熱帯夜に暖房をつける父
「このあいだ、お父さんがね、夜中に暖房つけてたんよ!」と母が愚痴ってきた。
今年の猛暑対策として、父の部屋では室温が27℃を超えると、 自動的にエアコンの冷房が入るようにしている。私のスマホから室温を確認できるのだが、なぜか28℃まで温度が上がった日があった。エラーかなと思っていたら、そういうことだったのか。
「もう!私がわざと暖房を入れたと思われたら困る」と母の話は続く。
母は、知らぬ間に家で父が亡くなり、警察が家に来ることを恐れている。友人から「外出中に家で夫が亡くなって、警察が家にきた」という話を聞いて、ビビっているようだ。
「暑いのに暖房を入れて、夫を熱中症にした」と警察から疑われたらどうしよう、ってことらしい。暖房を入れたのが父なのか母なのか、証拠がないからね、とのこと。どういう発想?
父には、もし寒かったらエアコンのスイッチを切ってね、と伝えていたが、まさか暖房を入れるとは。父はいつも私の想像を超えてくる。
父が寒いのなら、冷房は入れない方がいいのだが、父の体感に任せていたら気づかぬうちに熱中症になりそうだ。ここの加減が難しい。
夜中は2時間ごとに温度チェックして冷房を入れる設定を追加した。母は「まったく!世話の焼けるお父さんやね」と文句を言いながら、熱中症殺人容疑回避のため、まめに父の部屋の温度チェックをしている。
SwitchBotで温度管理
家で死なれちゃ困る母