古き良き時代を思い起こす
最近、多くの業界で人手不足が進んでいるため、外国人材に対するお問い合わせが増加しています。この流れの一環として、私は先日、ある企業と共にフィリピンに行き、現地での面接に同行しました。その企業は板金業を営んでおり、すでにフィリピン人の実習生2名が働いている中、追加での採用を目指しています。以前はコロナ禍の影響でオンライン面接を行っていましたが、今回は企業の要望で直接フィリピンへ行っての面接が実施されました。
面接の日には、多くの候補者が集まり、約10名の中から2名が採用されることになりました。面接は通訳を介して行われ、日本での面接と大きく変わることはありませんでした。※外国人であろうが日本人であろうが基本は一緒なのです。
企業の社長は直感を信じて2名の候補者を選び、合格を伝えると、彼らは感極まって「本当ですか?」「嘘ではないですよね?」と確認しました。社長が「本当ですよ!おめでとう!」と答えると、1人の候補者は感動のあまり涙を流しながら、「ありがとうございます!がんばります!」と答えました。
この候補者は約1年間自主的に日本語学校に通い、何度も面接に落ち続けて自信を失っていたとのことです。また、合格した日には、彼の親戚が集まって祝勝会が開かれたと聞きました。このような体験は、フィリピンでの面接でよくあることであり、日本人が忘れがちな古き良き時代の価値を思い出させてくれます。
東南アジアの若者に追い越されないように、我々日本人も頑張らなければなりませんね。
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