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REJI's Column 樹海VS非馬対決記念 【CBC賞の好走条件とは?】

いつも応援いただき
ありがとうございます!🫶

今回樹海新聞と非馬新聞が
馬券対決をするということで
コラムを担当させていただくことになりました!

今回のコラムは
中京芝1200mで開催される
G3 CBC賞の分析です🏇

是非ご覧ください!
また、スキ♡と
フォローを是非よろしくお願いいたします!



(1)ラップ

まずはラップ傾向の分析から始めたい。

下段グラフはG2/G3の良馬場1200m(福島だけオープン戦)での平均ラップを表したもの。

上段グラフでは少々わかりにくいが、JRAの公式サイトでコース形態も含めて確認すると、

①阪神・京都・中京
②小倉・函館・中山
③札幌・福島

の大きく3つのラップグループに分類できる。
ではそれぞれのラップについて詳しく見ていく。

グループ①

①阪神・京都・中京は下段グラフのラップが示す通り、スタート後に最初のコーナーである3角までの距離が400mもないため、カーブに差し掛かる3F目からペースダウンする。

その後、カーブを曲がった段階では、下り坂となっていることから惰性で早い段階からスパート始まるため、約800mの淀みないペースでの持続力勝負になっていく。

京都コースだけ多少がラップが遅いのは、スタートの直線でむかえる登り坂の傾斜が比較的大きいことに加え、馬場差が影響しているものであるが、ラップ全体の傾向は阪神・中京と同じ。(京都は10年スパンで見れば時計的に遅めだが、ここ直近では馬場が速かったためグループを同じとした。)

初めから正解を言うことになるが、今回の中京で開催されるCBC賞と最も互換性がありそうなのは阪神・(直近の)京都コースでの実績であり、良い脚を長く持続させられる馬に向いているといえる。

その他のラップグループも見ていきたい。

グループ②

②小倉・函館・中山(比較しやすいように中京も含む)は下段グラフの通りで、小倉と函館は最初のコーナーまでの直線が400m以上あり、ポジション争いでペースが上がった後に3角をむかえ、3-4角の小回りのコーナーを回る部分でスピードが落ちた後に、再度直線に向けて加速が行われるという緩急のあるラップになっている。
(中山は変則的なコースであるが最初の超なだらかなカーブから開始するのでほぼ直線のような形になり小倉・函館と似る)

そのため、スピードの上げ下げ•ギアチェン•コーナリングが上手い馬には向いているコースと言える。

グループ③

③札幌・福島は下段グラフの通り、②小倉・函館・中山のラップ傾向の速度が遅いバージョンである。

札幌1200mの重賞は開催が進んで時計がかかりやすい時期なのと、福島のオープン戦は少々レースレベルが低いことで、②よりも時計が遅くなっているとみている。

グラフが表す通り、中京1200mとは別物のレースである。

上記分析から、阪神・京都・中京での過去実績は多少高めに評価し、その他のコースでの好走は少し疑ってかかるというスタンスで進めたい。


(2)ローテーション

次は意外に大事なローテーションについて。

①レースローテ

G1スプリンターズSに向けた最後の叩きは、9月上旬のG2セントウルSが主流であり、さらにその前にもレースを使いたい陣営は、このCBC賞、あるいは、札幌で開催されるキーンランドCへ登録する。

北海道が涼しい環境であることも含め、キーンランドCに向かう陣営も多く、CBC賞は意外に手薄になる。

そのため、スプリンターズSなどのG1で好走できるような実力馬の中で、CBC賞を叩きのレースに選択する馬たちは、実はしっかりと結果を残してきている。

後に、高松宮記念を勝つファストフォース、またスプリンターズSを勝つピクシーナイト・レッドファルクス(・4着ジャスパークローネ)は、ステップレースとしてCBC賞に出走したが、叩きと言えどもきっちり馬券内に好走している。

※G1で好走した馬の中でも、マッドクールだけはCBC賞で凡走したが、当時陣営は明確に熱中症であったとコメントしており度外視できる。

そのため、このCBC賞がG1に向けた叩きだという先入観で、実力のある馬を軽視しすぎることはリスキーと言えるし、それでオッズが下がるなら逆に旨みがあるとも言える。

②距離ローテ

CBC賞で好走する前走距離としては、基本的に前走1200m組の馬が母数も多く好走馬を出すのは当然だが、距離短縮ローテについては少し取扱いが必要。

過去10年で1600mのマイルからの距離短縮で挑んだ馬の中で馬券内になったのは、G1馬のピクシーナイトのみ。(NHKマイルからの臨戦)それ以外の馬の好走は無く、前走マイルからの馬は少々ネガティブに見たい。

一方、1400mからの距離短縮ローテは成績が良く、その1400mでの結果に関わらず、複勝回収値は100を上回っている。実際のレースとしては、京都1400mでの安土城Sでの好走組および京王杯SC組が相性が良い。今年は阪神組また京都での安土城Sの好走組がおらず、京王杯SC組が注目となる。

(3)トラックバイアス

前週の中京で開催されたタイムから、現在の中京の馬場は過去10年の7・8月としては最高レベルの高速馬場であり、芝の状態も良くイン前が有利な傾向である。そのため枠順は内枠、脚質は前に行ける馬を評価したい。

ただし、このような馬場では、持ち時計も重要だと仮説を立て、過去のCBC賞の好走馬の当時の持ちタイムを確認したが、時計のある馬が好走する因果関係はなかったことは強調しておきたい。

(4)血統

血統的にはこれまでのデータにもばらつきがあり、これだという傾向は見当たらないが、デンヒル / ダンチヒのラインはあると良さそう。またロードカナロア産駒は堅実に結果を出している。

(5)穴馬好走パターン

穴馬の好走パターンは割と限定できそうで、下記がパターンとなる。
①軽斤量
②先団に取りつける馬
③牝馬
④道中イン貯め(枠順も重要)

(6)まとめ

これまでの分析をまとめると下記となる。

・阪神・京都・中京で長く良い脚を使った過去実績は多少高めに評価し、その他のコースでの好走は信頼しすぎない。

・G1でも力を示してきた、あるいは示すだけの能力がある馬は叩きであっても結果を出してきた。

・京王杯SC組のローテーションは狙い目。

・先週の中京開催で分かった通り、高速馬場かつイン前有利の馬場となる。

・血統としてはロードカナロア産駒、また、デンヒル / ダンチヒのラインがあると良さそう。

・穴馬の好走パターンは、①軽斤量、②先団に取りつける馬、③牝馬、④道中イン貯め。

(7)狙いたい馬(4頭 pick up)

🏇グランテスト

【もっとも狙いたい好転材料多い馬】
阪神・京都・中京コース実績馬、先団に取りつける、ロードカナロア産駒、軽斤量、牝馬、内枠と好走の条件が詰まっている1頭。前走は気持ち的な問題と苦手な小倉コースであり結果が出なかったが、毛色からもクロフネの影響が出ており、高速馬場にはもってこいの1頭で最重視候補。

🏇アグリ

【実績と能力が軽視されるなら】
能力最上位馬であり、G1でも通用する能力馬であり、斤量と叩きだと見られ軽視されるのであれば狙いたい。

🏇スズハローム

【中穴ならここ】
京王杯ローテ組、内枠であり、前走はハイレベル戦。5人気以下で買えるのであればベスト。

🏇ドロップオブライト

【大穴ならここ】
阪神・中京コース実績馬、先団に取りつける、牝馬、最内枠、東京1400m組であり、穴で狙えそうな馬。福永厩舎でもあり、調教が良化していることからも抑えておきたい。


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れーじきゅん🐝
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