【主婦勉!】神社のあれこれについて知りたい~簡単日本神話③~
てな訳で、簡単日本神話といいながら、
結局3回にわけてしまう長さになり、
大変申し訳ありません…
一応これでもいろいろ端折ったんですけど…
さて、前回、
ぬー様がやっとこさ作りあげた
ステキな国を、
なにやら面白くない気持ちで見ている人が…
それはアマ姉!(アマテラス)
というところで終わった。
そう、アマ姉は面白くなかったのだ。
彼女はとにかく、
自分のいないところで楽しくされるのが
すっごくイヤなのだ。
天岩戸の時も、
自分がいない所でみんなが楽しそうなのが
気になって気になってしょうがなくて、
思わず扉を開けてしまった。
それが元で結局外の世界に
引っ張り出されてしまうんだが、
そんな苦い過去があったとしても、
やっぱりイヤなものはイヤなのだ。
常に自分が注目されていたい。
人が注目してるものは
全部自分のものにしたい。
それがアマ姉なのだ。
※あくまで私の推測です。
という訳で、
どうしても葦原中国が欲しくなったアマ姉は
「私、あの国(葦原中国)が欲しい。
あの国を治めるべきなのは、私たちなのよ!」
という無理難題を言いだし、
とりあえず使者を出す作戦に出た。
だけれども、使者を出しても出しても、
ことごとく失敗。
というかほぼほぼあっち側に
うまい具合に取り込まれたりして、
帰ってこない者までいる始末。
困った高天原界は緊急会議を開催し、
結果、リーサルウェポンとして、
もうめっちゃ強い神、
例のあのヒノ君斬殺事件の時に、
飛び散ったヒノ君の血から
生まれたとされる
建御雷之神(タケミカヅチノカミ、以下雷君)の
敵国派遣を決定!
鹿島神宮とか春日大社のご祭神ですね。
満を持して敵国(じゃないんだけど)に
乗り込んだ雷君は、
とりあえず、オオクニヌシこと、
ぬー様がいる稲佐の浜に降臨。
しかも十拳剣の柄部分を下にして、
なんと剣先の上に、
あぐらをかいて座るという、
もう中国雑技団も真っ青みたいなスタイルで
隠居の身であったぬー様の前に現れ、
「ね?この国、譲ってくんない?」と宣った。
正直めちゃくちゃ怖い。
※たぶん本当はもっと丁寧だったはず。
それを聞いたぬー様。
「俺もう隠居の身だから
息子(事代主神)に聞いて?」と答える。
それを聞いて仕事の早い雷君
(ともう一人ツレがいるんだけど)は、
美保の岬にいた事代主神(以下、事さん)
を速攻で探し当て、同じことを聞く。
「ね?この国、譲ってくんない?」
すると事さん、
これマジヤッベーやつじゃんと
すぐに察したのか、
「お、おっしゃる通りに!!」と
答えたまま、
乗ってきた船を逆さまにして、
柏手を打って青柴垣に変え、
その中に隠れてしまった。
どんだけ怖かったん!!
そんなこんなしてる時に、
ぬー様のまた別の息子である
とにかく力自慢の
建御名方命(タケミナカタノミコト、以下タケさん)
がやってきて、
「おいおいこの国をどうしたいって?
お前が誰だか知らねぇけど、
まずは俺を倒してか・ら。
話はそれからだ。」と勝負を挑む。
これが相撲の起源だと言われているらしい。
でまぁいろいろ戦ったんですけど、
結果タケさんの完敗。瞬殺。
雷君の完全勝利。
ビビッたタケさんは逃げ出すんだけれど、
なぜか雷君は許さず追いかける。
で、結局”科野(シナノ)の国”(今の信濃のあたり)まで
追い詰められた所で、タケさん正式に降参。
もう二度とこの地から
出ないことを約束したのだ。
そんな彼が逃げた今の長野県には、
あの御柱祭で有名な
諏訪大社があるが、
諏訪大社のご祭神がまさに
このタケさんなのである。
四つある諏訪大社の、
それぞれの宮の四つの隅に
四本の巨木が柱のように建っているんだが、
これは”もうここからは出ない”という
タケさんの決意というか、
結界みたいなものだ
という説があるらしい。
詳しくは諏訪大社の時にまたちゃんと調べたい。
という訳で、
息子たちの説得にも成功した雷様は、
再びぬー様の前に現れ、
「息子たちはもう譲っていいってなったよ。
だからいいよね?」と再確認。
ぬー様ももはや承諾する他ない。
「だけどそのかわり!」と、
「私が住めるめっちゃデカイ、
もうそれはそれは天にも届きそうな
めっちゃデカイ宮殿建てて!
そうすればもう天の神様の言う通りにする!」
とダメ元で条件を出す。やるな。ぬー様。
これがいわゆる「国譲り」の一部始終だ。
それで約束通り
建てられたのがのちに出雲大社になる社だ。
そしてここから
第4フェーズ、天孫降臨に突入する。
4.天孫降臨
1~3までの間で、
住吉、出雲、諏訪、春日あたりの
神様の出自がだいたいわかった。
なので本当は天孫降臨は飛ばしたいんだが、
この項目でまた何人か紹介したい神様がいるので
今まで以上に駆け足で
相変わらず私の脚色だらけのストーリーを
さっくりお届けしたいと思う。
さて、雷様のおかげで
無血開城ともいえる国譲りが成功した訳だが、
じゃあ誰が実質的に支配するの?
となった時に、なんやかんやで選ばれたのが、
アマ姉の孫ニニギだ。
天(アマ姉)の孫(ニニギ)がこの地に降臨するから
「天孫降臨」なのだ。
で、ニニギは何人かの優秀な神様を引き連れて
いよいよ葦原中国に降臨する。
アマ姉はそんな彼に
・八尺の勾玉
・草薙剣
・八咫鏡
を授けて、鏡は自分だと思って
地上でもちゃんと祀るように命じる。
いわゆる今の皇室に続く
「三種の神器」ってやつですね。
草薙剣はスサノオがオロチ倒した時に出てきて
その後確かアマ姉に献上したやつ。
てか、ここでもちゃんと自分を祀れよ!
ってことを言い忘れないアマ姉、さすがです。
で、いざ降臨しよう!としたところ、
何やら強い光を放つ怪しい人物…
彼は「猿田彦神」という神で、
降臨に伴って道案内をしたくて
やってきたんだそうだ。
ちょっと変わった感じ(天狗みたい?)だけど
光れるならいっかということで?、
猿田彦に連れられて
神々の皆様方が無事降臨した場所が、
今の宮崎県と鹿児島県の県境にある
高千穂峰だと言われている。※諸説ある
という訳で、無事天孫が降臨して、
いろいろの末、
大和平定につながるんだが、
あとはいくつか重要な神様を少し紹介して
長かった日本神話を終えたい。
まず案内の神"猿田彦"は、
道案内後、故郷の三重県に帰った後、
海で手を貝に挟まれて溺れるなどといった
珍エピソードもありながら(なんのこっちゃ)
この道案内という功績から、
中世あたりからは道祖神として
祀られるようになった。
降臨したニニギはこの後、
山の神の娘、木花之佐久夜毘売
(コノハナノサクヤヒメ、以下、花ちゃん)に一目ぼれ。
即結婚を申し込み、はなパパも大喜びで、
嫁入り道具わんさかの中に、
なぜか花ちゃんの姉、
石長比売(イワナガヒメ、以下、イワ姉)まで
一緒に入っていた…なぜ。姉妹婚?
花ちゃんはそれはそれは
美しい姫だったのに対し
正直イワ姉は
ニニギのタイプじゃなかったらしい。
ニニギは
「チェンジ。」
と血も涙もない仕打ちでイワ姉を
実家に送還してしまう。
ひどい。ほんとひどい。
こんな昔っから男ってのは(以下略
しかしこれにはさすがに花パパも激怒。
「あのさ、わかんない?
イワと結婚したら岩のような永遠の命を、
はなと結婚したら花のように命に限りを、
そういうことだったの。
でもあんたイワを返したね。
はいブッブー、おしまーい。
あんたいつか死ぬー」
という訳で、神の命に寿命ができて(!!!)
これからは神だって死ぬぞ、
ってことになったそうだ。ひゃー
※これが皇室につながるんだと思う。
で、それから束の間、
花ちゃんは妊娠するんだけれど、
それを告げられたニニギは
「え?つか1回しか〇ってなくない?
それで妊娠するとか、ほんとなの?
まじで俺の子??」という、
いやー、それはさすがにないわー、
ちょっと神様だからって、
いくらなんでもドン引きだわー、
というセリフを吐いたのだ。
あまりの理不尽&無神経発言に
当然ながらブチ切れた花ちゃん、
「わかりました。
そこまで言うなら私にも覚悟が。
本当にあなたの子供なら、
無事に生まれることでしょう。」
といって産屋に入り、
内鍵をかけ、中から放火。
ぶすぶすと燃え始める産屋からは
元気な赤ん坊の泣き声が。
水中出産ならぬ、火中出産ですね。
こうやって自らの命をかけて
(赤ん坊の命のことも考えようね…)
自らの潔白を証明した花ちゃんなのでした。
ちなみに花ちゃんといえば、
浅間神社という富士信仰の神社の
ご祭神として有名だけれど、
少なくとも江戸時代あたりまでは
バリバリの活火山だった富士山。
花ちゃんが
炎に打ち勝って無事出産したことから
防火系の神様として、
(富士の噴火を抑えて!的な)
中世あたりから信仰されるように
なった?みたい?(←ざっくり)
でこの火中出産で生まれた子のうちの
1人である山幸彦、の、
またその子どもが子を産んだんだが、
その中の一人が
後の神武天皇なんだそうだ。
ちなみに2月11日って建国記念日ですよね。
私これ普通に明治政府が設立された日とか、
もしくはもっと最近戦後あたりに
何か公布された日だと勝手に思ってましたが、
全然違いました。
2月11日は、神武天皇の即位日なんだそうです。
おっそろしく昔の人のおかげで今休日です。
神武天皇、ありがとう!
という訳で超駆け足、の割に
グダグダと長くなりましたが、
私が知りたかった日本神話は
こんな感じです。
思ったよりかは理解できたかも。
それを踏まえて、さぁ次は諏訪かな。
※あくまで何者でもない素人主婦の
ちょい調べですので、
間違っているところもあると思います。
ざっとこんな感じかな程度でお楽しみください。
※神様のお名前を略したりしてけしからん、
とかあるかと思いますが、
長い名前による知識吸収の挫折を避けたく
このような形にしています。
悪しからず…