水野亜美生誕祭2023に誓う
2022年2月24日正午頃(日本時間)。
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻。
この時をさかいに、筆者は、この「戦争」について、ロシアを弁護することをしていない。
「ロシア学徒」を自称している筆者だが、「ウクライナでは汚職や政治の混乱により、『ウクライナ学徒』として生きる覚悟がなければ『ウクライナ』を専門対象とすることができないと2014年に思った」という修辞を用いたことはあったが、真意が伝わらず2022年2月24日正午頃(日本時間)以降の時間において「ロシア支持」だと誤解されたことがあるかもしれない。
筆者は、一貫してウクライナ支持である。
「平時」においてならば学術的な「良心」にてらして、”Surely, but…” などの一節を挿入することで無制限の「ウクライナ支持」をためらったことだろうが、今は、「戦時」である。
一つ、筆者自身の過去の言動について、明確な「訂正」を行うことがある。
2014年の、クリミア半島のロシア領への編入について、かつての筆者は、明らかに一線をこえた言動を行っていた。2014年12月5日のこと。
「ここに、『セーラームーン手帳(2015年)』(仮称)があります。手帳の巻末部分に、セーラーマーキュリー(水野亜美)のスティック印のついた、世界地図があります。ここまでは『よくある話』なのですが、クリミア半島がウクライナ領と記載されています。『2014年2月時点』という表記がありますので、クリミア半島のロシア編入を問う住民投票(2014年3月16,18日)よりも以前の情報にもとづいていますが、2015年を期して作成されたこの手帳は、貴重なのではないでしょうか」
上記(大意)の、筆者による発言を、撤回します。
そして、酒の席での、記録をとらない発言(上記は、筆者自身による「大意を再現した発言」です)とはいえ、ここに「改めて」記すことは、過去をいたずらにむしかえすことであるという非を犯すことを認識しております。
そうした「非」を重ねることをもってしても、2014年の筆者の私的な場での発言を記憶する筆者自身としては、公の場(note)において自らの非を悔い改めるために、避けることのできない謝罪であるという自覚をもって、ここに記す次第です。
申し訳ありませんでした。
なぜ、「2023年9月10日」に謝罪を行うのか。
「水でもかぶって、反省しなさい」。
セーラーマーキュリーのこの言葉に従ったためである。
『セーラームーン』の世界観において、セーラーマーキュリー(水野亜美)は、「知の女神」という解釈ができるかもしれない。
筆者は、「知」への謙虚さが足りなかった。
2014年以降の情報空間に惑溺し、「知」を裏切ってしまった。
悔い改めるには、水野亜美生誕祭がふさわしいと思った。
なぜなら、「水野亜美は初恋の人」だから。
悔い改めた上で、「ロシア学徒」として、責務をまっとうしたい。
誰にも期待されていないと思うし、何もできないとは思う。
しかし、今度こそ、2014年から2022年2月24日までのあやまちを繰り返すまい、と誓いたい。
2023年9月10日 水野亜美生誕祭2023に誓う
Слава Україні!
東京都町田市 神谷 英邦(KAMITANI Hidekuni)