オーキド博士率いるフルパッケージトルコツアーに参加してみた(第5話)
主な登場人物
レジュメ:主人公
たかやん:友達。協調性は我々の中でまだ高い。
小池:友達。協調性低め、歴史には詳しい。
オーキド博士:革製品大好きなツアーの添乗員
フセイン:不正ン価格でツアー客をカモにする思想激しめの現地ガイド
他のツアー参加者
ししょー:コナンのタグをスーツケースにつけてたソロ参加の女の子
朝パン:常にサングラスをかけてるソロ参加のスカした男
長谷川唯:長谷川唯に似ている女
中受:長谷川唯の友達で常に表情が中学受験中の小学校5年生の女の子
ハチミツガール:2日目の朝食ビュッフェでハチミツが気になってた女の子
ビックマックおばさん:コミュ力高めのおばちゃん。いろんな人に絡む。
ビックマックおばさんの旦那:ビックマックおばさんとは裏腹にコミュ力はそこまで高くない。ウマ娘のスマホゲームをずっとやってる。
若干冷め気味のカップル:文字通り冷め気味のカップル
ママと娘のコンビ:母親と娘の2人で来てるツアー参加者。母親は50歳、娘は25歳くらい。
ヤンキーばあちゃん:後ろの席に座ってる元ヤンっぽいおばあちゃん。実はコミュ力高い
おじいちゃん:おばあちゃんの夫。
ヤンキー息子:おじいちゃんとおばあちゃんの子供だと思われる見た目いかつい子供。ただ若干人見知り気味なところがある。
前回までのあらすじ
オーキド博士率いるトルコツアーに参加することになったレジュメら3人。これまでイスタンブール、トロイ、ペルガモン、パムッカレ、コンヤと様々な都市を巡った。そしていよいよ今回の旅の最後にして最大の目的地、カッパドキア。
果たしてどんな冒険が、どんな絶景が、待ち受けているのだろうか、、、!
カッパドキア2大イベント
洞窟ホテルと気球!
いよいよ今回の旅のクライマックス、カッパドキアに向かう。
カッパドキアでの楽しみの一つでもある洞窟ホテルに辿り着いた。
おおおまじか!
チャンピオンロードやん!
ガチでえぐい!!
このホテルガブリアス超えてるわ。もうこれディアルガやん。
そんな会話をしながらレストランへ。
晩ごはんはビュッフェ形式。
メニューもめっちゃ充実していた。
中でも最強のメニューが。
最強の肉があった。
この美味しさはもはやアルセウス。
アルセウス肉にみんな殺到する。
一瞬でアルセウスは完売。
そんなこんなで晩ごはんを食べ終わる。
いよいよ部屋に案内される。
強すぎひんこれ?
部屋全部洞窟なってるやん!
エモすぎん?これ
奥にミュウツーみたいなベッドおる!
ヤバすぎるやろこのホテル。
よし、カッパドキアの街歩きしよう。
たかやん「わいはカッパドキアでしげるするわ」
レジュメ「わいもカッパドキアでしげるしたい」
小池さん「カッパドキアでしげる一択春」
たかやん「1個とかじゃ足りひんからここでしげる爆買いするわ」
ここで解説を入れると
しげる→「お土産を買う」ことの隠語らしい。
由来は全く分からないけど、この単語は僕らの間で流行っていた。
洞窟ホテルから歩いて9分。
カッパドキアの街に着いた。
いよいよしげるタイム。
1店舗1店舗入念に回る。
この店安っ!キーホルダー10リラ!
この時計めっちゃ欲しい!
衣類とかも欲しいな〜
そんなこんなで歩いていると、何と街中でフセインと出会った。最悪だ。
バレないように歩いてたらフセインに突然声をかけられた。
フセイン「こんなとこで何してるの!!」
まるで天王寺のキューズモールで先生に見つかった西大和学園の生徒の気分だ。(学校なんで限定してるねん)
街歩きしてるツアー客は僕らしかいなかった。
ただそのままスルーされた。勝手に観光してる僕らを注意するのどうかと思ったのだろう。
カッパドキアの街歩きは隅から隅まで見た。
ある程度お土産を買い終わって、帰ろうとしたその時。衝撃のお土産を見つけてしまった。
そう、iPhoneケースである。
そこにはカッパドキアの絶景が描かれていた。
うわ、これめっちゃ欲しい!
これ良すぎる!!
しかし僕は1ヶ月前にポッチャマのiPhoneケースに変えたばかり。ケースを変えるタイミングとしては最悪だった。
小池さんは迷わず買う。このiPhoneケースは正直エグい。他のどの店にも売ってなくて、唯一のお土産だった。
これはずるいわ!ほんまにずるい!見ーひんかったことにできひんかな?これ!いや無理やわ!小池さん目の前で使うのやめてくれ。
店の前で騒いでる僕を見て、ガブリアスことレジュメは逆鱗を放っていたし、店員は困惑していた。本当にいい製品を見たら人はブチギレるのかもしれない。
結局欲しすぎて買ってしまった。さよなら1ヶ月しか使ってないポッチャマのiPhoneケース。僕はこれからカッパドキアの気球のiPhoneケースで生きていきます。
そのまま洞窟ホテルに帰宅。ホテル内を散策していると、ビックマックおばちゃんに出会った。
ビックマックおばちゃん「私ホテル探検してたよ!あなたたちは?」
たかやん「カッパドキアの街歩きしてました、いいお土産ありましたよ!」
ビックマックおばちゃん「ほんと?どんなお土産あった?」
ぼく「iPhoneケース!!!!!!」
ビックマックおばちゃん「私色んな人の部屋入らしてもらったけど、1人参加者の人はめっちゃ豪華なホテルだったよ。朝パンなんかシャンデリアついててお姫様みたいなベッドやったし、ししょーは秘密基地みたいな部屋やった。」
ビックマックおばちゃんコミュ力高い。
朝パンとかししょーの部屋入りたかった。
朝パンはどうせシャンデリア付きのお姫様ベッドでグラサンかけながら相変わらずスカしてるんやろなあ。
そんな感じでホテル内に帰ってきた。
ふと疑問を抱く。
カッパドキアの街歩きした時、誰とも会わなかったけどみんなどうしてたんやろう。
パムッカレは自分でタクシーチャーターせなあかんかったからわかるけど、カッパドキアは?
歩いて街まで行けたやん。
それだけじゃない。
ツアーの参加者、真顔多くない?
朝パンは相変わらずスカしてるだけやけど、ヤンキー息子なんかずっと真顔やで。席後ろに座ってるヤンキーおばあちゃんも前でうるさくしてるからキレてないか心配やし。ビックマックおばさんはコミュ力高いけど旦那はずっとウマ娘のスマホゲームやっててナリタトップロードっていうキャラが好きみたい。フセインの声よりはナリタトップロードの声がいいんやろな。カップルも大丈夫なんかな?男の方終始テンションめっちゃ低いし。特に気になったのでは長谷川唯と中受な気がする。あの2人一緒に来てるから友達じゃないん?なんで終始無言なん?特に中受はずーっと真顔やし。トルコに来てから笑顔見たことない。運転免許の写真撮りにきたみたいな顔してるやん。どういう関係なんやろな。
心配やわ。明日話しかけてみたいけどずっと真顔やから話しかけ辛いしな〜。
正直誰よりも騒いでたし、誰よりも世界遺産詳しいし、誰よりも自由に動いてた。ツアーの元を取ろうとする努力はしたつもりだ。
みんなほんまに楽しいんかな。そんな心配をしながら、寝ることにした。
次の日。
朝4時。
大丈夫さぁ前に進もう!太陽をいつも胸に
繋いだ手伝わるパワー願いをつかまえようよ。
ワンピースの主題歌、ココロのちずが流れる。
僕が毎日目覚ましの音にしている曲だ。
めっちゃ眠たい。でも行きたい。
いよいよ念願のカッパドキアの気球!
朝4時半にバスに乗り込む。
朝5時。
気球のスタートラインに立つ。
来たよ来たよ来たよ!!!
久しぶりにワクワクが止まらない。
2時間しか寝てないのに。
心が踊りまくっている。
気球に乗るのも人生初。
人生初の気球がカッパドキア。
流石に最高すぎるやろ。
そしていよいよ気球に乗船!
やばいやばいやばい。
めっちゃテンション上がってきたって!
ガスで火を灯し、いざ出発!
気球はグングン上がっていく。
気球と共に僕らのテンションも上がる。
えぐいえぐいえぐい!!
えぐいしか言えない。
語彙失うわこんなん。
そしてこのタイミングで夜明けがくる。
カッパドキアの日の出。
気球から見る日の出。
周りにもたくさんの気球がある。
こんなに映えることある?
上空は1500mまで上がるらしい。
気がついたら涙が溢れていた。
この感じ。
ウユニ塩湖やナミブ砂漠を見た時と一緒。
本気の絶景を見ると心が本気で震える。
歴史とかわからなくても。
知識じゃなくて心で感じる。
テンション低いカップルの男ですらテンションが上がっていた。
長谷川唯ですら大興奮していた。
カッパドキアはそれに匹敵するんだろうな。
日本では味わえないこの感じ。
このレベルの絶景は中々無いんだろうな。
そんなことを思いながら、カメラロールをカッパドキアで埋め尽くしたり、この絶景を目に焼き付けたりした。
そして1時間後。
無事に気球が地上に降り立った。
夢のような時間も終わり。
現実に帰ってきた。
旅行の中で旅行をした気分だった。
ホテルに帰ってきた。
カッパドキアの気球はオプショナルツアーなので、参加してない人もいた。
ビックマックおばちゃん、ヤンキー息子やヤンキーおばあちゃんは洞窟ホテルでのんびりしていて、参加していなかった。
朝パンも洞窟ホテルのお姫様ベッドでスカしたかったのか、参加していなかった。
朝4時から起きるのしんどいしなあ。
そして朝食を食べ、洞窟ホテルを発つ。
最高の体験だった、ありがとう。
そしてホテルを発って向かった先は、果たしてどこなのか?
To Be Continued・・・
次回予告
カッパドキアの気球というメインイベントも終わったレジュメたち。満身創痍の一行に、新たな刺客、ジャパネットが現れる。そして朝パンのスカし具合もまだまだ加速!フセインの独裁政権がついに暴走を見せまくる!
お楽しみに!!
オーキド博士のトルコ講座
さぁ〜て今回のポケモンは〜
ピッピカチュウ。
おぉ〜ん。ネムルトダーじゃな。
ネムルトダーはコンマゲネ王国のアンティオコス1世によって作られたんじゃ。
この世界遺産は謎が多くてのう。アンティオコス1世の墓と言われておるが、いまだに墓かどうかわからんそうじゃ。掘ろうとしても岩が雪崩のように落ちてきて発掘できんようになっとる。中々酷なもんよのう。ワシが死んだ時もこんな墓作って欲しいわい。
ということでここで一句。
墓荒らし 岩崩れ埋まり 眠るとdie
みんなも、世界遺産マイスターゲットじゃぞ!
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