父の夏休み
父は週に2日、デイサービスに通っている。また、週3日は透析のため通院している。87歳の父にとっては、まあまあのハードスケジュールだ。
今週父は、2日ともデイサービスを休んだ。微熱があると聞いたので、コロナか?と身構えたが、すぐに平熱に戻った。たまたま体温が高かったのをいいことに、父は自主的に夏休みを決行したようだ。
【1日目】
母からのLINE。
デイサービスへ出かけて行った父が、戻ってきたとのこと。デイサービスでの体温測定で、37.5℃だったので家で休養することになったらしい。
37.5℃て。微熱やん。
でも最近またコロナが流行ってきているし、デイサービスにいるのは高齢者ばかりだし、まあ仕方ないか。
2時間後、再び母からLINE。
父の体温は平熱まで戻ったとのこと。
ああ、よかった。明日の透析は行けそうだ。
【2日目】
朝、母からLINE。父の体温は平熱。
いつも通り透析に行くとのこと。
昨日、父の体温が高かったのは、迎えの車が到着する30分以上前から、家の外で待っていたせいじゃないのか?
連日の猛暑で、朝でも気温は30℃を超えている。今日はなんとしても涼しい家の中で待ってもらう。自転車で実家に向かった。とにかく暑くて汗だくになった。
実家に着いて父に、ギリギリまで家の中で待つように、と説得した。父は車に乗り遅れるのを心配して、母が止めるのも聞かず、外に出ていってしまうのだ。タイマーを渡して、音が鳴ってから出れば大丈夫、と伝えた。
母によると、やはりタイマーがなる前に家を出たらしい。
【3日目】
今日はデイサービスの日。
タイマーは母にお願いしていたが、たぶん父は、母のいうことを聞かないので、実家に行ってみた。
実家に着いて母に聞くと、父は今日もデイサービスを休むらしい。すでに「休みます」と連絡済みだった。やられた!
体温は平熱。でも休むんだって。ズル休みやん。まあ、いいや。たまには休みたいよな。まったくもう、心配して損したわ!
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