小鳥と女性と僕と。
どうも、れい和です。
今日の通勤中にひっくり返ってしまっているスズメを見つけました。
しかも今にも人に踏まれそうな位置で。
確かに息はありましたが、苦しそうにもがいていました。
先が短いかどうかは僕には分からなかったですが、とりあえずこのままだと人に踏み殺されてしまいそうでした。
僕はそのスズメを見てこう思いました。
「東京という街は冷たいと聞いた事はあったが、これ程とは思わなかった。」
「周りのほとんどの人がそのスズメに気づいているのに、スルーしているではないか」
そして「さてどうしたものか…」と悩みました。
直接触るのは…なんかダメな気がする。
ダメだ。
ビニール袋がズボラな僕のカバンには数日前のものが高確率に入っているが、あいにく有料化の影響で持ち合わせていなかった。
くそう。有料化め!
ティッシュ…はもってたっけ?
持ってたとして鳥に触れないで無事に安全な場所に移動させることが可能か??
厳しそうだなぁ…。
そんな思考を1分程度していました。
その間僕ができたのはせめて踏まれないようにその鳥の前に立ち尽くすことだけでした。
そんな事をしている間に
一人の女性が颯爽と現れて、その鳥をハンカチで包み、安全な所に移動させました。
僕は「ハンカチ…!その手があったか…!けどそれはそれで汚くないか…?」
そんなことをまだ考えていました。
そして「なんにせよ良かった」と安堵してその場を去りました。
30秒後くらいに自分の行動を考えました。
「僕、自分が冷たいと思った人達と同じじゃん」
そう僕は結局何もしなかったので、見て見ぬふりをしていた周りの人達と同じだったのです。
「どう助けようか考えていたんだ!」
こんな言い訳、スズメさんはきっと聞きたくもないでしょう。
その行動に移した女性に尊敬の念を送り、その姿を思い出しては感動していました。
と同時に自責の気持ちが湧いてきました。
「なんで行動に移せなかったんだろう…」
そう思いながら帰りました。
「小鳥とすずとそれから私。みんな違ってみんないい。」
確かにそうだと思いますが、今回ばかりは
僕も含め、周りにいた人達「みんな」は同じで、その女性のみが違った。
そう思えてきました。
次こういう機会があれば何か行動が取れるあの女性のような人になろう。
そう思った朝でした。
〜おまけ〜
調べたら鳥さんは無闇に触ってはダメみたいです。こういうのもあるみたいです。
今回は生きてましたが、写真は死んだ鳥の場合です。一応注意書きとして置いておきます。
それではー。