♠西部劇が好きっ!♠「荒野の七人」 (0003)
黒澤映画「七人の侍」を原案とした西部劇です。
<趣意>
お気に入りの西部劇映画を勝手気ままに紹介していきたいと思います。
<構成>
※ストーリーの核心に触れている部分がありますのでご留意ください。
暴虐な盗賊団により繰り返される襲撃に苦しむ村の農民たちはついに盗賊団を撃退するためにガンマンたちを雇うことを決意します。
農民たちは町で出会った義侠心のあるガンマン・クリス(ユル・ブリンナー)に自らの苦境を訴えますが、クリスは様々な面での悪条件ゆえに仲間を募ることの難しさに苦渋します。 しかし農民たちの熱意に心を打たれ、さらにクリスのリーダーシップのもとに七人のガンマンたちが集まります。
ガンマンたちは村を訪れ、盗賊団との対決への準備を進めますが、やがて農民たちとの葛藤などもあり、いったんは盗賊団との対決は頓挫したかと思われます。 しかし七人のガンマンたちは自らのプライドと義侠心を賭けて、盗賊団との激しい決戦を迎えます。
<ポイント>
最も有名な西部劇映画のひとつといっても過言ではないかもしれません。
黒澤明監督の時代劇「七人の侍」(これも最も有名な時代劇映画といってもよいかもしれません)を原案として米国で翻案化された西部劇です。
ガンマンたちのプライドを賭けた盗賊団との激しい銃撃戦は大きな魅力です。 原作「七人の侍」と同様に、銃撃戦というよりも「戦争」といってもいいようなスケール感でしょうか。 また原作の「七人の侍」と同様、七人のガンマンたちのそれぞれの個性あるキャラクターが大きな魅力です。 ユル・ブリンナー、スティーブ・マックイーン、チャールズ・ブロンソンやジェームス・コバーンらの役者も多士済々です。
時代劇と西部劇の差異というべきか、日本と米国の国民性の違いというべきか。 「七人の侍」がやや重厚で社会・歴史に対する示唆やある種の暗さをコンセプトに感じるのに対して、「荒野の七人」はいい意味でより軽快または快活な印象はがあり、エンターテイメント性が高いような印象を受けました(もちろん、西部開拓時代の社会問題等も織り込んでおり、単なる娯楽作品というわけではないですが)。
<私的な雑感>
私は「荒野の七人」を先に観ていたので、「荒野の七人」をシンプルに面白い西部劇として観賞しました。 その後に「七人の侍」を観たので「七人の侍」が持つ独自の素晴らしさを素直に感じることができたように思われます。
振り返ると、これが逆であったら、「荒野の七人」について、「七人の侍」の通俗的な娯楽作品と感じてしまい、楽しく観ることができなかったかもしれないなーという気もします。
とはいえ、やはり「荒野の七人」は西部劇の名作として数えられるに相応しい、ストーリーテリングの巧み、キャラクターの魅力そして戦闘シーンの見事さが備わっていると思われます。 とくに、ユル・ブリンナーを筆頭とする名優たちのそれぞれのキャラクターの個性を存分に発揮する演技ぶりが抜きん出ているのではないかなーという印象です。
この後、本作は原作にはない続編が第四作まで制作されますが、失礼ながら、(個人的には)正直どれもほとんど記憶には残っていません。 やはり黒澤映画の持つパワーは偉大なのでしょうか。
💣💣💣💣
とても面白いと思います!
スティーブ・マックイーンはカッチョぇ~。
<作品概要>
作品名:
荒野の七人 (原題 The Magnifist Seven)
公開年: 1960年
製作国: USA
監 督: ジョン・スタージェス (Wikipedia)
出 演: ユル・ブリンナー (Wikipedia)
スティーブ・マックイーン (Wikipedia)
チャールズ・ブロンソン (Wikipedia)
ジェームス・コバーン (Wikipedia)
<補足>
2016年に本作のリメイク版として「マグニフィセント・セブン」が公開されました。 出演はデンゼル・ワシントン、イーサン・ホーク、イ・ビョンホンなど役者揃いでした。
本作品後、ジョン・スタージェス監督は映画「大脱走」を制作しますが、スティーブ・マックイーンとチャールズ・ブロンソンが出演します。
<参考リンク>
1.作品解説 (Wikipedia)
2.作品情報 (Yahoo!映画)
3.映画「七人の侍」 (Wikipedia)
4.映画「マグニフィセント・セブン」 (ソニー・ピクチャーズ)
・敬称略とさせていただきました。
・2021年6月時点での情報です。
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(2021/07/15 上町嵩広)
<バックナンバー>
0001 「怒りの荒野」
0002 「明日に向かって撃て」