HONDA HAWK 11 インプレ
乗ってまいりました、REIです。
番組には出稿していただいてますが、僕が直接ギャラをもらってるわけじゃないので、遠慮なく、忖度なしで、いつも通りバッサリいかせていただきます。
動画で話す前の文章なので、最終結論でもないし、文体も勢い任せで参ります。頭の中を整理する意味で、自分のために書きたい。
荒いけど、お付き合いくださいな。
HAWK 11 とは
誰のためのバイクなのか
40代そして50代など、ベテランのために作られた一台。
グローバルではなく、日本国内限定のリリース。
販売計画台数、年間1,200台。
1,397,000円(消費税抜き本体価格 1,270,000円)
ベテランって誰なのか
HONDAのウェブには、”バイクを乗り継いできた大人のロードスポーツモデル”とあって、細かく言うと、スポーツモデルを乗り継いできた経験豊かな玄人ライダーだそうな。
なぜ今ベテラン向けなのか
企業としては、若年層や新規顧客獲得のためのイベントや広告などの訴求が優先となっているが、今のバイク文化やバイク市場はベテランが作ってきたわけで、そんなベテラン勢に向けて恩返し的な意味で魅了的な商品を作りたかった。
なぜ国内モデルのみなのか
まず、アフリカツインのエンジンでロードモデルが欲しいという声が上がっていたのをメーカーとして認知していて、かつ社内でプロジェクトリーダーが牽引する企画を復活させてみた、ただしプロジェクトリーダー代行の吉田氏としては、今の時代に合った方法論ではないとは思っているとのこと。かつては、プロジェクトリーダー=神、といったものづくりの仕方が行われていた。
王道のHONDA製品やHONDA流のものづくりとは異なった、いわば”裏ホンダ”という思想で技術者主導の企画である。(”裏ホンダ”というキーワードは技術説明会資料にも掲載)この意図は、「技術」ではなく、「やり方=表現方法」を継承するためのもの。
そういった企画であり、かつ売上を目的とした大量製造するものではなく、少量だからこそできることを推し進めてみた。また、アーキテクチャーシリーズプロジェクト、つまり共通シャーシやエンジンなど、ひとつのプラットフォームで複数モデルを展開する施策でもある。
それゆえに、通常のHONDA車ではやらないデザインや手法を大胆に駆使することができた、そうな。ここ後でバッサリいきます。
実際走らせてどうだったのか
素晴らしい仕上がりでございました。走行性能や走行フィールについては、辛口でも切りようがないくらい、ただただ良いものでした。
今回のターゲットである、スポーツモデルを乗り継いできた40,50代であれば、かつ二気筒のパルスやトラクションが好きであれば、ぜひオススメしたい最有力候補と言える。この270°位相クランク、好き嫌いは分かれるところではあるものの、経験が伴うことで好み判定にはとらわれず評価される構造ではないかと思う。
合わないユーザーは誰か
あくまで140万円の国産バイクということで、仕上げに高級感があるわけでもなく、高級なパーツやファンクションがあるわけでないため、高級イタリア車やドイツ車が見慣れているライダーには、単純に安っぽく見える。東京モーターサイクルショーで壇上にあるライトアップされた状態ではなかなか艶っぽく見えたが、自然光で実物を見ると、値段なり。正直、期待しすぎないほうがいい。
それと初心者には、スロットルレスポンス自体はいい塩梅でダルな部分もあるが、基本的にはエンジンの食いつきが、つまりリニアに右手と地面が直結する感覚がピーキーすぎて、開け始めが怖かったと番組スタッフ初心者の談。積極的にスロットルを開け閉めしてバイクのピッチングを活かす、そういったスロットルワークに長けた経験者向けなので妥当であろうと感じる。
足つきに関して、シート高820mmが数値以上に不利に感じた。ピボット周りが膨らんでいて、二気筒でクランクが短いはずだが、エンジン自体が大きいゆえ仕方ない。
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