見出し画像

愛すべきアホ・リバーブ:Danelectro Spring King DSR-1レビュー

一瞬凄そうなSpring King

Danelectro Spring Kingは、デジタル全盛時代の今どき、本物のスプリングを使用したスプリング・リバーブ・ユニットです。

そう書くと、『フェンダーのデラックス・リバーブ等についているようなスプリングの良さを活かした味わいのあるリバーブ』を想像するかと思うのですが、出音はかなりショボいです。

更には、デカいし(上の写真でボス・コンと比較してみてください)重いしで、常用のリバーブとして積極的に使おうとは間違っても思わないエフェクターと言えるでしょう。

これにしかないアホ機能!Kick Pad

このように欠点だらけのSpring Kingですが、この機種にしかない特殊機能があります。それがKick Padです。

メーカー曰く、『蹴るだけで、60年代の血の気の多いバンドがアンプを投げて作り出していたヴィンテージアンプに衝撃が加わったときに発生するスプリング・リバーブのクラッシュ・サウンドを再現可能』とのことです(笑)。

確かにここを(ってか、このパッド部分じゃなくても良いんですけどね)を蹴ると、スプリング同士がぶつかる「グシャ~!」っていう音がします。

因みにこのパッド、ヴェロシティ・センシティブで、強くければ蹴るほどカッコいい音が出ます…どこで使うかという問題は別として…。

長所が1つあれば何故か可愛く見えてくる

で、こういう機能が一つあって、「そういうものだ」と割り切れると、ショボいリバーブ音も使いようかな?なんて、Spring Kingが急にかわいく思えてくるのが不思議です。

なんちゃってサーフ・ミュージックとかでペチペチ・リバーブを楽しんだり、なんちゃってサイケなんかで不自然な残響付けたり...(この際は、軽くけるのも有りですね!)と、活用の道が見えてきます。

尚、フツーに使うと、割とカカリが浅いのですが、構造上でっかい音を突っ込めばスプリングの揺れも大きくなります。派手なカカリが欲しいときには、前段においたブースターでプッシュするなんて方法も有り有りだと思います。

推しは推せるうちに推せ!

『推しは推せるうちに推せ!』という言葉があるそうですが、エフェクターに関しては気になったら「買えるうちに買う」のが鉄則です。とくにSpring Kingのように、あんまり評判がよくなくて、早々に廃番になる可能性の高い機種についてはなおさらです。

まあ、廃番になったからといって、某ケンタウルスのように価格が上昇するかというと、「絶対そんなことない!」と言い切れますが(笑)、入手しやすいうちに入手しておくのが無難ではあります。

ざっと検索したところ、この原稿を書いている時点(2024.8.1時点)ではアマゾンが最安値だったので、アマゾンのリンクを貼っておきます。

⇒アマゾンでSpring Kingの詳細・レビューなどを見る
※アマゾンではそこそこ評判良いですが、他の媒体では結構散々なレビューが多いです。

メーカーの宣伝文もなかなかイカしてるので、興味がある方は見てみてください。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?