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【主婦勉!】神社のあれこれについて知りたい~簡単日本神話②~

さぁ、続きです。
前回は、
スサノオが高天原にチェキニンするところまで
書きました。

さて、高天原に入ることを許されたスサノオは、
やっとたどり着けた安心感からか
しらばくすると徐々に調子に乗り始め、
まただんだんと乱暴狼藉を働くようになる。

田畑を破壊してみたり、
神殿にウ◎コしてみたりと
もう完全に厨二、
いや、小3レベルのいたずらで、
最後はあまりにも度が過ぎて
機織りの女性が亡くなってしまう事件まで
起こしてしまう。

はじめは大目に見ていた
仏のアマ姉も(仏じゃないけど)
さすがにブチ切れて、
「もう怖い!もう知らない!
私もうひきこもる!」といって、
天岩戸に完全に隠れてしまった。

太陽が隠れるということはつまり
世の中が真っ暗になるってことで、
まぁそりゃいろいろ大変ですわね。
作物は育たないし、
人間もビタミンDが不足しちゃうしね。
ビタミンDはガン予防にも良いとか言うから、
そういう病気も蔓延?
まぁそれは良いとしても、
とにかく良いことは一つもない訳だ。

そこでいろんな神様が協力して
あの手この手で扉を
開こうとするんだけど、
敵もさる者、全然出てこない。

ここはもういっそめちゃ楽しそうなことして
誘き寄せるが一番じゃない?という話になり、
踊りの上手なアメノウズメちゃんが
天岩戸の前で
結構きわどいエロめなダンスを披露してみせ、
それを見てみんなも結構いい感じに
テンション上がってきて、
次第にゲラゲラ笑いながら
楽しそうに踊り出した。

その笑い声を岩戸の中で聞いていたアマ姉は
「あれ?なになに?おかしくない?
みんな真っ暗になって困ってんじゃないの?
え?外で何がおきてんの?」と
思わずちょっとだけ扉を開けて
覗き見してしまう。

するとそれに気づいた
ナイスなウズメちゃんが
「なんかアマ姉さんよりすごい神様が
やっきてくれたんで、
みんなうれしくてパーリーっす!
姐さんも一緒にブチあがりましょうよ!」
なんて返したもんだから、
「おいおいまじかよ、
私よりすごい神って誰だよ」ってなって、
アマ姉はさらに岩戸を少し開けてしまう。

その時すかさず目の前に差し出された鏡に
自分の顔(だとは気づかない)が映し出されて
「え、誰これ、すごい神様ってこいつ?
え、暗くて見えない、
もうちょっと見たい」ってなって
更に扉から身を乗り出したところですかさず
天手力男神(アメノタヂカラオ、以下タヂヤン)が
その手をつかんで
アマ姉を岩戸の外に出すことに成功!
めでたく世界にまた光が戻りましたとさ。

という訳で、この時タヂヤンが
力任せにぶん投げた岩戸の一部が、
今の長野県まで飛んで山になった
という話があって、
それが今の戸隠山で、
その戸隠山をご神体とし、
またこの”天岩戸事件”で
いろいろと功績があった神々を
お祀りしているのが、今の戸隠神社だ。

ちなみにこれは高千穂を旅行した時に
ガイドさんから伺った話だけれど、
何万年も前に阿蘇山が大噴火した時に
火口から飛び出した石だかなんだかが
実際に長野県で見つかったそうだ。
長野どころか北海道にまで飛んだという話も
あるらしい。

なので、戸隠の話は、
あながち昔にありがちな”おおげさ話”
とかでもないみたい。
アマ姉が隠れたって話も、
大噴火による大量の火山灰で
一帯の空が何か月にもわたって暗くなって…
というのが実際のところではないかという話を
教えてくださって、
すごく納得したのをおぼえている。

さて、話は神話に戻るが、
アマ姉がめでたく出てきた一方で、
アマ姉を怒らせた張本人である
スサノオは、
髭やら手足の爪やらを抜かれて
(ヤンキーのリンチやん…)
ついに高天原からも追放されてしまう。

で、高天原を追放されたスサノオは、
とりあえず出雲に向かう。

そこであれです。
ヤマタノオロチ退治です。
有名な話なんでもうバッサリ省略しますけど、
要はクシナダヒメを救うために、
ヤマタノオロチをやっつけて、
「スサノオハ 
クサナギノツルギヲ 
テニイレタ」テッテレー!
ってやつです。

前回の日本神話①で何度も出てきた
例の”十拳剣(トツカノツルギ)”で
オロチをやっつけたら、
中から”草薙の剣”が出てきたそう。

”草薙の剣”はいわゆる
ガチの「三種の神器」の1つですね。
というかこれは当時の名称ではなかったようで、
当時は「天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)」と
呼ばれていたらしい。
愛知の熱田神宮のご神体です。
スサノオは手に入れたこの剣を
アマ姉に献上したんだとさ。(お詫び?)

ってところで、スサノオ話は終わり。

ここからはスサノオの6代後の
オオクニヌシの話になる。

ちなみに、スサノオの子供としては、
前に稲荷神として紹介したウカ様がいる。

あれ?ウカ様ってナミさんとナギ男さんが
飢えてるときに生まれた子では?
という話なんだけど、
それは『日本書記』の話で、
『古事記』では、スサノオと神大市比売との
間に生まれたということになっていて、
それぞれでちょっとストーリーが違うのが
またややこしい。

3. オオクニヌシ時代

オオクニヌシという名前は
実は結構後になって名乗る名前で
はじめの頃は違う名前だったみたいなんだが
ここでは最初からオオクニヌシと勝手に統一。
以下ぬー様と呼ぶ。

ぬー様は、80人兄弟で(!!!!!)、
兄弟みんなが、
ヤガミヒメっていう絶世の美女を
嫁にしたくて、
みんな揃ってぞろぞろと
求婚の旅に出ることにした。
(なにそれ楽しそう)

なんだけど、この兄弟たちが
揃いも揃ってまぁワルばっかりで、
(神様なのに…!!!)
みんな荷物をぬー様に持たせて
さっさと先を行くんです。

で、そこで有名な
”因幡の白兎”の話なんだけど、
要は、
兄さんたちはひどかったけど、
ぬー様はうさぎに優しくしたよ、
って話で(我ながらすごい省略…)
親切にされたうさぎは、
「あなたがヤガミヒメと結婚する!」と
予言するのだ。

で、実際最終的にヤガミヒメは
ぬー様を選ぶんだが、
まぁこれで当然兄さんたちが怒るわけだ。
80人分の嫉妬の嵐!!
みんなで寄ってたかって
「本気のぬー殺害計画」を立てて
あの手この手でガチで殺しにかかる。

というか、ぬー様、正直数回死ぬ。
けど、そのたびぬー様のお母さんが出てきて
なんだかんだで復活。偉大なる母の愛。

でも、さすがに2~3回殺されると
もうさすがにこれ以上助けられないかも?
とりあえず一旦、
根の堅洲国に逃げたら?ってことになって、
いろいろ算段して、
やっとしつこい殺人兄神軍団から
逃げきることができたのだ。
根の堅洲国ってのは、
あの世とこの世をつなぐ世界のことだね。

で、そこの国王になってたのが、
久しぶり!おっす!オラ、スサノオ!
です。

おおー6代前のご先祖様ー!
お名前はかねがね…
あれ?後ろにいる美女は…?
えっ、娘さん!?
お名前は?スセリヒメ…
なんと美しい…ぽわわぁぁぁぁ

ということで、
6代前のご先祖の娘さんと
恋に落ちるってもいろいろあれだし
そもそもあなたヤガミヒメは…
って感じもありはするんだけどとにかく
めでたく二人はフォーリンラブなわけです。

しかしそんな二人の様子を見て
心穏やかでないパパ・スサノオ。
おいコラ、うちの娘に手出すんなら、
こっちもその気じゃと。受けて立てと。

そしてまた試される ぬー様。
試されるっていうか
正直もう殺されかけてるんだけど、
ここもスセリヒメのスーパーアシストにより、
なんとかピンチをクリア・クリア・クリア。
愛だね。Power of Loveだね。
てかぬー様ちょっと殺されすぎだし、
女の人に助けてもらいすぎだよね。
まぁでも往々にしてこういう男が
モテるんだけどね。私がいないとダメ的なね。

で、油断して眠ったスサノオの
長い長い髪をいくつかに分けて
柱にぐるぐる巻きつけて
逃げる二人。
気付いて追うスサノオ。
けれど結局スサノオは追いつけず、
黄泉比良坂の境で
「スセリと結婚して大国主となって、
立派な宮殿に住めよ!こんにゃろめ!
あーばよっ!」と捨て台詞を吐き退散。
それを聞いた二人は安心して地上界へ
戻っていったのである。

って、"戻っていった"って。
戻ったらヤガミヒメ(以下、ヤガちゃん)が
いるじゃん、どうすんの!

と思ったら、
ぬー様が堅洲国で
大恋愛&大冒険を繰り広げている間に、
ヤガちゃん、なんと妊娠されていたんですね。
もちろんぬー様との子です。
うわーっ…

で、ぬー様と一緒にやってきた
スセリヒメってのがまた
めちゃくちゃ嫉妬深くて、
一応ヤガちゃんが第一婦人、
スセリヒメは第ニ婦人みたいにはなったけど、
もうヤガちゃんはスセリの嫉妬に耐え切れず
子供を産んで実家に帰っちゃったんだそうだ。
もう!なにやってんの!ぬー様!

しかもぬー様の恋愛はこれで終わらない。
もうどうにも止まらない。
とにかくいろんなヒメとの間に
次々と子供を作るんだが、
その中の
「沼河比売(ヌナカワヒメ)」との間に出来た子が、
のちに諏訪神社のご祭神になる
「建御名方命(タケミナカタノカミ)」だそうなので、
これは覚えておいてほしい。

はい。
という訳で、ここからついに
ぬー様による国造り開始。
もうそろそろ落ち着いて国造ろう?って話。

国造るってもなぁ、
どうしようかなーなんて考えながら
ぬー様が出雲の美保の岬にいた時に
ひょんなことから
「少名毘古那神(スクナビコナノカミ、以下ビコやん)」と
いう小さい神様と出会い、意気投合し、
二人で力を合わせて国を造ることになった。
ビコやんは酒造とか医療関係の知識なんかも
豊富だったみたいで、知識神だったようだ。

だけど、ビコやんは志半ばで
常世国(たぶんあの世?)に行ってしまい、
心の友がいなくなってしまったぬー様は落胆。
これから俺はどうやって…と思っていたところに
また海の向こうから見知らぬ人が…

「我は大物主神(オオモノヌシノカミ)。
我は幸魂奇魂(サキミタマクシミタマ)だ。
私を祀ってくれるなら
一緒に国を造ってあげよう」
という、私が海辺で誰かに言われたら
秒で断っちゃいそうな謎ワード連発で
強烈なセルフ売り込み。

でもぬー様は心がきれいだから
そうですかっつってちゃんと祀るんですね。
その場所が現在の奈良県三輪山です。
三輪山は大神神社のご神体です。

要は大物主神は、
ぬー様自身の優しい心、
平和を求める心であって、
ぬー様自身ということになるそうだ。

なので、今までいろんな人の力を借りて
命救われたり、なんだりしたけど、
これからはそういう気持ちを相棒に
平和な国を造ることを決意したのかなと
私は勝手に解釈。

それでぬー様は立派な国を作り、
豊かな土地には作物が実り、
人々が行き交うとても豊かな国となった。

その様子を全然面白くない気持ちで
見ていた神がいる。
...アマ姉だ。
この人ちょっと...なんというか...
かまってちゃん色強いというか、
結構こじらせ系の人ですよね。
とにかく事件の予感…!!

ってところで、
また長くなってしまったので、
続きは次回に!


※あくまで何者でもない素人主婦の
ちょい調べですので、
間違っているところもあると思います。
ざっとこんな感じかな程度でお楽しみください。

※神様のお名前を略したりしてけしからん、
とかあるかと思いますが、
長い名前による知識吸収の挫折を避けたく
このような形にしています。
悪しからず…