実家の片付け
実家では週に一度、ヘルパーさんに来てもらい、掃除をやってもらっている。来てもらうまでは、なかなか決心がつかない母だったが、やると決めたら切り替えが早い。
トイレと風呂場の掃除をやってもらう初日、母は新しい雑巾を準備していた。まずは形から入るタイプらしい。
2回目の掃除の日は、私も実家にいた。掃除中のヘルパーさんから声がかかったので、行ってみると、たくさんの洗剤が並べてある。
ヘルパーさん「この洗剤はどうしましょうか?」
(捨てていいかって聞いてる?)
母「えーっと」
私「同じ種類のやつは、一つだけ残して捨ててもらえば?」
と控えめに言ってみる。
(お願いだ!捨ててくれ、そんなにたくさんいらんやろ)
母「そうねえ」
ヘルパーさんと目が合った。
(うまくいきましたね! 心の中でハイタッチ)
ヘルパーさんは、すでに準備していた袋に、捨てる洗剤類を手早く入れていった。捨てる気満々だね。
そうか、母はヘルパーさん経由で言えば、動くんだな。最難関課題である「実家の片付け」に、解決の糸口を見つけた気がした。
次のミッションは、「ヘルパーさんに台所に入ってもらうこと」
ヘルパーさんは、「料理が得意」だと言っていた。なので「料理もお願いしたら」と母に言ってみたが、それはお断りされた。
でも台所の「掃除」はやってもらってもいいらしい。掃除をしながら片付けてもらい、半年後の「サービス担当者会議」では、全員が座れるスペースを確保したい。
「実家の片付け」は、母の「こだわりが少ない部分から」攻略していく作戦でいく。
父の部屋
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トイレ/風呂場 ← イマココ
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台所←今年の目標はココ
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居間 兼 母の部屋
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母の衣装部屋 (本来は寝室)