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人工骨頭置換術後の患者の観察すべき項目と準備しておくこと

こんにちは!看護実習記録書き方サポーター☆めめこです!

看護実習中に、大腿骨頸部骨折後の人工骨頭置換術(人工股関節置換術の一種)を受けた患者さんを担当することは、非常に貴重な学びの機会です。この術後ケアでは、適切な観察と準備が患者さんの回復を左右します。この記事では、観察すべき項目と準備しておくべきことについて詳しく解説します。



観察すべき項目

人工骨頭置換術後の患者さんの観察は、術後合併症の予防や早期発見のために欠かせません。以下に、重点的に観察すべきポイントを挙げます。

1. バイタルサインのチェック

バイタルサインは、術後状態を把握するための基本的なデータです。

  • 体温:感染兆候を早期にキャッチするために必要です。術後は微熱が見られることがありますが、38°C以上の発熱は指導者や看護師に報告が必要です。

  • 脈拍・血圧:術後出血やショック状態を見逃さないために、安静時の変化を注意深く観察します。

  • 呼吸状態:深呼吸が浅くなっていないか、酸素飽和度が低下していないかを確認します。

2. 創部の状態

創部の観察は感染や出血の早期発見に直結します。

  • 腫脹や発赤の有無:創部が腫れていたり、赤みが強い場合は炎症を疑います。

  • ドレーンの排液量と性状:排液が急に増えたり、血性から膿性に変化した場合は指導者や看護師に報告しましょう。

  • 痛みの程度:術後の痛みが急激に増す場合は、感染や血腫形成の可能性があります。

3. 下肢の循環・感覚・運動機能

人工骨頭置換術では、下肢の血流や神経の状態を適切に管理する必要があります。

  • 足背動脈の拍動:脈拍が触知できるか確認します。

  • 皮膚の色と温度:蒼白や冷感があれば循環不全の可能性があります。

  • 感覚や動きの有無:神経損傷の早期発見につながります。

4. 術後合併症の兆候

術後合併症として以下の兆候に注意が必要です。

  • 深部静脈血栓症(DVT):ふくらはぎの腫れや痛み、熱感がある場合に疑います。

  • 脱臼:突然の激しい股関節痛や異常な肢位が見られる場合、直ちに報告します。

  • 感染症:全身倦怠感や高熱があれば、早急な対応が必要です。


準備しておくこと

術後の患者さんを安全かつ快適にケアするためには、必要な物品や環境の準備が重要です。以下に具体的な準備項目をまとめました。

1. ケア物品の確認

患者さんのケアを円滑に進めるため、必要な物品がどこにあるのかなどについて、確認しておきましょう。

  • ドレーンケアセット:消毒用アルコール、滅菌ガーゼ、テープなど。

  • バイタルサイン測定器具:血圧計、体温計、パルスオキシメーター。

  • 関節保護用具:股関節用クッションや枕で脱臼を予防します。

  • 疼痛管理のためのアイスパック:適切な鎮痛管理をサポートします。

2. 患者さんの安全確保

術後のリハビリや安静時に患者さんの安全を確保するための環境整備を行います。

  • ベッド周囲の整備:ベッド柵を確実に使用し、ナースコールが手の届く位置にあるか確認します。

  • 転倒防止マット:ベッドサイドに設置し、転倒リスクを軽減します。

  • 適切なポジショニング:術側の下肢を外旋させないよう、体位を工夫します。

3. リハビリテーションの確認

術後の早期回復には、適切なリハビリ計画が必要です。

  • 歩行器や杖:患者さんが早期に自立歩行できるようサポートします。

  • リハビリ計画表:医師や理学療法士と連携して進めます。安静度、歩行可能距離などについても確認しておきます。

整形外科疾患の術後観察などに役立つメモテンプレートなどがあると、看護実習がスムーズになります。

こちらには、実習目標、行動計画、実習後の学んだことレポートなどの資料もたくさんありますので、ぜひのぞいてみてください!


まとめ

人工骨頭置換術後の患者さんのケアでは、観察のポイントと事前準備が非常に重要です。バイタルサインや創部の状態、下肢の循環や感覚を細かくチェックし、合併症の兆候を見逃さないようにしましょう。また、必要な物品や環境を整え、患者さんが安心して術後を過ごせるようサポートすることが大切です。

看護学生として、患者さんの回復をサポートできるよう、しっかりと実践に役立ててください!

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