読書記録&雑記(2021.4)
4.7 川上未映子『わたくし率 イン 歯ー、または世界』(講談社,2010)
4.13 川上未映子『すべて真夜中の恋人たち』(講談社,2014)
4.17 中村文則『何もかも憂鬱な夜に』(集英社,2012)
4.17 村上春樹『スプートニクの恋人』(講談社,2001)
4.17 平野啓一郎『文明の憂鬱』(新潮社,2005)*
4.19 ハリエット・アン・ジェイコブズ著/堀越ゆき訳『ある奴隷少女に起こった出来事』(新潮社,2017)*
4.23 中村文則『土の中の子供』(新潮社,2007)
4.24 中村文則『遮光』(新潮社,2010)
4.24 安部公房『箱男』(新潮社,2005)*✿
4.25 村上春樹『職業としての小説家』(新潮社,2016)*
4.29 恩田陸『ライオンハート』(新潮社,2004)*
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映画
4.30 野村芳太郎『砂の器』*
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4月を境に環境が大きく変わる人は多いだろう。
新生活、と呼ぶほどのものではないが、かくいう私もそうであった。
大き過ぎる変化でなかったせいなのか、3月までの日々を懐かしむことはあれど戻りたいとは思わないが、それでもやはり人並みに戸惑いはする。
特に新しい交友関係やコミュニティへの所属には苦労した。なにせ互いに手探り状態で少しずつ距離を詰めていくのだから、まどろっこしい。そのせいで生じる噛み合わなさやずれもあるのではないか、と思うほど。
しかしそこで気づいたのだが、人間関係(特に2者間)の中にはなにかを介在させると上手くいく。それは学問であったり、興味であったり。
(実はこれを応用したのが児童間でのスケープゴートの生じやすさなのだが、それについてはまとまり次第記事として投稿したい)
そして多くの本を読んでいると、そこに提供できるコンテンツが増え、結果的に良質な繋がりを得ることができる。
純粋な知への希求もしくは娯楽性とは異なったものであるが、これも読書のもたらす大きなメリットのひとつであると、改めて認識させられた。
夏の気配に鼻孔をくすぐられながら、春を想って。
(2021.3.27撮影)