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父が血液透析をすることになった

2022.4
父が血液透析をすることになった。

かかりつけ医から総合病院の腎臓内科を紹介されたのが2年前。少しずつ検査の結果は悪くなり、そろそろ透析をという話が出たのが2ヶ月前の2月。

父はあまり状況を理解できていないようだ。「食事制限ですかねえ」とのんびり言っている。母に話をしたところ、透析は大変だから絶対に嫌だ、と感情的になって、まともに話ができない。

今後のことについて母と話をするのは諦め、父の次回の診察には一緒に来るように、と伝えて、私は自宅に戻った。

もう父にも母にも相談はできないと思った。この先、何か重要なことを決めなければいけない時、最終的に決断するのは私なんだな、きっと。

3月、父と母と私の3人で病院へ行った。先生から、やはり透析を検討する時期だとの説明があった。血液透析は週に3回、1回につき4〜5時間。毎回病院まで送り迎えを頼むことも可能。

母は、自分が付き添いをしなくてよいとわかった途端、急に透析に賛成した。先月、私が説明しましたけど!全然聞いてないやん!まじムカつく。

送り迎えがあるとはいえ、週に3回通院というのは父にとっては負担になるだろう。一度始めたら一生続けることになる。本人が納得して始めてほしい。父に繰り返し説明するが、どこか人ごとのようで、どこまで状況を把握しているのかわからない。

まずは透析準備の手術で3週間くらい入院する必要があること。その後は、週に3回、血液透析のために通院しなければならないこと。何度言っても父は入院のことばかりを気にしている。

ヘビースモーカーの父にとっては、入院中にタバコを吸えないことが何より問題なのだ。問題はそこじゃない。手術をしたから治るということでもない。「週に3回の透析を一生続ける」ということの大変さをわかってる?

結局その日は決められず、1週間後にもう一度診察予約を取り、透析を開始することを決めた。父がどこまで理解しているのかはわからない。しかし父の足のむくみはひどく、明らかに今までとは違う。いつまでも待てる状況ではない。

今年で父は85歳、母は81歳になる。
今回の件で両親共に歳を取ったのだなとつくづく感じた。

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