父の呪縛、その先に果たそうとした使命とは?「JFK TERAKOYA」(2020.10.17)
プレゼンターは、YKAこと”ヤスシ・キチエモン・アンドウ”。
いつもは、ほろりと感動を誘う人情プレゼンターだが、今夜は何かが違う・・・
実は今回、プレゼンターが何を伝えたいのか、つかみきれなかった。
ということもあり、私なりの解釈でレポしたいと思う。
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最初から、自分の使命に気づいている人なんていない。
役割を与えられて、はじめて自分の使命に気づく人がいる。
ジョン・フィッツジェラルド・ケネディ
通称、JFK
最年少の43歳で就任した、第35代アメリカ合衆国大統領。
彼の一番の武器は、聴衆を魅了するスピーチだ。
大統領就任演説で、15分という凝縮した時間で圧倒的な存在感を示した。
ケネディというと、ハンサムでマリリン・モンローに代表される数々の美女と浮名を流した若き大統領、そして暗殺という悲劇的な最期を遂げた伝説の人、というイメージではないだろうか。
が、彼は大統領を目指した理由をインタビューでこう話す。
「父の命令だよ」と
アイルランド系移民であったケネディ家。
宗教的な迫害を受け、貧しく虐げられた立場から財を成した祖父。
父ジョセフ・ケネディも銀行家で株や不動産で成功した。
ジョセフはフランクリン・ルーズベルトに莫大な資金提供をしたとも言われ、ルーズベルトが大統領になった際に駐英大使となり、一家を迫害したイギリスにある意味リベンジを果たした。
女好きで家にいないことも多い父親と、そんな父親に傷つき家出を繰り返す母。
病弱で、看病が必要な時に母がいない。
ケネディは愛に飢えて育った。
好きな言葉は、金・権力・一番
家訓は、全て一番になれ
野望は、息子を大統領にすること
そんな強烈な父が期待をかけたのがケネディの兄だった。
しかし、優秀な兄はパイロットとして従軍し戦死。
父の期待は、次男であるケネディに注がれることになる。
ケネディは24歳で軍隊に志願するも、ガリガリで病弱なため入れず。
が、父が裏から手を回し海軍入隊。
この、”父が裏から手を回し”がケネディの人生を翻弄した。
ケネディは、海軍に入隊するも4歳年上で人妻のジャーナリストと恋に落ちたことで、父によって戦場の最前線に送られる。
そして、魚雷艇の指揮官として大きなミスを犯すも、その後処理に奔走したことが父によって改ざんされ、”英雄”として報道される。
その後、ケネディは、父の野望を果たすがごとく下院・上院議員を経て大統領になるわけだが、いつの時点で自分の使命を思い定めたのだろうか。
ケネディの壮大な使命、それは”永遠の平和”だった。
東西冷戦といわれ、アメリカとソ連が拮抗していた時代。
共産主義には絶対に屈しないとしながらも、戦争に反対し、核兵器廃絶を目指したケネディ。
”我々の世代でできずとも、必ず実現させる”というタブーに挑んだ。
平和を目指すことがタブー?
プレゼンターの言葉に不思議な感覚を覚えたが、巨大利権がうずまく世界では、平和を目指すことはタブーなのだろう。
だからこそ、彼は暗殺された。
15分間の大統領就任演説。
彼が最も多く使った単語が”We”だ。
「俺たちで理想を実現しようではないか」
そして、彼が国民と世界に向けて発信した有名な言葉がこれだ。
きっかけは「息子を大統領に」という父の野望だった。
それによって息子は大統領になり”永遠の平和”を本気で目指そうとした。
はじまりは何だっていい。いつのタイミングだっていい。
自分の使命とは?自分の使命を生きるとは?そんなことを、ケネディに教えてもらった気がする。
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