辞書を読んでみた〜新明解語源辞典回想中編〜
前回までは「あ行」から「た行」で僕がメモした中から抜粋して一つずつ載せました
メモしたのは僕が気に入ったものですので本当は全部紹介したいのですが300ほどあるので自粛したいと思います
根掘り葉掘り(716P)
何から何までという意味で使われる言葉だが、
本来「根掘り」とは文字通り根っこを掘るという意味のことを表していて、そこから転じて枝葉も含め何もかも意味と語調を整えつつ、
そういった使われ方になっていったらしい
葉っぱは掘れないのではなく根っこから掘ったら付いてくるだろォ〜〜〜〜
ベニスとヴェネチアがなぜ呼び方が分かれたのかは自分で調べてください
端(738P)
語源は諸説あり、定めがたいとあった
この辞典によると「始め」からきた説があるが端の力点は初めより終わりの方にあり初めを元の意味として語源を説くのは不適切とある。
柱や間のように二点間をつなぐということでは意味は通るので関連も考えられている。
今更ではあるが語源の面白いところはここにあると思っていて、元々の意味を辿ると柱とか橋、箸などの意味が同じである(可能性がある)と言われると共通の特徴が確かにあり点と点が線で繋がる、漫画で伏線回収されたような気持ちになれる
しかも身近にたくさん潜んでいる
無駄
新明解語源辞典では語源不明と記載されている。
ちょっとググってみたりうちにある新明解国語辞典で調べてみると「駄」は馬に荷物を運ばせるみたいな意味があって荷物が無く何も運ばないなんて意味がないから「無駄」とされたとあるが
別のサイトでは否定されている。
どちらにしてもその話が本当かどうか出典が分からなかったのでこれ以上考えるだけ無駄かも
そして「無駄」は当て字らしい。
この語源辞典で引用しまくっている『大言海』では「空(むな)、黙(もだ)」が転じたとしている
こんな一単語調べるだけで深掘りできそうな沼があるところも語源の面白いところだと思う
大言海も辞書としては読んでみたいが僕が読み始めるとなると多分どこか南アメリカあたりで使われていた石でできた仮面を被らないと通読は難しいと思うので、しばらくは小型辞典界隈をうろつきたいところ
やばい
「やば」を形容詞として用いた語といわれるとある。「やば」の意味はあぶない、法に触れそうだといった意味で用いられていたそう。ただ、やばの語源は不明。「厄場(やくば)」(牢屋みたいな意味らしい)から転じたとする説もある。
やばいと言う言葉自体『漢人韓文手管始(かんじんかんもんてくだのはじまり)』の中に
「俺が持っているとやばなによって、景図の一巻、是をお前へ預けます」とあるらしい。
このサイトで見られそうだったけど見方がわからなくて断念しました
この漢人韓文手管始が書かれた時代は江戸時代。
今でこそ「やばい」は色んな意味で使われているが流行り出したのは「矢場」の摘発が目立ち始めた頃のような印象を受けた
どちらにしても使われていたのは江戸時代からなのはそうかもしれないのがやばい
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はちょっと説明が長くなるタイプの語源を選んでみました。
調べてみると漫画のキャラクターくらい深掘りできるので、
・今、沼に浸かりたい
・深掘り大好き
そんな方にはぜひ語源辞典おすすめです