はじめまして「令和の墓じまい」と申します。
「令和の墓じまい」を訪れてくださり誠にありがとうございます。
突然ですが、皆さんは“墓じまい”という言葉を聞いたことがありますか?
テレビやネットニュースなどで、耳にする機会が増えてきましたが、実際に経験したことがある方は少ないでしょう。
私も、たった一度の人生の中で"墓じまい"をする日が来るとは思っていませんでした。
父を亡くしてから、広島のお墓に通った日々
私が“墓じまい”を経験することになった背景には、12歳のときに亡くなった父の存在があります。
私の誕生日のちょうど一週間前でした。。。
葬儀のあと、家族で広島市内にお墓を建立しました。
その場所は家族が集う大切な空間であり、父との思い出を振り返る心の拠り所でもありました。
しかしその後、私の大学進学や家庭の事情で広島を離れることになり、生活の拠点は神奈川県に移りました。
そこから20年以上、お盆の時期には、毎年欠かさず広島のお墓へ足を運びました。
どんなに忙しくても、お墓の前で手を合わせる時間を大切にしてきました。
ですが、月日が流れるにつれ、いくつかの課題が見えてきたのです。
墓じまいを決断するまでの葛藤
お墓参りをするたびに、年老いていく母の姿を見ると、自然と考えるようになりました。
「この先、母が高齢になったらどうなるだろう?」と。
また、自分自身の年齢やこれからの生活も現実として見つめざるを得ませんでした。
さらに、遠方に住んでいることで、移動の負担や管理の問題も次第に大きくなってきました。天候や体調の関係でお墓参りが難しい日も増え、「このままでいいのか」と考える機会が増えていきました。
そして、2024年。
家族やお寺さん、石材店さんと相談を重ねた末に、ついに“墓じまい”を決断しました。
実際に墓じまいをして感じたこと
墓じまいは、想像以上に大きな決断でした。
それまでのお墓に込めた思い出や、家族の歴史をどう整理するのか。
どこに遺骨を移すべきか。
お寺さんへのご挨拶や石材店さんとのやり取りなど、準備することもたくさんありました。
それでも、無事にすべてを終えたとき、不思議と心が軽くなったのを覚えています。
決してお墓が消えるわけではなく、新たな形で故人を供養する道を選んだに過ぎないのだと気づいたからです。
これから伝えていきたいこと
このメディア「令和の墓じまい」では、私自身の経験をもとに、
墓じまいを決断するまでのプロセス
実際に行う際の具体的な手順
遠方のお墓管理や供養の工夫
など、リアルな情報を発信していきます。
墓じまいという言葉には、一見するとネガティブな印象を持たれる方も多いかもしれません。
でも、実際は家族の未来を見据えた“新しい供養の形”だと感じています。
この記事を通じて、皆さんが同じような悩みや不安を抱えたときに、少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからも「令和の墓じまい」をよろしくお願いいたします。