作品原案【阿吽の仏師〜運慶と快慶〜】
鎌倉時代を代表する仏師の運慶と快慶の物語。
彼ら2人は良きパートナーでありライバルで、父が奈良仏師を代表する棟梁で生まれながらにして仏師として宿命づけられた運慶と、武士であった父が没落した事により何の後ろ盾も無いままに仏師の道に至った快慶。
彼らは慶派流祖の康慶の元で修行に明け暮れ、いつか2人で素晴らしい仏像を拵えようと夢を語り合う。
そして東大寺が全焼した事により大掛かりな国家プロジェクトとして東大寺再建の命が降り、南大門の阿像の制作に大仏師として2人は抜擢。
その見事な金剛力士像は今も色褪せず、堂々と歴史の遺産としてそびえ立つ。
2人はやり切ったのだ…
しかし
時は源平時代。
戦乱は彼らの心を大きく変える。
運慶はこの戦乱を治めた武士に新しい光を見出し、この後源頼朝を始めとした上級武士の仕事を中心に自分の荒々しく力強い作風を完成させていく。
かたや快慶はこの戦乱により辛酸を舐めた民衆の苦しみに心痛め、この後民衆に寄り添って数々の作品を請負い、自身の繊細で優美な作風を完成させていく。
2人は袂を分かつ。
そんな2人の仏像に対する情熱を公家から武士に移り変る時代と共に描く物語…
そんなお話
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