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みんな働きたいし、学びたいし、旅行にも行きたいし、夢も叶えたい(れいわ新選組 木村英子×よだかれん)

2022年4月29日、木村英子さん(れいわ新選組 参議院議員)とよだかれんさん(れいわ新選組 参院選2022公認予定候補者)の対談がライブ配信されました。今回はその一部を文字起こしでお届けします。

木村英子:今、私が使ってる重度訪問介護制度は、重度な障がい者で介護が必要な人が、必要な時間数を行政が決めて、申請すると審査されて決定されるんですけども、私の場合は24時間、今、認められています。その中でも、私が2019年に選挙に出たときにこの制度を今まで通り使おうと思ってたのに、この重度訪問介護っていう制度では就労とか就学とか余暇活動とか或いは政治活動も認められていない制度なんです。

重度の障がい者が国会議員になるために選挙に出馬することもあまりないことなので、私の自治体の行政はびっくりしちゃって、「それは使えないんですよ」と。だけど、選挙に出る権利がないわけではないし、それは禁止されてないじゃないですか。憲法で保障されてますし。そういう意味では、「ちょっと待ってくださいね、上に聞いてみます」とか言って厚労省と話したみたいですけど。で、私は選挙に受かった後で、実際に政治活動、国会活動に(重度訪問介護制度を)使えるのかというと、結局厚労省と話し合いましたけども、認めてくれなかったんですね。それで今はまだ厚労省が認めていないので、暫定的な期間ですけども参議院が舩後先生と私の介護費用を出してくれています。

でも、それって、私と舩後先生だけが働ければいいという問題ではないと思うんです。この重度訪問介護っていうのを使って生活している人は、家の中のトイレとかお風呂とか着替えとかはいいけども、外出には制限をかけられている。そうすると社会参加ができなくなるし、実際に学校に通いたいとか、仕事に行きたいという時の介護が認められていないので、結局家からあまり出れなくなっちゃいますよね。

そうすると一人ひとりの可能性とか、地域に出ての夢とか、そういうものを叶えられなくなって、結局制度を使うだけの人間になって。社会に出て貢献したいっていう人も沢山いますので、その人たちが使える制度にしていきたいなと、議員になっての大きな課題として今取り組んでいってる最中です。

よだかれん:なんか、私は聞いていて、知らなかったことは仕方ないと思うんですね。立法すべき人々が、気づかなかったから立法してなかった、支援する制度を作ってなかったというのなら許されると思うんですけど。こうやって問題が顕在化してるにもかかわらず物事を動かさない。「あぁ、そんな問題があったんですか、すみませんでした」って改めないし、その国の在り方というものに今怒りの炎がメラメラと燃え盛っていて。

こんな当たり前のことが。当たり前じゃないですか。だって、みんな働きたいし、学びたいし、旅行にも行きたいし、夢も叶えたいじゃないですか。それを認めようとしないことに、私はもう怒りが沸くし、英子さんに与えられている、なんでしょう、本当にご負担だと思うんですけど、もう使命というか、もう私も是非一緒に支えさせていただきたいって今、心から思ってます。「何やってんのあんたたち」って後ろから叫びます、本当に。

木村英子:嬉しいです。私はずっと、本当に高校生まで何も一人ではできないし、役に立たない人間だって、なんで生まれてきたんだろうってずっと思っていたんですね。でも地域に出て、本当に慣れない生活の中で差別を受けたり、優しく介護してくれる人がいたりする中で、本当に学んだことは、議員になってすごく、なんていうのかね、いろんなことに気づいたというか。例えば、今、私議員になって活動していけるのは、もちろん秘書の人もいますけど、介護者がいつもついて身の回りのことをしてくれる、そして秘書さんと一緒に仕事をする、重度(障がい者)である私がこうして議員になって仕事できることで、少しずつ変わってきていることもあると思いますけども。そういうことができるんだってことを皆さんに知っていただけることが嬉しいですし、議員だけではなくて、その人一人ひとりが社会の中で働いて貢献したいっていうことが介護制度が実現することによってもっと多くの障がい者が外に出れるようになるので、そこは本当にもうなんとしても取り組みたいなと思っているので、是非かれんさん手伝ってもらいたい。

よだかれん:もちろんです。なんか、こんな当たり前のこと簡単にできない世の中なんて間違っているので。「なにやってんの」って本当に一緒に叫びます。だって当たり前じゃないですか。だって家の中に閉じこまっていろってことだから。

木村英子:今回かれんさんとお話する機会をいただいて思うのは、かれんさんが出馬してくれて嬉しいなって思ってるのは、なぜかっていうと、マイノリティの人たちが一人でも多く政治活動あるいは国会に来ていただいて変えることが一番近道なんじゃないかって思うんです。だからなんか仲間ができたっていう気持ちが強く、嬉しくて、「お話させてください」って私からもお願いしちゃったんですけど。ただ、かれんさんの今までのご苦労というか、そういうの是非聴かせていただきたいなって思うんですけど、お願いしていいですか?


よだかれんさんのお話は動画でご覧ください。
こちらの記事も併せてどうぞ。

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