スペードの女王3712
最後にトランプをしたのはいつなのかと問われても筆者はわからないのだが、大阪府警外事警察のカウンターパートから「ドナルド・トランプ候補が当選した時のシミュレーションを17時30分までにGmailに送って欲しい」という火急の携帯メールが送られた時、「ヒラリー・クリントン候補の当選が、まだ、報道されていないのは、想定外の事態が起きているのかもしれない」と頭の片隅で思いながらも、筆者は米国政治の専門ではないのだからと思って、世界が米国大統領選挙に注目する中、今日は非番だとばかりに、『長門有希ちゃんの消失』の中で長門有希・朝倉涼子・涼宮ハルヒたちがトランプに興じるシーンを視聴していたことを昨日のことのように覚えている。
拙著
神谷英邦『大阪府警ソトゴト(ロシア担当):町田のヒューミント 』http://www.amazon.co.jp/dp/B08NK6L559 (Kindle)
には登場していない場面なのだが、筆者がカードゲームの「トランプ」について詳しくないことはわかっていただけると思う。つまり、下記の内容(ウクライナ大使館への寄附金額)について、致命的な誤植をしていたらごめんなさい。
今日(3月7日)は、アニメ『響け!ユーフォニアム』の登場人物、佐々木梓の誕生日。偶然にしてはものすごいタイミングなのだが、2022年2月にその存在を知った、『響け!ユーフォニアム公式設定集―Official Design Works―』(2016)p.017 にそう書いてある。
「彼女」の身長は、157cm。
ウクライナへの非道な軍事侵攻をロシアが行う前後に、おっさんが「身長165cm」「視力0.5」「ハゲ」になると1億円もらえるという情報がTwitter上で話題になったが、筆者(あと少しで42歳の誕生日を迎える、非婚の従業員なしの個人事業主のおっさん)は「身長156cm」「視力0.1未満」なので、1億円をもらう条件を二つ満たしている。
筆者は、駐日ウクライナ大使館で寄附を募っている三菱UFJ銀行の口座に、「2022年3月7日付」で、¥3,712-を送金した。ウクライナ大使館の口座情報は、ウクライナ大使館の公式HPで確認してほしい(筆者の場合、註日ウクライナ大使館のサイトにはつながらなかったので、Twitterの公式アカウント(公式マーク付与を確認した)を通じて、口座情報を知った)。
金額は、「3月7日」だから、ではない。ロシアに「楚」の歌を、聞かせてやろうという蟷螂の斧だ。蟷螂(カマキリ)が戦車に向かうのは無謀だが、駐日ウクライナ大使館の三菱UFJ銀行に、蟷螂の斧が複数件入金されれば、ウクライナ大使館員の誰かが、その意味するところに気付くと思う。ロシア(プーチン)が、四面楚歌にあるということを。
プーシキンとP.I.チャイコフスキー。この二人は、ロシア(楚)にとって、「楚歌」である。先日の北京五輪でも、ロシア代表団の国歌の代替として、P.I.チャイコフスキーの有名な曲が使われていた。プーシキンとP.I.チャイコフスキーを組み合わせた傑作が、歌劇『スペードの女王』である。ストーリーはWikipediaに書いていると思う。
主人公(ゲルマン)は、己の野望にとりつかれた。「3」「7」というトランプは的中したが、その野望をとげんとして叫んだカード、それは、エース。しかし、出たのはクィーン(女王)。ゲルマンの野望は打ち砕かれる。
「トランプ」に関する筆者の理解が誤っていなければ、「エース」を数字にあらわすと「1」、「女王(Q)」を数字に表すと、「12」。
「¥3,712」。
「¥371」
という入金金額が、駐日ウクライナ大使館の三菱UFJ銀行の口座に、誰かが気がつく程度になれば、それを発信するかもしれない。ロシアは、「楚」の歌を聞かされている城壁(クレムリ)の中の孤軍だということに気がつくだろう。
銃を持って戦うことだけが、ウクライナのためにできることではないと筆者は思う。筆者は1億円をもらう条件を二つみたした「大富豪」なので¥3,712-を振り込んだが、たとえば学生であれば、¥371-でもかまわない。ロシアが「歴史」より発信し、世界で愛された宝物が、「楚」の歌となる。
筆者がロシアを専門とする人間であると、2021年年賀状で初めて知ったという四半世紀来の友人がいた(筆者がそのことを知ったのは2022年1月の年賀状である)。彼のほかにも、筆者のことを知らなかった人は少なくないと思う。彼ら・彼女らは、今(2022年3月7日0時0分)の筆者を、「親露派」などと思っておられるかもしれない。
しかし、2022年2月24日正午頃(日本時間)を境に、世界が変わってしまった。筆者は、ロシア学徒の一人として、ウクライナへの軍事侵攻を「非道」として、非難する。
2022年3月7日は、月曜日。三菱UFJ銀行では、日本時間の月曜日では午前8時頃まで(?)は決済システムがメンテナンスのために入出金の確認をできないと承知している。すなわち、本稿公開時点(2022年3月7日0時0分、日本時間)では、ウクライナへの援軍(¥3,712)は到着していないが、おそらく日本時間の2022年3月7日中には、ウクライナ大使館に¥3,712が入金されているだろう。ロシアを知る者による、主権国家ウクライナへの荷担。その意味するところを、クレムリンが知る時、そのおそろしさを知るであろう。
投稿予約2022年3月6日 17時0分
公開日時2022年3月7日 0時0分
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?