オーキド博士率いるフルパッケージトルコツアーに参加してみた(第7話)
主な登場人物
レジュメ:主人公
たかやん:友達。協調性は我々の中でまだ高い。
小池:友達。協調性低め、歴史には詳しい。
オーキド博士:革製品大好きなツアーの添乗員
フセイン:不正ン価格でツアー客をカモにする思想激しめの現地ガイド
他のツアー参加者
ししょー:コナンのタグをスーツケースにつけてたソロ参加の女の子
朝パン:常にサングラスをかけてるソロ参加のスカした男
長谷川唯:長谷川唯に似ている女
中受:長谷川唯の友達で常に表情が中学受験中の小学校5年生の女の子
ハチミツガール:2日目の朝食ビュッフェでハチミツが気になってた女の子
ビックマックおばさん:コミュ力高めのおばちゃん。いろんな人に絡む。
ビックマックおばさんの旦那:ビックマックおばさんとは裏腹にコミュ力はそこまで高くない。ウマ娘のスマホゲームをずっとやってる。
若干冷め気味のカップル:文字通り冷め気味のカップル
ママと娘のコンビ:母親と娘の2人で来てるツアー参加者。母親は50歳、娘は25歳くらい。
ヤンキーばあちゃん:後ろの席に座ってる元ヤンっぽいおばあちゃん。実はコミュ力高い
おじいちゃん:おばあちゃんの夫。
ヤンキー息子:おじいちゃんとおばあちゃんの子供だと思われる見た目いかつい子供。ただ若干人見知り気味なところがある。
前回までのあらすじ
いよいよトルコ旅行も最終日。カッパドキア最大のイベント、洞窟ホテルと気球を終え、すっかりスカした朝パンはトルコ絨毯を買ってしまう。さらにカイマクル洞窟でフセインが暴走。このカオスな状況が果たしてどう収束していくのか。
本編
トルコ絨毯とカイマクル洞窟を経て、オーキド一行は昼ごはんへ。
昼ごはんは壷焼きケバブ。豪快なパフォーマンスでケバブを焼いてくれる。
今回の席はヤンキー一家と朝パンとレジュメ、小池、たかやんの7人席だった。
わい「朝パンは結構海外行かれるんですか?」
朝パン「まあ1人でも行くっすし、彼女とも行くっすね!」
小池さん「朝パンの彼女絶対すぐブチギレてそうな人やと思い春、、🇮🇹🚗」
ヤンキーおばあちゃん「いっつもツアーなんですか?」
朝パン「ツアーは色んなところ連れてってくれるのがいいっすね!特に台湾は基本ツアーっすね!やっぱり効率よく色んなとこ見たいっす」
たかやん「台湾ツアーなんや、、、」
そんな会話をしながら壺焼きケバブを食べ、バスに乗って次の目的地へ。
気がついたら、バスで泥のように眠っていた。
ふと目が覚めた。
バスが停まっていた。
誰もいない。
ん??みんなどこいったん???
起きたら誰もおらんくなることとかある?
なんのドッキリ?これ。
水ダウで1回こういうのあったな。
結論:だいぶ切なかった。説立証。
とりあえずバスから降りたら運転手だけいた。
運転手「やっと起きたか」
わい「みんなどこ行ったん?」
運転手「連れて行ったるわ」
店の前までバスで連れて行ってもらった。
連れて行かれたのは、陶器の店だった。
オーキド一行は、陶器の説明を受けてほぼ終わりかけの状態だった。
ここからは陶器の店を自由に巡る時間。
僕は頑張ってししょーに話しかけたり、店員をテキトーにナンパして過ごしていた。
ふと周りを見る。
みんな陶器意外と買ってる?
また長谷川唯が陶器を買おうとしている。
長谷川唯、トルコ石もトルコ絨毯も陶器も全部買うやん。どんだけ爆買いするねん。隣の中受はずっと愛想笑いをしている。
長谷川唯と中受の2人一緒に来てるけどほんまに仲良いんかな?Twitterとかで長谷川唯が一緒にトルコ行く相手募集してない?中受と1回話してみたいな。でも難易度が高すぎる。ししょーや朝パンやビックマックおばさんは笑顔あるから話しかけやすいけど、常に真顔やし、話しかけづらすぎるやろ。諦めよかな。
そんなことを考えながら陶器の店を後にした。
次の目的地はギョレメ野外博物館。
ここでもフセインがアホみたいに話す。
話したいことをひたすら話すので、途中から全く説明がついていけなかった。
めっちゃ思うんやけど。
要点纏めるとかできひんのかな?
エジプトのアブシンベル神殿に行った時も、ワディという名前のガイドに案内してもらったのだが、彼はわかりやすかった。
ラムセス、ラムセス、ラムセス、ラムセス。
シンプル。単語。強調したい所だけまとめる。
英語だったけど、日本語のフセインよりよっぽどわかりやすかった。というか今までのツアー内での独裁政権の積み重ねでフセイン嫌いになってたのもあるだろう。
たかやん「わい歴史旅行きつすぎる、、、」
わい「世界遺産検定マイスターのわいですら全くついていけてないのに、特に世界史も詳しくない一般人がついて行かれへんのは当たり前やわ、ツアー客みんなついていけてるんかな」
たかやん「世界遺産アカデミー認定講師のレジュメと京都大学の2次試験世界史で突破した世界遺産検定1級の小池さんの2人を連れてきてるからまだ場が持ってるけど、これ歴史詳しくない人だけで行くのは無理や」
小池「正直フセインがわかりにくすぎ春…」
たかやん「わいはやっぱり歴史だけの旅行はほんまにきつい、暑いし」
いっぱい隠れ家の穴の中入ったけど、何一つわからんかった。
たかやん「この穴全部同じやんけ!入ってだからなんやねん!!」
朝パンはママと娘に話しかけている。
朝パン「僕ヒッタイト好きなんっすよ」
ママ「ヒッタイトいいよね」
会話の内容まではそこまで聞こえてこなかったが、とりあえずママが朝パンとヒッタイトークに花が咲いてることはわかった。
そんなこんなでギョレメ野外博物館を後にし、ラクダ岩を見に行った。
一行はラクダ石を見に行った。
すると、、、
ヘイヘーイ!!!!カランカランカラン
んん????
なんや今の音。
見ると、音楽ガンガンかけてノリノリなめちゃくちゃテンション高いトルコアイスのお兄さんを見つけた。
こいつ毎日このテンションでトルコアイス作ってるん?えぐない???
たかやん「これもう転職やろ」
わい「こいつからトルコアイス買いたいわ」
めっちゃテンション上がってトルコアイスの動画を撮りまくる。
すると、フセインがめっちゃ叫んできた。
フセイン「動画撮るのやめろ!バス乗れ!」
たかやん「は?」
わい「は?」
たかやん「動画取るくらいいいやんけ」
わい「ほんまそれ、なんでこいつトルコアイスの店行かしたがらんねやろ」
フセインの不信感は益々募るばかり。
次に向かったのはスーパーマーケットだった。
フセイン「スーパーついたので、お土産とかお菓子とか買いたい人は買ってください」
オーキド一行はスーパーマーケットに入った。中に入って僕は愕然とした。ミグロスとかじゃなくて、ほんまに田舎のサンディみたいなめっちゃ小さいスーパーマーケット。これならユニバ前のローソンの方が品揃えあるわ。
わい「ちっちゃすぎひん?」
たかやん「これはほんまに酷い」
海外慣れてくると大きめのスーパーマーケットでお土産を買うようになる。僕もたかやんも小池もそうしてる。スーパーマーケットは安くて、その国限定のお土産も売ってる。トルコでいうとロクムやバグラバ。
え??何このスーパー???
地元民にはいいけど、種類も全然ないし、もっとでかいスーパーマーケット寄るタイミングいくらでもあったよね?これで終わり?
見ると、ツアー客は全員お菓子コーナーに殺到していた。
ハチミツガールも。ビックマックおばさんも。長谷川唯も。種類の少ないお菓子コーナーにみんな我先にと、日本でも売ってそうなごく普通のチョコレートやクッキーにまるでピラニアのように群がっていた。
これはもう見てられへん。
気持ち悪くなってきた。
僕は気分が悪くなり、スーパーの外に。
たかやん「なんかこんなどこでも買いそうなお菓子に殺到するの見てると悲しなってきたわ」
わい「わかるわ」
たかやん「絶対最初コンビニで売ってたロクム買っとくべきやったやん、我々はパムッカレの夜やカッパドキアの夜、なんならコンヤでも抜け出してリカバリーしようとしたけど、他の人それないからここに群がるしかないんよ、そのへんの店は何故かフセインが反対するし」
わい「これはツアー客を舐めてるな」
フセイン「いよいよ次はトルコアイスの店です!」
わい「どの口が言ってるねん」
たかやん「正直俺はフセインのトルコアイスを全く信頼してない」
わい「もう流石に信頼できひんよな」
そしてトルコアイスの店に連れて行かれた。
買いたい人は列に並ばされる。
あんまり買いたくないしとりあえずパフォーマンスでも見よかな。
そう思って接客してる所を見に行った。
ただ、ここで衝撃が。
店員は、ただ淡々とアイスを盛り付けて渡しているのだ。
え???
パフォーマンスは???
トルコアイスってあれが魅力なんじゃないん?
みんなあの取れそうで取れへんトルコアイスの動画とるやん。
うそやろ??
接客バスキンロビンと変わらんやんこれ。
ただアイス買っただけやん。
食べてないからトルコアイスかどうかはわからんけど、パフォーマンスが無いのはガチで意味わからん。
散々他のトルコアイス貶しといてこれかよ。
これももう見てられへん。
見るのは限界だった。
僕とたかやんはまた気持ち悪くなって外で散歩することにした。
たかやん「残りの行程は晩御飯食べて空港行って終わり。もうトルコアイスを食べるチャンスはない。」
わい「パフォーマンスが無いけどここまでトルコアイス食べてないツアー客はここに並ぶしか無いんよな。」
たかやん「だからトルコアイスの工程を最終日のこの時間に持ってきてるんよ。あのパフォーマンス無いフセインの息のかかったトルコアイスの店で食わすために。」
わい「だからフセインが反対したんやな。」
たかやん「これは何も知らないツアー客を舐めすぎやわ。さすがに。さっきのスーパーマーケットといいここにきて一気に不信感増してるわ」
わい「ツアー客とかどう思ってるんやろな。」
そして、フセインとこのツアーに不信感を増したまま、いよいよ最後の晩餐に向かうのであった。
つづく、、、
というかこの回ただブチギレてしかないやん。
ギョレメ野外博物館、スーパーマーケット、フセインオススメのトルコアイス。全部不満しかなかった。つまりこの回はブチギレラインが丁度通るタイミングやったんかもしれん。(その周りくどい言い方なんやねん)
TO BE CONTINUED・・・
次回予告
長かったトルコ🇹🇷編もついに最終回。
不信感を持ったまま突入した最終回。
長谷川唯は?中受は?最後の晩餐で、この旅最大のビッグチャンスが訪れる。
そしてついにトルコを離れ帰国。
最後に何を思うのか。
感動の最終回を見逃すな!
オーキド博士のトルコ講座(残り2回)
さぁ〜て今回のポケモンは・・・
ピッピカチュウ。
お〜ん。カッパドキアじゃな。
カッパドキアは、言わずと知れたトルコNo.1の観光地じゃな。まずは奇岩群。火山の噴火により堆積した凝灰岩や溶岩層が侵食してできとる。また昔迫害されてたキリスト教徒も岩をくり抜いて、洞窟にして暮らしておったんじゃ。
ここでのオススメといえばなんといっても気球。朝4時起きじゃが気球から見る絶景は本当に素晴らしい。トルコではNo.1、さらにワシが今まで見た絶景でも5本の指には入るじゃろう。
それではここで一句。
日と気球 僕も登るぞ 頂点へ!
ん???
んん??
誰やこいつ。
オーキドちゃうんか?
オーキドの川柳どこ行った?
それよりなんでここで山口航輝が出てくるねん。
そんなことより山口航輝のヒーローインタビューでの俳句復活してほしい、、、
ここで読んでる場合ちゃうで、、、
そんなこんなで次回は最終回!
最後の最後までお楽しみに!
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