アセスメントが書けるようになる!看護実習記録の文章表現術~適切な表現を使ってより進化した記録を目指そう~
こんにちは!
看護実習記録サポーター、めめこです!
看護実習で作成する実習記録の中でも、「アセスメント」は多くの看護学生がつまずきやすい部分です。「何を書けばいいのかわからない」「文章がうまくまとまらない」と感じることはありませんか?
この記事では、アセスメントの書き方に悩む方のために、実践的な文章表現術をご紹介します。適切な表現を使えるようになれば、記録の質が向上し、指導者からの評価もアップするはずです!
1. アセスメントの役割とは?
アセスメントとは、患者さんの観察データや情報をもとに、その背景や意味を分析し、看護課題を明確にするための文章です。看護実習記録におけるアセスメントの役割は次のとおりです:
患者の状態や問題点を分析する。
必要な看護介入を明確にする。
状況をロジカルに伝える。
看護実習では、アセスメントを通じて「看護の視点」を磨き、患者さんにとって最適なケアを考える力を養います。
2. アセスメントを書くときのポイント
① データを根拠にする
アセスメントは観察内容を基に記述します。客観的なデータを根拠に、論理的に展開しましょう。
例:
「患者は血圧が高値(150/90mmHg)であるため、降圧薬の効果が不十分である可能性が考えられる。」
② 視点を幅広く持つ
患者の状態を見る際、身体的、心理的、社会的な側面から考察することが重要です。
例:
「患者は高血糖のため倦怠感を訴えており、加えて、日常生活での活動量が低下していることが観察された。心理的側面としては、糖尿病管理への不安が影響している可能性がある。」
③ 結論を簡潔にまとめる
アセスメントの結論は、看護課題や必要な介入に結びつけます。
例:
「患者の血糖コントロールが不十分であり、栄養管理の再教育が必要である。」
3. アセスメントで使える文章表現術
① 状態を表現するフレーズ
「~が観察された」
「~の傾向がある」
「~の症状が見られる」
例:
「患者の食欲不振と体重減少が観察され、栄養状態の悪化が懸念される。」
② 原因を示すフレーズ
「~が原因で~が引き起こされていると考えられる」
「~による可能性がある」
例:
「患者の不眠は、術後の痛みによる影響が考えられる。」
③ 看護課題を導くフレーズ
「~の解決が看護課題である」
「~を改善するために~が必要である」
例:
「患者の活動量の低下を改善するために、日常生活動作の指導が必要である。」
4. 実際のアセスメント例文
例1:肺炎患者の場合
観察内容:
72歳男性。体温38.2℃、SpO2は酸素投与下で94%。咳嗽と痰の増加が見られる。
アセスメント例文:
「患者は発熱と呼吸状態の悪化がみられ、気道分泌物の増加が呼吸困難を助長している可能性がある。この状態は肺炎の進行によるものと推察され、酸素化の低下や全身状態の悪化を引き起こすリスクが高い。」
例2:糖尿病患者の場合
観察内容:
65歳女性。空腹時血糖値180mg/dL。自己管理が不十分で、食事制限が守られていない様子。
アセスメント例文:
「患者の血糖コントロールが不十分であり、自己管理が課題である。特に、食事療法の理解不足が原因となっている可能性が高く、栄養指導の実施が必要と考えられる。」
5. アセスメントの書き方を磨くためのコツ
① 実習中にメモを取る
患者の状態や行動、言葉を実習中にメモしておくことで、記録作成がスムーズになります。
② 書いた文章を見直す
完成したアセスメントをチェックし、「具体的か」「論理的か」「結論が明確か」を確認しましょう。
③ ChatGPTを活用する
アセスメントで適切な表現が思いつかない場合、ChatGPTに「○○のアセスメント例文を教えてください」と質問すると参考例が得られます。
6. 実習記録をプロ並みに!
適切な表現を使えるようになると、看護実習記録全体の質が格段に上がります。アセスメントは、患者の状態を分析し、看護の方向性を示す大切な部分です。
この記事で紹介したポイントやフレーズを実際の記録に取り入れて、ぜひアセスメント力を磨いてください!
「文章で伝える力」を武器に、看護実習を成功に導きましょう!