好古兄さんに、シビれた夜「騎兵 秋山好古の戦いTERAKOYA」(2017.11.11)

ドラマ『坂の上の雲』で
阿部寛さんが演じた秋山好古が主役の
「騎兵 秋山好古の戦いTERAKOYA」
に行ってきました。

主食は酒。
戦場でも馬上で酒を飲みながら指揮した豪傑。

ドラマでも、そんな姿が描かれていたけど、
本来の姿は、家族思い、弟思いの優しい人。

しかし、ひょんなことから、
陸軍のエリート街道を歩むことになった彼は、

「組織の歯車として生きる」

と思い定めた。

そう聞くと、現代の私たちの感覚では、
組織に流されてるように思ってしまうけど、
明治という、近代国家初心者の日本で、

「強い騎兵隊を作る」

それ一点のみを、己れの役目とした、
シンプルで強い信念が根底にあったのだ。

そして、その想いを、
だれよりも理解していた部下がいた。

彼の名前は、永沼秀文。

日露戦争で、
馬も兵力も圧倒的に劣っていた中で、
世界最強といわれた
コサック騎兵隊を奇襲戦で翻弄し、
撤退させるにいたった部隊の隊長だ。

今も伝説のように語られる戦術を
実行した永沼は、実は元は事務方。

それゆえ、配属された時には、
自分の指揮に自信が持てず、
結果、部下に重傷を負わせてしまう。

「腹を切ろう」

そう覚悟を決めた永沼に、
好古は、自ら入れた茶を勧めながら
こう言うのだ。

「人間として、殊に軍人としては、常に腹を切るだけの覚悟は持っていなければならぬ。

しかし実際に腹を切ってしまっては、実も花もなくなってしまう。そこをじっと忍耐する。そうした極致を幾度となく繰り返して行くとき、人間の修養も向上できるのである。」

自分を律し、仕事には厳しく、
一方で、外交では外国人をも魅了し、
部下の心の内を汲み取り、
家族思いの優しい人。

好古さん、カッコ良すぎです。
シビレました。

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