ぼっちざろっく展もAnくんやMaozonくん、るーくさんと行った。メイド服の喜多ちゃん可愛かった。
春M3では自分のサークルで新譜を出す予定ではあったのだが、Anくんや自分がなかなか時間を取れずにいたので秋M3に延期することに。秋M3で出すためのフックを用意するために、ポストカードを切り刻んでパッケージングしたものを作ったのだが、前日に作り始めたせいで徹夜しながらのM3参戦となった。M3は楽しかった。
翌日、かいりきベアさんの「病み垢ステロイド」を観に行く。ボカロ系のライブイベントはあまり見てこなかったということもあり新鮮で、ライブのコンセプトや表現も良かったな~としみじみ。
2024年5月
なんだかんだGWはなかなか休めないのだが、1日休められそうな気配があったので積んでいたFF7Rを遊ぶ。前回のセーブデータが2020年だったので4年ぶりのFF7Rである。なおウォールマーケットで止まっていた。
あとどうでもいいが部屋の模様替えをして、PCモニターの逆光問題を解決した。目が疲れやすい部屋環境だったが、ちょっとは改善したような気がする。
studioALBLEのワタナベさんの勧めでウマ娘の映画を観に行く。ウマ娘のアニメは観ていたが、ここまでレースを演出や表現で更に面白く出来るんだなと感動。男の子が好きなアツい映画だった。
2024年6月
サントラCDのデザインをさせて頂いたご縁からか、「数分間のエールを」の試写会へ。制作に関する意識やモチベーションが現代的で凄く良いなと思った。合間合間に挟まるUI的なモーショングラフィックスが、映像畑の方が作られた映画という形がして、その細かい気配りがとても心地よかった。
その後ロゴデザインを制作させて頂いた、めいちゃんの「太陽のマーチ」へ。埼玉スーパーアリーナ、初めてきたけどデカすぎる。埼玉新都心と名乗るだけはある。内容もとても良かった、会場の人たちの明るさやご本人のライブを楽しんでもらいたい感じが十二分に伝わってきて、とても楽しいイベントだった。
22日にはStratsphereへ。久しぶりのクラブイベントということで大きな音が聴けて良かった(小並感)
2024年7月
ここらへんから記憶がほとんど無い。…のでメールやツイッター、写真を漁ることでなんとか掘り返すのだった。
7月から8月にかけてかなり雷雨が多かったように思う。確か自宅も4回くらい停電をして、新しく買ったPCが壊れないかヒヤヒヤしたのを覚えている。そんななか、7月上旬にリリースしたZenlessZoneZeroをやり始める。Y2Kと現代的なデザインルールが合致したデザインが良く、ゲーム性も簡単なように奥深い設計で面白かった。テレビアレイモードが斬新で、StreamDeckを購入して真似してみるのであった。
2024年8月
satellaさんの家で高いスイカを皆で食べたのと、ファン太さんのイベント「激動」を観にいった記憶しかない…。ファン太さんがストグラを始めてからずっと視聴しているのだが、こうしてハマってライブに行くという経験が久しぶりすぎて行けて良かったな~という実感。
2024年9月
棗いつきさんのライブイベント「TRAVEL2U」を観に行く。品川の慣れない場所に戸惑いながら会場へ。今までのコンセプトや演出を押し出したライブというよりかは、ファンと一緒に高め合うようなライブで、KVのように爽やかで夏の終わりを感じるような素敵なライブであった。
ついでにツイッター15周年だった
2024年10月
露骨に書く量が減っているのだが、書くのが飽きている訳ではなくそれ以外は遊んだり休んでないので書ける事がないのであった…。近所にセブンイレブンがあるので、ビリヤニかサラダパスタばっかり食べていたように思う。
Anくんの誘いでTOKYO ISLANDに。こうした野外ライブは初めてで、人との受け答えは疲れ切っていたが、内心はかなりワクワクしていた。キタニタツヤや9mm、凛として時雨など日頃から聴いているアーティストが目の前で歌っているのが非現実的すぎて良かった。手を振り過ぎたりジャンプしすぎて翌日筋肉痛になってしまった。
M3合わせで髪を切っているのだが、金髪になっていた髪を緑色に。赤や金はやりすぎたかも…となっていたが、これは結構良い感じかもしれない。
月末は秋M3に。幣サークルAcuticNotesで久々の新譜ということもあり、商業でも同人でもできない、自分のサークルだからこそ、みたいなデザインがやれて楽しかった。根底からアートディレクションやデザインが出来るってやっぱり良いね。
2024年11月
1カ月間まるっと風邪を引いていた時期である。反省しかないので、さっさと病院にいくべきだったし、ちゃんとした病院に行くべきだった。(2回目に行った病院で原因が分かった)咳で寝れない日々が続いたり声が全く出なくて仕事の打ち合わせでもご迷惑をおかけしたりと、かなりグロッキーで死んでいた時期である。
あ、あと個展周りのデザインをまるっとやった魔界の住民さんの個展にもいきました。アシスタント氏と一緒に制作したこともあり思い出としてキービジュアルのイラストを額装したものを購入。いつか飾れる日のために。
2024年12月
直近の出来事だが、三枝明那さんのライブUnityへ。CDやライブのロゴなども制作させて頂いたこともあるが、そもそもとして三枝さんの初期のAPEX配信なども追っていたこともあり感慨深い気持ちになった。個人的には「RED」が好きで演出のレーザーもイカつい表現でとても良かった。
グッズデザイン周りでお手伝いさせて頂いたはなぶしさんの個展にお邪魔したり、年末にはニーア・ディナーショーにお伺いしたりしつつ、31日になんとか仕事納め。世の中の仕事納めを早めにやれているフリーランスの方々が凄すぎて尊敬の念。
振り返りをする
毎年noteに振り返りを書いているのだが、こういう時くらいしか文章を書く機会がないのと、こうして書かないとマジで記憶から抜け落ちていくので備忘録としても書かないとなと思っている。今年は例年に比べても仕事していた時間が多かったので記憶がないということもあり、note書くモチベーションがあまりなかったのだが、周りの友人たちがnoteを書いていてそれに触発される形で書くことにしたのだった。チョロい人間である。
振り返りといえば語弊を恐れずに書くと例年以上に大変な1年であった。アシスタントを交えて仕事をする上でコミュニケーションやディレクション業務、体調不良やその他諸々のボロボロさで満点とはとても言えない結果だったと思う。とはいえもはや来年は気合と一層の頑張りでなんとかします!とも言ってられない状態だなとも思っているので、少しずつ環境を作っていたものを1月中に発表しつつ、新しい体制で2025年はやっていけたらと思っています。ここまで書くとまあさすがに予想は付くと思うのですが、告知を打った際には反応を貰えると嬉しいです。なるべく土日は休められるような働き方にしていきたいね、色んなインプットや体験、娯楽に触れていかないと先細りしていく人生だなと思うので。2025年のおみくじが大吉だったので、本当に良くしていきたいな…、ほんと…。
2024年買ってよかったもの2選
①MORTEX PCテーブル
物撮りやデザイン周りの備品を置く机として購入。高い買い物であったが、それ相応の満足感がとても良かった。モールテックスのひんやりとした質感や無骨さ、アイアンの脚がスマートでよき。ただあまり撮影に使えてないので、物撮りもちゃんとやらないとね…、となる。
②StreamDeck
StreamDeckはいつか購入しようと思っていて、ZZZのGIFを入れたいがために購入したのだがこれがやはり便利であった。打ち合わせや通話などでスピーカーからヘッドホンに切り替える際や、Discordのデバイス設定を1ボタンで簡単に切り替えられてかなり楽になった。まだまだ浅い知識しかないので、もう少し使い込められると良いなと思っている。(イラレ周りのショートカットとか。)
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振り返ってみて思ったけど、あんまり買ってなかったかも…。
(sacaiのトレンチコートも買ったけどなんか恥ずかしいので載せません)
2024年買ってよかった漫画
お、俺はそんなザ・デザイナーみたいなやつじゃないぞ!!!自分と近しい職種のお仕事漫画なんて読めない!!!(トラウマ)と思って回避し続けていたが、何かふとした事をきっかけに読み始めたら一気に30巻まで読んじゃった。柳が一番すき。
サンプルまで読んだ時は少女版タルコフかと思っていたが、そこにSCP的な要素などが入り混じった世界観設計がとても心地良い。程よい緊張感と緩み切った倫理観、終わってる登場人物たちのささやかな希望が儚くて面白い。
良過ぎるねえ~~~~~、一巻の終わり際の話に完全に心掴まれてしまった。こういうハードSF作品を堪能できるのは幸せだねえ~~~。最高~~~~。
大好きな水上さん原作の漫画。水上悟志さんのお話は「そうきたか!」という着眼点で進められるので、斜に構えてるような自分にはかなりクリーヒットに刺さる作品であった。ラスボスを倒したあとの話で始まる漫画、2巻がとても待ち遠しい。
同じく水上悟志さんの漫画。ネタバレ配慮で書かないけど、設定の作り込みと世の中の王道漫画に対するカウンターが気持ち良く炸裂している。惜しむらくは刊行スピードが1年以上のスパンなのではやく4巻出てくれ~~という気持ちと、色んなお仕事を並行されているだろうから仕方ないよな~~の気持ちが共存している。でもそれくらいマジで面白かった。
転生モノというものに対して誰しも疑問を持ったとある問題に焦点を当てたような作品で、その着眼点がめちゃくちゃ面白かった。装丁のタイポグラフィも力強く、その世界観を表しているようで素晴らしい。
毎年毎年出るたびに最高って言っているのですが、今回も最高でした。
最終巻!大変すばらしいものでした。
ジャンプ+で読んでるので買ったとは言いづらいけど、綺麗にまとまっていてとても良い。猿の過去話で一気に引き込まれた。
9巻くらいまでの中世あたりの時代の話がかなり好きで、そこから現代編、未来編と読んでいたが、23巻でかなりテーマ性が見えるような内容が出てきてワクワクした。生き返りや不滅が存在する中で、命とは、死ぬとは何かというのが段々と輪郭が伴っていく気がするような話でとても良い。フィクションの中での死は麻痺するくらい使われている手法ではあるが、現実の死と同様に、死をどのように向き合っていくのか、いつ乗り越えなくてはならないのか、乗り越えられずにしがみついていくのか、そんなことを考えさせられるような気持ちになった。
ボーイミーツガールなんだよな、マジで。鎧畑さんLOVE
おわりに
映像のグラフィック周りの仕事をたまにやるのだが、それがとても楽しいので今年もやりたいな。やりたいならちゃんと実績を公開しろって話ではあるのだが…。
<今年の目標>
・アニメ関連のロゴデザイン制作
・装丁デザインの幅を広げる
・MV関連のデザイン制作
・信頼しあえる人や企業との制作
自分が得意(好き)とすることの一つに、考察しないと分からないくらいのコンセプトや文脈を仕込むことがあって、特に信頼してもらっているクライアントさんとお仕事する時に発揮できているなと感じている。自分が他の作品を見る時に勝手に深堀りしたり、意味や意図を見つけたりするのが好きだし癖になってしまっていることがあるからである。自分の得意分野を書く連ねるのは恥ずかしいのだが、自分の強みはそこなんだろうなと感じている。(カッコいい方面が先行してしまっているような気がするが、普段カッコいいもかわいいも作っているので…)
SNSの運用も難しい。インターネットに蔓延る炎上リスクを見て反面教師にしていると身動きできね~~となる。ただ斜に構えて発信せずに黙々と作っていたら…と考えるとそれも良くないなと感じるのであった。ちょっと前(12~3年前)のインターネットではセルフRTも制作物の解説も冷笑の対象であったが、今はかなり迎合されている…というかもはや当たり前の事として世間が受け入れているので、自分が思うほどインターネットって寛容なのかなと思いつつ、【おすすめ】タブを見るとやっぱりキツイかも…となるのだった。告知の文章に関してはちゃんと書かなきゃ…が先行して少ない文章量(140文字)でなんとか伝えようとして伝えきれない、みたいなことが多く、100やった事に対して20しか伝わらず、20しかやってないことになってしまっている、ということが肌感としてある。それならば100やった事に対して1しか伝えず、受け手に残りの99を想像出来る方が良いのではないかと思い、最小限の告知にしようかなと思っている。SNSのやりかたは人によって主義主張が違う部分でもあるので、自分のスタイルに合っている、ということでここはひとつ。
そういうこともあってか、SNS以外でこうした長文を書けるような場所や、文字としての記録が残らないような配信媒体などでたまにお手伝いしたデザインのことについて話してみたい気持ちがある。でも目立ちたくないんだよな~~~、情報の発信をしてファーストコンタクトして欲しいのは自分じゃなくてクライアントであるべきだと思っているので…。まだここらへんは固まり切っていないモヤモヤの状態なので、なんか思いついたり気が向いたらなんかやるかもしれません。気が向いたらね。
…そんなこんなで2025年です。
皆さん今年も頑張って生き抜いていきましょうね。終わり!
ついでにテキストだけは公開してる実績WORKS