なぜかアラブに遊びに来るイギリス人のゲイたち
たぶん、イスラム教徒は結婚前に女性と付き合うことができないから、若い男性同士でゴニョゴニョ…するのが一般的だと考えたのか何なのか、ゲイを求めてエジプトに来るイギリス人ゲイが結構いたりする。
ゲイがいたらイギリス人だと思えと言われるほど、なぜかゲイが多い国、イギリス。もう、その理由が知りたい。
一方、エジプトではゲイは完全にNGである。カイロやアレクサンドリアにはいるようだが、それ以外の地域では存在自体が認められていない。
地方の町の大通りを化粧をしたヨーロッパ人のオネエ様が歩いていたら、文字通り町の外につまみ出されてしまった。というか、車に乗せられて町の外に捨てられてしまった。
こんな国なのに、はるばるヨーロッパからやってくるゲイたちがいるのである。なぜか。
答えは簡単、お金を出せば若い男性が買えるからだ。
ヨーロッパからは中高年女性も若い男性を求めてやって来る。お金を払って短期間のアヴァンチュールを楽しんで帰ってゆく。そして、その相手をすることを生業としている男性たちが観光地には生息している。
本人たちは、もちろん良しと思ってやっているわけではない。ゲイの相手をしている子もゲイではない。だが、ほかの仕事に比べてかなり割のいい仕事なのである。中には結婚資金を貯めるためにそういった仕事をする男の子たちもいる。そして、年配男性の中には、そういった顧客の相手を続けて高級アパートを建ててしまった猛者もいる。ホテルを建てた猛者もいる。
こんな先例があっては、お金のない若者がこの仕事につく誘惑に駆られてしまうのも当然だ。
そして、帰国した方々が「あの町に行けばOKな若者がいる」と口コミで広げて、またそのような人々がやってくるのである。
エジプトで買われているのは、なにも男性ばかりではない。
貧しい家の若い女性も売りに出されることがある。
エジプト人の女性を買うのは、おもに裕福なアラブ諸国の男性たちだろうか。
彼らは白い肌を好むので、エジプト人女性が好みというわけではない。だが、安いので、長期レンタルにはもってこいなのだ。
1か月から数か月だけ結婚して、バカンスが終われば離婚してお金を渡して国に帰るのである。そのお金を受け取るのは、たいてい少女たちの父親だ。
イスラム教では結婚前の性交渉はご法度だし、エジプトでは結婚していないカップルがホテルの同じ部屋に滞在したり、同居するために家を借りたりすることができないため、形だけ結婚するのだが、これは事実上の買春以外の何物でもない。
産業が発展せず、水の問題もあって農地もあまり拡大できないエジプト。仕事はないが、人口は増え続けている。
あの国の若者の未来はどうなるのだろう……。
エジプト関連小話⇒ 言い訳は、礼儀…?
《もくじページへ移動》
《歴史バカの大冒険 トップページ》